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船橋 直樹 院長の独自取材記事

ふなはし内科クリニック

(豊田市/末野原駅)

最終更新日:2020/04/01

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腎臓疾患や関節リウマチをはじめとする膠原病などの診療にトヨタ記念病院で17年にわたり尽力した船橋直樹院長が、豊田市大林町に開業した「ふなはし内科クリニック」。生物学的製剤・JAK阻害剤などを用いた専門性の高い関節リウマチ治療を行い、リウマチを専門的に勉強したスタッフが在籍するクリニックだ。骨粗しょう症や生活習慣病の診療にも注力し、老化を予防し健康な体を保つために食事と運動の両面から患者への啓発を行っている。診療時には資料を用意し、患者へのわかりやすい説明を心がける。研究会に参加したり、豊田加茂内科医会の活動として全国から講師を招き講演会を開いたり市民公開講座や療養相談会を行ったりなど、常に医療の向上に目を向けている船橋院長に、さまざまな話を聞いた。
(取材日2019年10月30日)

リウマチに特化したスタッフとともに専門的な治療を

リウマチ科を標榜されていますが、リウマチ医療に関わられたきっかけを教えてください。

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トヨタ記念病院の腎臓内科、血液浄化センターに勤務している時に、総合病院から重症のリウマチ患者さんの診療依頼を受けたのがきっかけでしょうか。大学病院では腎臓病と膠原病を専門に診療をしていました。リウマチは以前は良い薬がほとんどなく、患者さんも大変な思いをしておられたので、そういう方たちの力になりたいと考え、リウマチの治療を本格的に始めました。院内での呼称もわかりやすいよう、腎臓内科から、腎・膠原病リウマチ内科に変更してもらった経緯があります。

トヨタ記念病院では、立ち上げ時から関わられたとお聞きしました。

腎臓を専門にしていたので、1986年に前身のトヨタ病院へ赴任し、翌年トヨタ記念病院立ち上げと同時に新しくできた血液浄化センターに勤務しました。当時、血液浄化センターは医師が私1人だったので、大変なことがたくさんありましたね。器具も1からそろえなければいけませんし、緊急の透析患者さんがいらっしゃることもあり、とにかく忙しかったです。でも、やりがいもあり、患者さんのためにやるんだという気持ちも強かったので、頑張れたんだと思います。トヨタ記念病院での経験は今につながっていますし、常に連携をとり、さまざまな検査や診療でお世話になっております。

開業されようと思われたきっかけをお聞かせください。

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開業に関しては正直すごく迷いました。年を重ねていくうちに、この先このまま病院で勤務していくのが良いのか、開業して自分のクリニックを開くのが良いのか、将来を真剣に考えましたね。自分としては病院時代もなかなか大変で、家族に無理をさせているという思いもありました。初めて占い師のお話を聞きに行ったくらいでしたよ。結局「自分で決めなさい」って言われてしまったのですが(笑)。開業してみて、自分の思いを全部診察に反映することができ、患者さんにその思いを伝えやすいという点で本当に良かったと感じています。

こちらのクリニックでは、関節リウマチの患者さんはどのような治療をされているのでしょうか?

当院ではリウマチに関して、生物学的製剤などを用いた専門性の高い治療を提供しております。リウマチが原因で肺が悪くなったり、薬の副作用で肺への影響がある場合もあるので、内科的な管理が非常に重要となります。リウマチ医療はどんどん進歩しており、さまざまな薬が使えるようになってきています。以前は生物学的製剤は点滴が主だったのですが、自宅で皮下注射できるようになり、現在は内服薬も使えるようになっています。このようにリウマチ治療は、さまざまな症状の患者さんに対応できるようになり、かなり選択肢が広がっているんです。リウマチは女性の患者さんが多いのですが、関節が痛い、こわばる、腫れるのような症状がある場合は、他の膠原病の初発症状の可能性もあり、早めに相談に来てください。

食事指導と運動指導で患者の健康を支える

リウマチ以外にも、生活習慣病の食事指導や運動指導にも力を入れていらっしゃるそうですね。

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糖尿病や高血圧症、脂質異常症、骨粗しょう症などの疾患は食事や運動による改善も大切なので、そういう面の指導にも注力しています。何を食べているかで人生決まってしまうといっても過言ではないと思うんですよ。がんや認知症、怒りやすくなるといった症状も食事と関係が深いと考えていますので、食事を見直すことは大切ですね。運動面では、老化に大きく影響を与える臓器は筋肉だと考えられているので、筋肉を鍛えることをお勧めします。食事や運動については資料を作り、それを見ながら私やスタッフが説明しています。話を聞くだけではわかりにくいことも、資料を読むことで患者さんも取り組みやすいのではないかと思います。

いろいろな検査も院内で行えるんですね。

血液検査、関節エコー、頸動脈エコー、甲状腺、腹部エコー、体組成計などさまざまな検査を院内で行えるようにしています。血液検査は、ヘモグロビンA1c、肝機能、炎症反応、貧血の有無、血球の増減など30分ほどで結果が出るようになっています。また、関節エコーは、リウマチの補助診断のために、不可欠だと考えます。昔は炎症の具合を触診で見ていたのですが、エコーを使うとより早期に軽度の炎症を発見できます。炎症が起こっている部分は血流があり真っ赤に映るので、それを写真でお見せすると、患者さんも自分の状態がわかりやすく説得力がありますね。当院は、リウマチを専門に勉強した看護師や検査技師に早くから働いてもらっているので、患者さんも安心して検査を受けてもらえると思います。

診療時に心がけていらっしゃることを教えてください。

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患者さんが何を求めて当院へ来ていらっしゃるかを考え、できるだけその要望に応えられるように努めています。先ほどもお話しましたが、食事や運動は健康な体を保つためにはとても重要なので、資料を作り、家でも気をつけてもらえるように患者さんにお渡ししています。限られた診察時間の中では説明が行き届かないこともあるので、看護師らスタッフが詳しくお話しするようにしています。自分がかかった時に満足できるような医療を提供したいと考え、積極的に新しい機器も導入しています。

患者への丁寧な説明はスタッフ一丸となって

スタッフさんとの関わりについてお聞かせください。

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現在、15、6人のスタッフがいます。患者さんにとってもクリニックにとってもスタッフの力は非常に重要です。クリニック全体のレベルアップのため、定期的に勉強会を開き、スタッフが積極的に発表や質問ができるようにし、お互いに刺激し合いながら向上していけるように取り組んでいます。新しい薬もどんどん導入しているので、それについても勉強会を開いています。診察時には2人のスタッフが入るようにし、私が患者さんへ説明をするのをしっかり聞いて理解してもらいます。患者さんへの細かな説明など、私だけでは足りない部分は助けてもらっているので、感謝しています。リウマチや糖尿病を専門に勉強したスタッフがいるのも心強いですね。

今後の展望を教えてください。

スタッフにも恵まれ、患者さんたちからも頼りにしていただき、開業して良かったと感じています。ですから、その思いを患者さんに還元していけるようにと考えております。新しい機器の積極的な導入などもその1つですね。当院では体組成計を導入し、筋肉量の測定のために役立て、患者さんに自分の筋肉量を知ってもらうことを心がけています。当院では、例えば腕の筋肉は十分だけれど足の筋肉が足りないなど、体のパーツごとの筋肉量を出していけるようにしています。その結果を踏まえて、それぞれの患者さんに必要な運動をお伝えしています。老化に抗える臓器は筋肉だけともいえるので、積極的に生活の中に運動を取り入れてほしいですね。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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人生100年時代といわれているので、健康で長く生きるために、一日一日を大切にしてほしいですね。そのためには、食べる物に気をつけること、筋肉を鍛えること、そして早寝早起きでしっかり睡眠をとることが大切です。中でも肥満は問題なので、皆さん気をつけてほしいですね。昔から「腹八分目」と言いますが、私は「腹七分目」を目安にすることをお勧めします。夜、食べすぎたなと思ったら、次の日の朝は軽めにするとか、日々の生活の中で工夫してもらえると良いですね。当院でも、患者さんへの啓発として、掲示物をたくさん用意しています。診察の待ち時間などに目を通してもらえるとうれしいです。

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