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岩下 敬正 院長の独自取材記事

岩下内科クリニック

(西宮市/西宮駅)

最終更新日:2024/03/25

岩下敬正院長 岩下内科クリニック main

JR神戸線の西宮の南出口すぐのビル2階にある「岩下内科クリニック」。関西でも有数の住宅都市であるこの地域で、2002年の開業以来小さな子どもから高齢者まで近隣住民の医療を支えてきた。院長を務める岩下敬正先生は、大阪医科薬科大学にて一般内科と消化器内科の研鑽を積み、胃や大腸の消化器疾患を中心とした臨床や、内視鏡による数々の検査や治療を行ってきた医学博士。その経験を生かし、風邪や生活習慣病などの一般内科診療だけでなく、胃カメラや大腸カメラを用いた内視鏡検査を行っている。特に岩下院長がこだわるのは患者に負担をかけない「質」にこだわった医療だという。患者の胃腸の病気に真正面から向き合い続ける岩下院長に、今回じっくり話を聞いた。

(取材日2018年11月27日/情報更新日2024年1月31日)

痛みのほとんどない検査を目標に、早期発見治療に尽力

まず、医師になろうと思ったきっかけからお聞きします。

岩下敬正院長 岩下内科クリニック1

実家は開業医で、父が外科の医師でした。その影響を多分に受けたと言えます。小学生の頃に父の手術を間近で見る機会があり、衝撃的でしたが自然と怖いという気持ちは湧きませんでした。父の仕事への情熱や、命の尊さにふれた気がしました。そこから医師という仕事への憧れが自然に生まれていたのだと思います。私が32歳を過ぎた頃、父は病に侵され、晩年は一緒にクリニックで患者さんを診ることとなりました。その時に見た父の患者さんへの誠実な対応は、今でも私の手本となっています。また、私の性格として、いろいろなことに挑戦していきたいという探究心が強いんです。内科はさまざまな臓器を扱い、幅広い知識が必要になるといった点で自分に向いているのではないかと思いました。特に消化器内科は内視鏡などの機器を使うなど外科的要素もあるところが魅力でした。技術を身につけ、経験を重ねることで、より多くの患者さんを救えると考えたのです。

患者さんの主訴を教えてください。

幅広い年齢の方が来院されます。風邪などの感染症や高血圧や糖尿病のような生活習慣病で通院される近隣住民の方や、通勤途中で検査に寄られるビジネスパーソンの方、予防接種は小さなお子さんも受けに来られます。内科はご高齢の方が多い印象ですが、当院は比較的若い方の受診が多いのも一つの特徴です。その理由は駅前すぐのビルにあり、アクセスが良いからでしょう。より人が多くの人が集まるこの地域であれば、さらに自分の専門性を生かし多くの方に医療を提供できると思い父のクリニックをこの地に移転開業することを決めました。

こちらで行われている検査の特徴を教えてください。

岩下敬正院長 岩下内科クリニック2

当院では痛みのほとんどない「質」にこだわった検査を目標に掲げています。患者さんの中には内視鏡検査で嫌な思いをされた方も多く訪れます。患者さんが二度と受けたくないと思うようなつらい検査は、定期的な検査の機会を奪い、結果的に早期発見・早期治療を逃すことにつながります。私も大学生のころ内視鏡検査を経験し、つらい思いをしたことがあります。そういったことのないように、お一人お一人と向き合う時間を大切にしています。歯磨きの際、えずきがあるかどうかなど質問を重ね、しっかり問診をすることで、その人に必要な咽頭麻酔や鎮静剤の量などが見えてくるものです。そして、顔つきや年齢、体形などに私の経験も含めて総合的に判断し、丁寧に麻酔を施せば、ほとんどの場合、痛みで検査を中止するということはありません。私自身、検査の苦痛を経験したからこそ、患者さんには痛みに配慮した検査を行いたいと思っております。

治療の「質」にこだわりすべてを自分の手で行う

検査から診断まですべてこちらで行われているのですね。

岩下敬正院長 岩下内科クリニック3

はい。当院で行った内視鏡検査の病理診断はすべて当院が担っています。通常は検査会社に委託するクリニックが多いのですが、患者さんの立場に立って考えると、実際に目の前にいる医師の診断や説明であるほうが質問もしやすく安心していただけるのではないかと思うからです。内科の大学院で病理学教室に出向していた経験を生かし、自分自身が納得いくまで顕微鏡を見て判断するようにしています。また、見逃しや判断に偏りがないよう、日本病理学会認定の病理専門医に週に1度来てもらっています。信頼できる経験豊かな病理医とともに意見を交わしながら、適切な診断に努めています。

検査設備なども充実していますね。

内視鏡は先進のものをそろえています。従来の内視鏡装置では発見の難しかった微細な血管や粘膜の表層構造までしっかりと観察することができるのでがんなどの早期発見にもつながります。院内感染予防には細心の注意を払い、日本消化器内視鏡学会のガイドラインに沿ったプロセスで基準をクリアした洗浄機器を用いて洗浄・消毒を行っております。その洗浄機器も2台設置し、スコープも複数本用意するなど、万が一の故障や緊急時のことも考慮しています。

患者さんへの配慮が素敵ですね。

岩下敬正院長 岩下内科クリニック4

当院では、胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査を行っておりますが、快適に過ごしていただくため、検査の患者さんと一般外来の患者さんの待合室は別々にしています。検査用の休憩室にはウォシュレット完備の複数の専用トイレをご用意しており一般の受診患者さんと顔を合わせることはありません。検査後は必要な方はシャワールームも完備しておりますので、着替えたあとの不快感もありません。バスタオル、ボディーソープなどもすべてこちらで用意しております。検査後、寝ている患者さんを無理に起こさないよう、内視鏡検査室からリカバリールームまでスムーズに運べるよう動線を短くするなど、院内にも細かな工夫が詰まっています。検査の詳細に関しましては予約の際と当日にスタッフよりわかりやすくご説明いたしますので安心して受けていただければと思っております。

周辺機関との連携で患者にとって有益な医療を提供する

周辺のクリニックや病院との連携も大切にされているそうですね。

岩下敬正院長 岩下内科クリニック5

周辺にクリニックや病院がたくさんあり、それぞれの先生方が専門性を生かして開業しています。お互いの得意分野を理解した上で連携することで、患者さんにとって有益な医療が提供でき、高め合えると私は考えています。特にこの地域周辺は大きな総合病院と診療所、また診療所と診療所の連携が発達した医療に対し関心が高い地域と言えます。なので、より専門性の高い治療が必要と判断した場合には、信頼できる他の医療機関を紹介するようにしています。そのほうが患者さんにとっても安心感がありますよね。例えば、当クリニックビル内でも連携を図っていますし、周辺では兵庫県立西宮病院や兵庫医科大学病院にご紹介も可能です。ですので、患者さんはどの科に行けばいいのか悩む必要なんてありません。どんなお悩みでも安心して当クリニックの扉をたたいてほしいと思います。

ところで、休日はどのように過ごされていますか?

大学時代にテニス部に所属していたこともあって、今でもテニススクールに通っています。時には学生時代からの気の知れた医師仲間と一緒にプレイすることもあり、かれこれ40年以上続けていますね。また最近はゴルフを熱心にしていますが山登りも好きですね。約10年前には当時70歳の義父と小学生の娘を連れて富士登山をしました。3人で観た山頂からの眺めは忘れられない思い出です。家にいる時は、ガーデニングを楽しんでします。探究心が強く、向上心もある方なので、趣味はたくさんあって、またそれを極めたいと思うんですね。時間がいくら合っても足りないくらいです。これからもさまざまなことに挑戦していきたいです。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

岩下敬正院長 岩下内科クリニック6

2002年にこの場所で開業して以来、長く続けてこられたことは地域の方のおかげです。今後もその感謝の気持ちを医療というかたちで還元していきたいと思っています。内視鏡をはじめとする機器類の更新や院内の改装など、満足度を高めより快適なクリニックをめざしていきます。そして、これはお願いですが、定期的に検査は受けるようにしてください。胃がんや大腸がんになった身内がいる人、ピロリ菌に感染している人、胃潰瘍をしたことがある人などは特に気をつけていただきたいです。実は女性の死亡原因の第1位は大腸がんと言われています。女性の中には検査を少し恥ずかしく思われる方もいるでしょうが、当院にはベテランの女性スタッフもいます。まずは気楽にご相談ください。なお、一度検査を受けられた方には定期的にはがきをお送りしています。いつまでも患者さまの健康を一緒に見守るお手伝いをしていきたいと願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インフルエンザ予防接種/一般の方:3300円(3才未満は、2900円)
65歳以上の西宮市民:1500円

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