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二宮 啓郎 院長の独自取材記事

二宮皮フ科クリニック

(松山市/土橋駅)

最終更新日:2020/04/01

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見た目のコンプレックスやかゆみ、痛みなど、生活の質を下げる要因ともなる皮膚の疾患。「二宮皮フ科クリニック」では、院長の二宮啓郎先生を筆頭に、そんな患者の悩みにスタッフ一丸となって取り組んでいる。JR予讃線松山駅、伊予鉄道松山市駅という松山市内中心部の主要駅から徒歩圏内にあり、院内はグリーンがアクセントの明るくやわらかな雰囲気。皮膚科・アレルギー科としてじんましんやアトピー性皮膚炎、アレルギーなどの皮膚疾患をただ診断・治療するだけでなく、精神的なサポートを含めたトータルでの健康改善を目標としている。「些細な悩みや気づきこそ、気軽に相談してほしい」。そう穏やかに語る二宮先生に、皮膚疾患ならではの診療内容や、患者に対する想いなどを聞いた。
(取材日2019年5月17日)

患者一人ひとりに合わせた医療の実践をめざす

開業されて20年になるそうですね。先生がこの地に開業された経緯を教えてください。

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私は松山生まれの松山育ち。高校卒業を機に初めて県外に出て生活しましたが、地元松山が好きだったので、最終的には故郷に根を下ろして開業をと考えていました。学生時代は剣道に打ち込み、また野球やサッカーを観るのも好きだったので当初はスポーツドクターをめざしていたのですが、徳島大学医学部入学後、内科的な疾患を診たいと考えるようになり、その中でも皮膚科の道に進むことを決めました。1999年に開業して、2019年で20年になりますが、小さなお子さんからお年寄りの方まで、幅広い患者さんが気軽に来られる「皮膚科のかかりつけ医」をめざしてやってきました。

皮膚科・アレルギー科を専門とされる先生のもとにはどのような症状の患者さんが来られますか?

アトピー性皮膚炎をはじめ、食物アレルギーやじんましん、金属アレルギーに代表される接触皮膚炎など、さまざまな皮膚疾患、アレルギーの患者さんが来院されます。受診のきっかけとしては、気になる湿疹があり、これはアレルギーじゃないかと不安になって来られるケースも多いですね。最近はテレビの情報バラエティーなどの影響もあり、アレルギー検査を目的として来院される方が多いのですが、アレルギー診療は検査ありきではなく、患者さんからの正確な情報が重要です。いきなり検査ではなく、問診を手がかりに症状や経過をみて、適切な判断につなげていく。そしてアレルギーの疑いがあれば検査をする。普段の診療を通して、アレルギーについて正しい理解をしていただけるよう努めています。

診療の際に大切にしていることを教えてください。

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皮膚病は生命に関わることはほとんどありませんが、見た目、かゆみなど生活の質を下げる症状が多く、患者さんの悩みの種になります。そんな患者さんの不安を少しでも解消する手助けができればと考え、お一人お一人に合わせたアプローチを大切にしています。診療の進め方については、まずは患者さんの皮膚症状をお伺いし、必要があればその原因を調べます。皮膚疾患、特にアレルギーは食生活や生活習慣が影響していることが多いですから、問診が非常に重要。そこで当クリニックでは、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、かぶれなどの接触皮膚炎・金属アレルギー、じんましんといった疾患に合わせた問診票を別途用意し、詳しく内容をヒアリングしています。そして、疾患に応じてどのような治療法が考えられるか、いくつかご提案できる場合には患者さんのご要望を伺った上で治療に臨んでいます。

アトピー性皮膚炎の予防から治療まで細かにサポート

お子さんの患者さんも多いようですが、小児の診療において心がけていらっしゃることはありますか?

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アトピー性皮膚炎は乳幼児期に発症するケースが多いのですが、それはアトピー性皮膚炎の赤ちゃんの肌はバリア機能が不十分で、外からの刺激を受けやすいため。乳児湿疹だと思っていたものがアトピー性皮膚炎だったということもあるのです。特にご両親がアトピー性皮膚炎の場合は、お子さんも発症する可能性が高くなります。そこで大切なのがスキンケア。乳幼児期に肌の状態を整えておくことでアトピー性皮膚炎の発症の予防につながるというデータも出ていますし、乳幼児期にアトピー性皮膚炎の治療をして症状を抑えることで、食物アレルギーが起こりにくくなるという説もあるんですよ。ですから、赤ちゃんの頃からのスキンケア、そして気になる湿疹がある場合は早期治療をして、重症にならないための予防を心がけています。

アトピー性皮膚炎の治療について教えてください。

アトピー性皮膚炎は軽症から重症まで症状が幅広く、それによって治療の内容や検査の必要性、受診間隔なども異なります。ステロイドを使用することに抵抗のある患者さんが多いのですが、特にアトピー性皮膚炎においては、ある程度の症状の患者さんには使わなければ治療が難しい場合もあります。ですから、納得して治療に臨んでいただくためにも、丁寧な説明を大切にしています。ステロイドの副作用を心配される方が多いので、まずはその不安を取り除いていきます。そして、使用の際には適切な量を処方し、しっかりと経過観察。初回の治療で症状が治まればいいですが、アトピー性皮膚炎をはじめ多くの皮膚病は経過を見ながら治療を続けることが重要なのです。

大人になってからアトピー性皮膚炎になることもあるのですか?

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そうですね。アトピー性皮膚炎は、一般的には乳幼児期に出ることが多いのですが、大人になって初めて発症する人もいます。また、小さい頃の症状が治まりきらずに、症状はさまざまですが、アトピー性皮膚炎が続いて大人になる場合や、子どもの頃に一度軽快したものの受験や就職などのストレスが重なって再発することもあります。ストレスがかかってイライラすると、体がかゆくなることってありませんか? アトピー性皮膚炎の特徴にかゆみがありますが、ストレスもかゆみが増す一つの原因なんです。また、かゆくないのに癖で体をかいてしまい、それがきっかけでアトピー性皮膚炎が悪化するというケースも。アトピー性皮膚炎は生活に合わせてコントロールしていく疾患ですから、長い目で向き合っていく必要があり、その伴走者として私たち医師がいます。

皮膚科のかかりつけ医として、患者の心に寄り添う

近年、注意すべき皮膚の状態や症状はありますか?

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最近注目されているのが、花粉・食物アレルギー症候群。これは文字どおり花粉症とあわせて、食物アレルギーが起こるものですが、主に果物を食べた時に口の中がかゆくなったり、喉がイガイガしたりという症状が出ます。アレルギーの見極め方の一つに再現性があり、特定の食物を食べて100%その症状が出ると、アレルギーの可能性が高いです。特に初夏から秋に症状の見られるイネ科や雑草などの花粉症で、なおかつ食物アレルギーの症状を疑わせる患者さんには話を聞かせていただいた上で診断もしていますので、気になる方はご相談いただければと思います。

皮膚科の先生として、今後の展望をお聞かせください。

皮膚病は患者さんが直接症状を見ることができるので、良くなったかどうか患者さん自身でも判断できます。治るのに時間のかかるもの、再発するもの、痕がしばらく残るもの、自覚症状がしばらく続くものなど、医師から見て経過が順調でも、患者さんにとっては心配・不安が続く場合があります。先ほどお話ししたアトピー性皮膚炎もそうですが、皮膚病においては再診で経過を見ながら治療を続けていく必要があるものがほとんどかと思います。だからこそ、治療の継続には医師と患者さんの相互理解と信頼関係が不可欠。そのための環境づくりを進め、お一人お一人の患者さんに寄り添った医療を実践していきたいと考えています。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

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皮膚の病気って、ちょっとしたかゆみくらいなら放置してしまったり、「診てもらって何もなかったらどうしよう」と気を使っていただいたりと、病院に行くのを躊躇する方が多いようです。でも、結果的に何もないのが一番。ですから、少しでもかゆみや湿疹など心配なことがあったら、遠慮なく来ていただけたらと思います。特に赤ちゃんの乳児湿疹は注意が必要です。アトピー性皮膚炎は顔から症状が出始めることが多いので、乳児の顔に異変があれば、その段階ですぐに受診することをお勧めします。疑問に思うこと、不安に思うことがあったら、相談だけでも気兼ねなく来ていただけたらうれしいです。そして、一緒に不安を解消し、生活をより豊かなものにしていきましょう。

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