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大西 礼造 院長の独自取材記事

札幌コロンビア内科

(札幌市中央区/さっぽろ駅)

最終更新日:2024/07/08

大西礼造院長 札幌コロンビア内科 main

札幌市時計台が見える「札幌コロンビア内科」。院名の「コロンビア」は、現名誉院長である先代院長がアメリカのオレゴン州で過ごしていた時にコロンビア川の景色に感動したことが由来だという。医院継承の際、尊敬する先代院長のつけた院名に「札幌」をつけ加えた。日本内科学会総合内科専門医の資格を持ち、大学病院や地域の基幹病院で総合内科や消化器内科を経験してきた大西礼造院長は現在、地域のかかりつけ医として生活習慣病などの病気を診ることにやりがいを感じ「多くの方に健やかに過ごしていただければ何よりうれしい」と話す。「睡眠時無呼吸症候群」や高血圧症・糖尿病などの「生活習慣病」に特に注力。漢方診療や過敏性腸症候群などの腸の不調にも対応している。穏やかな話し方で優しい印象の大西先生に、同院について話を聞いた。

(取材日2023年3月30日)

総合内科専門医としての経験と患者への思い

医師をめざしたきっかけは何ですか?

大西礼造院長 札幌コロンビア内科1

僕には2つ違いの兄がいるのですが、その兄が医療に興味を持っていて、医師をめざしていました。とても仲良くしている兄だったので、僕も一緒の職業に就きたいと思い、同じ大学に入りました。専門については、昔から人と会話をすることが好きだったので、患者さんとコミュニケーションをとれる診療科であればどの科でも一生懸命やっていく自信はありました。体調のことをお話ししながら一緒に今後の治療について相談していく「内科」というものが自分にはとても合っていると感じていました。研修医としていろんな科を回り臨床の現場で学んでいく中で、とても熱心に仕事に取り組まれている北海道大学第3内科の先生方に出会い、一緒に仕事がしたいという思いからこちらの医局に入局いたしました。

総合内科専門医の道を歩まれて、いかがでしたか?

市立札幌病院で初期の研修を積み、その後医局の人事で道内のいくつもの病院で勤務させていただきましたが、出会う先生方皆さんが患者さんに対して一生懸命診療を行っていて、しっかりと勉強もされていることにとても感動しました。医療というものは診断や治療方法がどんどん変わっていきます。患者さんにきちんとした医療を届けるためには、発表される新しい医学情報に聞き耳を立てていかねばなりません。そして内科は消化器内科・循環器内科・呼吸器内科などたくさんの科があります。さまざまな分野を学ぶことや新しい知識を取り入れていくことにとても興味を持っていたので、総合内科専門医という道をめざして良かったと思っています。

これまでの医師人生で印象に残っていることは?

大西礼造院長 札幌コロンビア内科2

若い時、日中の業務後に大勢の先輩医師を前にして、患者さんの病気の診断に至った理由や治療方針を説明をする場がたくさんありました。とても厳しいところではありましたが、そこでしっかり指導していただき、自分の足りないところの勉強をたくさんすることができました。医師というのは古い知識のままでいるのではなくしっかりと自分を鍛錬していかなければならないということを、駆け出しの頃から習慣にすることができたのは内科医を続ける上で今でも大きな糧になっています。一方で、「患者さんの気持ちに沿った治療」を行うことも非常に大切だと感じています。自分はこの治療法が良いと思っても、その選択が患者さんの本当の気持ちに寄り添えているのかを察する。このようなことを意識することができるのも、幸運にも熱意ある先生方に出会い、恵まれた職場で仕事ができたからだと思います。

睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病にしっかりと向き合う

なぜ睡眠時無呼吸症候群の診療に注力されているのですか。

大西礼造院長 札幌コロンビア内科3

睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に呼吸が止まってしまう病気で、日中の眠気や倦怠感などの症状が出てしまいます。そもそも自覚症状のない方もいます。体格の良い男性の方だけの病気と思われがちですが、痩せている方や女性の方にも起こり得るものです。実は「生活習慣病」や「血管の病気」と強く関わっており、動脈硬化を悪化させる原因となることから将来心臓病や脳卒中を起こしてしまう危険性もあります。重度の無呼吸症候群の場合は突然死のリスクにもつながっていきます。多くの病気の近くに潜んでいるこの睡眠時無呼吸症候群をしっかりと管理することは、総合内科専門医としてはとても大切なことなのです。さまざまな治療法がありますが、きちんと治療を行って「日中のパフォーマンスが向上した」「すっきりとした1日を送ることができた」「高血圧薬の減量につながった」など患者さんからご意見をいただけたとしたらとてもうれしく、やりがいを感じます。

生活習慣病の方の診療で心がけていることは。

生活習慣病には高血圧症、糖尿病、高コレステロール血症、高尿酸血症(痛風)などがあります。同時に脂肪肝や肝機能異常を指摘される方も多くいらっしゃいます。健康でいるには、自覚症状がない時から病気に向き合っていくことが必要だと考えています。仕事や家事を頑張られている方も多いので、その中で少しでも健康を意識してもらうには医師の力量と患者さんとの信頼関係が大切です。健康診断の結果や診察室での血圧などを元に治療の方向性を示し、生活習慣のアドバイスをいたします。どの方も薬はもちろん少ないほうが良いので、薬を使わず生活習慣の改善から行っていただく場合や、状況が悪いため先に薬を導入してから薬の減量や中止をめざす場合があります。患者さんの考えや生活環境などを把握した上でその方に合った治療内容を考えることが大切です。適切な治療を提供するためにも、患者さんが気兼ねなく相談できるような関係性を築いていきたいですね。

腸の外来や漢方、甲状腺の病気や貧血なども相談できるのですね。

大西礼造院長 札幌コロンビア内科4

負担のかかる生活環境などがストレスとなって腸の動きが悪くなる「過敏性腸症候群」という病気があり、悩まれている方が多くいらっしゃいます。腸に別の病気がないことを確認しながら、その方の症状に合わせてお薬を調整することで、少しでも穏やかに過ごしていただくことが目標です。また男性でも女性でもお体の不調でご相談いただいた際、甲状腺のホルモンバランスが悪くなる「甲状腺機能亢進症・機能低下症」や鉄分不足となって貧血となる「鉄欠乏性貧血」であるケースに多く出会います。適切に対応していきますので、健診で異常が指摘されている方はご相談いただければうれしいです。たださまざまな病気がある中で、冷え性や更年期障害など検査を行っても原因がはっきりしないこともあり、そのような時は漢方薬が役立つこともあります。状況にふさわしい西洋薬での治療を行うだけでなく、希望の方には漢方薬も選択肢の一つとして考えていきます。

先進的な医療の提供のために最大限の努力を

患者層を教えてください。

大西礼造院長 札幌コロンビア内科5

ビジネス街にあるためビジネスマンの方々が多くいらっしゃいますが、若い学生さんからご年配の方までとても幅広い年齢の方に通っていただいております。札幌の中心地である大通にあり、地下鉄やJRから近く、バスの停留所も目の前にあることから、札幌市内だけでなく道内遠方からもお越しいただいております。

医院としての取り組みについて教えてください。

私たちにできる最大限の医療を提供したいと考えています。健康診断や、循環器・呼吸器の病気を確認する場合、胸のレントゲン検査を行いますが、AI(人工知能)を用いた病変検出システムを導入しています。医師の診断をAIがサポートしてくれることでより正確な診断を心がけています。生活習慣病の方は万病のもとである血管の病気になりやすいので、動脈硬化の有無を調べるため、血圧脈波検査機器の運用も開始しています。「血管年齢」「動脈の詰まり」を計測することで、日常生活での注意点の他、食事や薬についての適切なアドバイスにつなげていきます。糖尿病の患者さんには、新しい世代の化学分析機器を用いて血糖の状況をその場で調べるなど、医院であってもより質の高い診療ができるよう努力を惜しみません。自動会計システムやクレジットカードを用いたキャッシュレス決済も導入し、患者さんのニーズに柔軟に対応していきたいと思います。

最後に読者へメッセージをお願いします。

大西礼造院長 札幌コロンビア内科6

当院は、地域の方々や通院される患者さんにとっての「優しいかかりつけ医・ホームドクター」であり続けることを目標としながら日々の診療にあたっています。睡眠時無呼吸症候群や生活習慣病、健康診断の異常なども含めて、内科的な症状や不安があれば気兼ねなく相談していただければと思います。それが総合的な内科診療を行っている札幌コロンビア内科の役割だと思っています。

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