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中西 義人 院長の独自取材記事

中西ウィメンズクリニック

(多治見市/多治見駅)

最終更新日:2023/07/07

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック main

足を踏み入れた瞬間に、居心地の良さが伝わってくる医院がある。2003年に開院した「中西ウィメンズクリニック」も温かみのある待合スペースが広がる、そんな医院の一つだ。公立病院を除けば、東濃地域の数少ない産科医院でもあり、その存在意義と重要性はとても大きい。中西義人院長は、産婦人科医師であると同時に日本生殖医学会認定生殖医療専門医であり、体外受精・顕微授精など高度な不妊治療にも力を入れている。自身も子どもができにくかった経験を持ち、仕事のやりがいを穏やかな表情で語る。昨年春からの不妊治療の保険適用範囲拡大で、ますます今後に期待がかかる中西院長に、開院20周年を迎えた心境や専門の不妊治療などについて聞いてみた。

(取材日2023年6月15日)

開院20周年を迎えた、東濃地域で数少ない産科医院

この度、開院20周年を迎えられたそうですね。

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック1

はい、市民病院の勤務医時代を含めると、この多治見市に来て四半世紀がたちました。新生児の出生数は減ってきているようですが、一方で不妊治療を希望される患者さんも多くいらっしゃって、おかげさまで20周年を迎えることができました。新型コロナウイルス感染症の流行下では、院内のさまざまな取り組みが中止になりましたが、現在はお一人までなら出産後の面会ができますし、ご夫婦へのお祝いディナーの提供も復活しました。院内スタジオでのヨガ教室や交流会なども徐々に始まって、以前の医院の光景が戻ってきていると感じます。20年もたつと設備等の更新が必要になりますが、クリーンスタッフさんがきれいに維持してくださるので、自分の医院ですが落ち着ける、いい医院だなと思っています。

こちらでは多くのスタッフさんが働いていらっしゃるとか?

医療部門では、常勤医師が3人、非常勤医師が5人、助産師が10人、看護師が18人、臨床検査技師が4人います。開院当時から勤めてくれているベテランスタッフもいますので、安心して任せられますね。1年半前に私が2週間ほど入院をしたのですが、その間も皆で頑張って医院を支えてくれました。それに20年間、看護師長を勤めてくれたスタッフも定年を機に引続き助産師として当院を支えてくれていますのでありがたいですね。ほかに不妊治療のコーディネーターとして専門知識を持ったスタッフがいて、妊娠を希望する方の相談に対応しています。また来院される患者さんのためにキッズルームも用意しており、保育士がいる時間帯は、親御さんの診察中にお子さんをお預かりすることも可能です。

東濃地域では、とても貴重な産婦人科の医院だとお聞きしました。

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック2

医師の高齢化や後継者不足の問題があって、産婦人科の医院は年々、減少しています。公立の中核病院を除くと、分娩施設のある産婦人科医院は東濃地域(多治見市・土岐市・瑞浪市・恵那市・中津川市)ではとうとう当院1件になってしまいました。婦人科についても、今春から公立病院を除くと多治見市内で対応している医院はなくなり、子宮頸がん検診などの分担件数が増えたという実感があります。また不妊治療を行う医療施設も、この東濃地区ではやはり少ないです。そのような状況なので、やはり地域のお産を担うという責任の重さをひしひしと感じます。新しい情報も増えますので、日々、勉強を心がけなくてはと思っています。

保健適用がより拡大した不妊治療に尽力

先生が力を入れている不妊治療ですが、望む人は増えていますか?

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック3

晩婚化の影響で出産年齢が遅くなり、それに伴って不妊治療がより強く必要とされるようになってきたと感じます。メディアで卵子の老化などが取り上げられたことも大きいでしょうね。最近では、結婚後すぐに検査にいらっしゃるカップルもみえます。また、1人目はすぐにできても、2人目以降がなかなかできないと悩まれる方も結構いらっしゃいます。当院では、一般不妊治療だけではなく、体外受精・顕微授精などの高度不妊治療も実施しています。生殖医療に必要な検査や培養を行う専門スタッフもいますので、なんでもご相談いただければと思います。医師に聞きづらいことにもスタッフたちがお答えしますので、治療の進め方や検査への不安を気軽にご相談ください。

不妊治療の保険適用が拡大したとお聞きしました。

そうです、昨年4月から人工授精に加えて、43歳未満の女性に限りますが、体外受精・顕微授精などの特定不妊治療が保険適用となりました。さらに岐阜県では独自に特定不妊治療助成金を支給していますし、これに各市町村独自の助成金が加われば、患者さんの負担はこれまでより軽くなると思います。医療面でのサポートはもちろんですが、このように生活・経済面でのサポートも少しずつ整ってきましたので、安心して不妊治療をしていただける環境になってきたかと思います。お子さんを希望される方には、できるだけ早く出産の喜びを味わっていただきたいです。

不妊治療を考えていらっしゃる方へ、何かアドバイスはありますか?

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック4

産婦人科はハードルが高くて通いづらいという印象を持つ方も少なくありません。不妊の相談はなおのことと思いますが、まずは相談だけでもいらしてください。できれば基礎体温の変化などがわかればありがたいのですが、最初の来院時はなくても大丈夫です。あとは事前にご夫婦でよく相談を重ねていただきたいということです。不妊治療を開始する際には、ご夫婦の承諾の署名が必要になります。ご夫婦に温度差があると、治療が円滑に進みませんので、お二人の意思をぜひ統一にしておいてください。そして、大切なのは女性の年齢です。30代後半、40代になると母体も変化しますので、できるだけ早い時期に治療を開始していただくと良いかと思います。

これからも安全安心な「お産」と「不妊治療」をめざす

先生はなぜ産婦人科の医師になられたのですか?

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック5

祖父も父も医師で、父は白川町で産婦人科医院を開業していました。急変があれば医院に駆けつけ夜通し働く姿を見ていて、自分はとてもそんなふうになれないと思っていましたが、結局、同じ道を歩むことになりました。腫瘍などの治療よりも、患者さんに「おめでとう」と言える分娩や産科が好きだったんですね。不妊治療には医学生の時から興味があり、多治見市民病院時代に臨床経験を積みました。不妊治療のゴールは妊娠でなく、出産と子育てです。不妊治療から何年間も患者さんとお付き合いして、無事に出産までたどり着けたら、心の底から「良かったねえ」とうれしくなると思います。その瞬間が私の一番のやりがいにつながるかもしれませんね。

診療する上で大切にされていることを教えてください。

まず婦人科に訪れる患者さんは、さまざまな幅広い訴えでいらっしゃるので、適切な診断をつけることを心がけています。自分の経験したことのない症状や病気で迷うことがあったら、聞くことは決して恥ではないと思いますので、同僚や大学の先輩医師に相談します。産科については、何より母子の安全を最優先に考えます。以前と異なり、出産時にはモニターを装着することがガイドラインで決められていますので、少し不自由かもしれませんが安全を最優先ということでご理解いただきたいです。そして、出産は自然のことなので、どこまで医療が介入するかという問題がありますが、どうしても手助けが必要な場合は積極的に介入していくスタンスで、ほかの医師たちとも連携して取り組んでいます。

最後に今後の抱負と、読者へのメッセージをいただけますか?

中西義人院長 中西ウィメンズクリニック6

新型コロナウイルス感染症の流行も落ち着き、看護師長も変わって新体制になり、新たな気持ちで次の10年に向けて歩んでいきたいと思います。新型コロナウイルス感染症の流行下でできなかった院内イベントも再開して、スタッフ間のコミュニケーションをしっかり取っていきたいですね。診療ではこれまでどおり、安全安心な「お産」と「不妊治療」に尽力していきます。スタッフについては、ほかの医師たちにも患者さんに優しく接してもらっていますし、各職種のスタッフもそれぞれの役割をしっかりやっていただいているので、とても助かっています。私自身も週末にはテニスやゴルフでリフレッシュしながら、体調管理に気をつけたいと思います。これからも東濃地域で安心してお産をしていただける医院であり続けられるように頑張っていきたいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

不妊治療(スクリーニング検査:1万3000円~)

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