全国のドクター9,008人の想いを取材
クリニック・病院 161,455件の情報を掲載(2020年2月25日現在)

  1. TOP
  2. 大阪府
  3. 箕面市
  4. 箕面駅
  5. 医療法人恵希会 さかもと医院
  6. 阪本 勝彦 院長

阪本 勝彦 院長の独自取材記事

医療法人恵希会 さかもと医院

(箕面市/箕面駅)

最終更新日:2019/08/28

134802 %e3%81%95%e3%81%8b%e3%82%82%e3%81%a8%e5%8c%bb%e9%99%a2

北大阪急行・千里中央駅から車で10分、みのおキューズモールWEST棟1階に位置する「医療法人恵希会 さかもと医院」。院長の阪本勝彦先生は滋賀医科大学で長年研究・臨床経験を積み、糖尿病治療の専門家としても知られる医師。開業後も、薬に依存しない食事指導を中心とした、完治を目標とした治療や合併症の予防を推進。他の医療機関とも連携しながら地域の糖尿病患者の治療に貢献している。また、患者の不安を取り除く診療を心がけるなど、かかりつけ医としても信頼される阪本院長を頼って、日々多くの患者が訪れるという。そんな阪本院長に、糖尿病治療への取り組みや実績、患者に対する心がけなど、幅広く語ってもらった。
(取材日2018年1月24日)

食事療法を主軸にした糖尿病治療のオーソリティー

日本糖尿病学会認定の糖尿病専門医として尽力されていると聞きました。

1

現在はよく効く血糖降下薬が開発されていて、昔より血糖コントロールはしやすくなっています。ただ、投薬による血糖値の安定が常態化してしまうと、肥満を放置するケースも多く、これでは完治を目標とした治療とは言えません。私は食事を中心とした生活習慣の改善によって、健康な体づくりをめざすことが患者さんにとって最善の方法だと確信しています。当院では管理栄養士が個別で食事指導をするなど、食事療法が主軸。実際、HbA1C値が正常値の倍あった男性が、半年で30kgの減量を達成されたケースもあります。もちろんHbA1c値は正常値に戻り、年に数度の定期検診に来ていただくだけで、健康な毎日が送れるわけです。食事療法は患者さんにとって、治療以上のメリットがあることは間違いないと考えています。

糖尿病の患者さんに対して、注意していることはありますか?

食事療法はいくら私が頑張っても意味がなく、患者さんの努力なくしては成立しない治療法です。だから、数値が改善した時は大いに称賛するなど、患者さんのモチベーションが下がらないように精一杯の激励を心がけています。毎日の我慢と努力の成果ですから、心から称賛を贈りたくなります。逆に、熱心ではない患者さんに対しては、かなり厳しい対応をします。というのは、医師として私ができることは、まずは検査による数値を分析し、疾患の状況を把握すること。その内容と治療方法をわかりやすく患者さんに説明した後は、患者さんが健康な体を取り戻せるよう、寄り添い励ますことが役目だと思っているからです。厳しい話は、私なりのエール。ご自分の体のことを真剣に考えて、治療に向き合ってくれるとうれしいですね。

地域の医療機関と連携することのメリットは何ですか?

2

糖尿病は早期発見・早期治療が大切ですが、残念ながらある程度進行してしまっている場合、合併症の発症には十分な注意が必要です。当院でも動脈硬化の検査などはしていますが、合併症の中で最も発症率の高いといわれる糖尿病網膜症の早期発見には眼科受診が必須です。患者さんができるだけ最寄りの眼科を受診できるよう、箕面市内全域の眼科さんと連携して、合併症リスクの軽減に取り組んでいます。また、入院が必要な重度の患者さんには、箕面市立病院や国立循環器病研究センター、大阪大学医学部附属病院など総合病院の紹介を、また近隣で開業する先生方から食事指導をお願いされることもあります。私一人で奮闘しても、所詮ひとりの力。できる限り多くの医療関係者と連携することが、地域医療のレベルアップにつながります。糖尿病の早期発見・早期治療の啓発活動として、箕面市で開業している先生方への研修や講演会も積極的に行っています。

患者の不安を解消するのもかかりつけ医の役目

市立長浜病院で内科部長をされていたとか。

3

糖尿病を放置すると、人工透析が必要な腎疾患や壊疽の危険をはらむ神経障害など、恐ろしい合併症を発症してしまうこともあります。私が内科部長を務めていた市立長浜病院には、そんな合併症の入院患者さんが多く、早期発見の必要性を痛感しました。そこで始めた活動が、地域全体の糖尿病患者を掘り起こし、食事療法で早期治療を行うというアプローチ、他の医療機関との連携など、現在私が進めている糖尿病の治療方針。これは長浜市全体で効果を上げることができました。特に、他の医療機関との連携は、患者さんにとってメリットがあるだけではなく、医療関係者の糖尿病予防に対する意識が高まるといううれしい相乗効果が生まれました。開業後も他の医療機関と連携しているのは、それが地域医療にとって必要だと確信しているからです。

どのような診療の患者さんが多いですか?

糖尿病でお悩みの方が遠方から来院されることも多く、やはり半数程度が糖尿病患者さんです。それから、私は日本腎臓学会認定の腎臓専門医でもあるので、腎臓疾患の患者さんも一般的な内科よりは比較的多いと思います。あとは、風邪や発熱、頭痛、ワクチン接種など一般内科。最近は喘息の患者さんが増加傾向にあり、高槻赤十字病院の呼吸器科に2年間在籍していた時の経験が非常に役立っていますね。当院には日々多くの患者さんが来院されるので、待ち時間短縮のためのシステムを導入しました。これは、携帯電話やパソコンから当院のアドレスにアクセスしていただき、簡単な入力をすれば順番取りができるもの。ご自分の順番の6番前までに来院してもらえれば大丈夫ですので、院内で長時間待つ必要はありません。

かかりつけ医として心がけていることはありますか?

4

薬の処方ひとつとっても、なぜこの薬を処方するのか? どんな薬なのか?など、患者さんが納得するまでしっかり説明するようにしています。というのも、かかりつけ医の役割は体の治療だけすれば終わりではなく、患者さんの不安を解消してあげることも大切だと思うからです。短い時間内でも、患者さんとのコミュニケーションが円滑に運ぶよう、時には冗談を挟んでみたり(笑)。安心して、満足して帰ってもらえるよう心がけています。

自覚症状がない糖尿病は健康診断が早期発見の鍵

先生が糖尿病を専門に選んだ理由は何ですか?

5

私の高校時代は、医師を志す同級生が少なかったんです。ですが、私は自分の将来像として、どこかの企業に勤めるイメージがまったくわかなくて……。どうせなら人の役に立つ道をめざしたいと思い、滋賀医科大学に進学しました。当時、同校の第三内科(現:糖尿病内分泌科・腎臓内科)は専門的な治療・研究を精力的に行っている教室として全国的に知られていました。専門分野に糖尿病を選んだというより、第三内科で学びたかったことが理由ですね。市立長浜病院の内科部長に至るまで同校にお世話になりましたが、得難い経験を多数積ませてもらって本当によかったと思います。

話は変わりますが、先生の趣味は何ですか?

私は中学、高校、大学を通してサッカーをするなど、もともとスポーツが好きなので、現在の趣味はもっぱらゴルフです。友人も多いので、次回はどのコースで、誰を誘ってなど、自分でプランニングすることがほとんど。高校・大学時代はサッカー部でキャプテンをしていましたし、性格的に音頭取りが性に合っているのかもしれません(笑)。スポーツでリフレッシュすることにより、診療でも集中力をもって臨めています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

6

糖尿病は自覚症状がなく、じわじわと進行する病気です。気がついた時には、腎機能の悪化や視力が低下しているケースも多く、そうなると治療の難易度も上がります。逆に早期に発見できれば、食事療法で改善できるので、手遅れにならないよう、必ず年に1度は健康診断を受けていただきたいですね。当院では、合併症の早期発見のため、年に1度合併症の評価を行うほか、月に1度、専門検査技師による頸動脈エコーも実施しています。糖尿病や腎臓に不安をお持ちの方は、ぜひ相談にいらしてください。

Access