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井上 正純 院長の独自取材記事

いのうえクリニック

(吹田市/吹田駅)

最終更新日:2019/08/28

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「いのうえクリニック」は2004年に開院した、吹田市南部でMRIを備える脳神経外科クリニック。MRI、CT、エックス線を導入し、ほぼ受診当日での検査が可能なのが大きな特徴だ。院長を務める井上正純先生は、日本脳神経外科学会の脳神経外科専門医として診療を行いながら、大阪府内科医会の活動にも携わる医師。それもすべては、地域のかかりつけ医となるため。専門の範囲にとどまらず、広く地域の人々の健康を見守る井上先生に話を聞いた。
(取材日2018年5月23日)

街に根差す脳神経外科クリニックの必要性を感じて開院

脳神経外科のクリニックを開院するに至った、いきさつを教えてください。

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当院を開くまでは勤務医をしていまして、その頃から、患者さまにもっと気軽に脳神経外科を受診していただきたいと思っていました。機関病院に勤務していた頃は、普通の受診で来ていただいて、また別の日に検査で、さらに別の日に検査結果の説明と、何度も足を運んでいただくことになっていたんです。これでは一般のお勤めの方らが、なかなか気軽にかかれないと感じていました。軽い症状でも、多くは心配ないことであったりするのですが、中にはすぐに治療が必要な方もいらっしゃいます。不調を感じた早い段階で、気軽に受診できる場所が必要だと思っていたんです。

勤務医時代の経験から、街のクリニックの必要性を感じて開院されたのですね。

奈良県総合医療センターにいた頃は、救命救急センターで緊急を要する方を担当させていただいていたんです。脳の病気で命を取り留めたとしても、後遺症が残ってしまい、悩みを抱えた方もたくさん担当させていただきました。少しでも早い段階でそういうことが発見できたらという思いもありましたが、勤務医ですと同じ患者さまと接するのが外来では2~3ヵ月に1回くらいになるんです。普段から細かな変化を観察させていただけるのは、開業医じゃないかと思いました。より患者さまに近い立場で医療ができると思い立ったことが、開院した大きな要因の一つ。脳の病気は発症させないことが一番の理想で、たとえ発症したとしても、できるだけ早く治療にかかることが大切です。当院は、そのための入り口だと考えています。

吹田で開院されたのは、なぜですか。

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僕の住まいは奈良なのですが、勤務医時代はいくつかの大阪の病院に勤めていた経験がありますし、吹田は妻の実家がありなじみのある場所なんです。吹田には大きな機関病院はたくさんあるのですが、僕が開院した頃は脳神経外科のクリニックがみられませんでした。当時は吹田で気軽にかかれる脳神経外科の開業医がいなかったんです。そういったこともあり、この地で皆さまのお役に立てればと思い、吹田で開院することを選びました。

MRIを備えた街のクリニック

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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僕は脳神経外科が専門で、当院には放射線技師もいます。機器としてはMRI、CT、エコー、エックス線などがあります。大きな機関病院ですと入院されている患者さまもおられますので、MRIの検査などは予約で埋まっていて、受けられる日程が先のほうになりがちです。それは自分が勤務医だった経験からも、ある程度はやむを得ないことだとわかるんです。ですが、中には早く検査をしたほうがいい方や、あるいはずっと不安を抱えられていて、ようやく時間ができたので一刻も早く検査を受けたいという方もたくさんおられます。そういった方々を、クリニック内にあるMRIなどで検査し、治療が必要かどうかを早くに判断させていただけることが特徴だと思っています。また認知症の診断支援としてMRIで海馬萎縮の解析も行っています。

専門的な機器がそろっていますが、それぞれどのように役立っているのでしょうか。

症状があった際にこれが脳の病気であるかどうかは、診察である程度「こういう病気じゃないのかな」と推論するのですが、それを確定するにはMRI検査を行います。また、例えば急な手足のしびれは脳卒中の可能性があります。脳卒中であれば、一刻も早く治療に移る必要があります。早期に治療に向かうためには、MRIなどを用いた検査が必要です。また、小さな子どもさんやペースメーカーが入っておられる方などでMRIを受けていただけない方もおられるためCTも設置しました。CTは胸部や腹部の診断にも役立ちます。専門領域以外の検査部位は日本医学放射線学会放射線科専門医が読影しています。また頸動脈エコーで動脈硬化の進み具合を調べますが、高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病のある方や喫煙される方などにお勧めしています。開院するにあたっては、専門性を持ったかかりつけ医を志望していましたので、これらの機器は必要だと考えました。

先生が考える専門性を持ったかかりつけ医とは、どのような存在ですか。

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頭のこと以外でも不安があったり、ご家族の健康で気になる点があればいつでも気軽に相談いただける場所になる。それが、かかりつけ医としての役目であると思っています。僕は日本脳神経外科学会の脳神経外科専門医でありますが、大阪府内科医会にも所属させていただいていて、現在の医療ではどういったことが行われて、診療がどうアップデートされているのかなど、内科的な勉強にも努めています。医学は日進月歩で脳神経外科はもちろん、他科でも今までできなかった治療ができたりと進歩しているんです。脳神経外科としての知識はあって当然ですが、かかりつけ医である以上、他科のことであっても持っておくべき知識を習得したい。そうすることが、当院に来られている患者さまへの治療につながると考えています。まずはどんなことでも、お気軽にご相談にお越しください。その上で専門の医師の診察が望ましい場合は、適した医療機関をご紹介させていただきます。

かかりつけ医として、地域の人々の健康を見守る

日常生活で、どんな症状が現れたら脳神経外科を受診するべきですか。

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例えば脳梗塞であれば、前触れの症状がみられることがあります。顔の歪みや言葉が話しにくくなる、手足がしびれるなど。そういうことが突然に起こり、たとえ収まったとしても、後日に本物の脳梗塞が起こることも少なくありません。またくも膜下出血も、突然に前触れの頭痛が発生する場合がある。会話や食事の最中に急になど、状況が思い出せる状態で突然に起こる頭痛や手足のしびれは、脳卒中の前触れである可能性もあります。これまでに経験されたことがないような突然の頭痛は注意が必要です。突然に何か異変が起これば、早めに医療機関を受診していただきたいですね。

スタッフに心がけてもらっていることはありますか。

例えば診察やリハビリテーションに来ていただいた際、私以外にいろんな相談をしていただく機会を設けることが大切と考えています。リハビリに来られて、ちょっとした体の変化や、僕の診察を受けられるほどではないけど、少し気にかかることをスタッフに相談される方もおられます。看護師、医療事務、リハビリ担当ら、いろんな立場から患者さまに接して、それまでの様子から変化がないかを見守り続けることが大事だと思っているんです。来られている患者さまが普段と変わりないかを見せていただくのも、かかりつけ医としての大切な役割だと思っています。そうして見続けること、患者さまとお話しさせていただくことで、ちょっとした変化から再発の予兆が表れていないかをうかがい知ることができる。そのためには僕だけでなく、あらゆる立場のスタッフが携わることが望ましいのです。不安なことや気になることを減らし、安心して過ごしていただけたらと思います。

今後、地域の患者さまとどのように関わり、どんな医療を展開しようと考えていますか。

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普段の診療の際に、患者さまのご趣味や好きなこと、ライフスタイルなどをよもやま話としてお聞きしたりしています。それを患者さまが、変わらずにできていることが大切なんです。そんな普段の何げない会話から、変化が見つかることもあります。今までいろんなことに前向きだった方がそうでなくなったり、内にこもりがちになることが、病気の始まりである場合もありますから。高齢化が進む中で、皆さんにはクオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を高く保って、生き生きと過ごしていただきたいです。私自身も健康に気をつけてこの街のかかりつけ医として、地域の皆さまの健康管理のお手伝いをしていきたいと思っています。また患者さまに寄り添う優しい温かいクリニックをめざしていきます。

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