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近藤 康史 院長の独自取材記事

こんどうメンタルクリニック

(名古屋市千種区/覚王山駅)

最終更新日:2023/09/29

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック main

覚王山駅と本山駅の真ん中に位置し利便な環境にある「こんどうメンタルクリニック」は近藤三男先生が2002年3月に開業して以来、地域密着型のクリニックとして愛されている。2022年4月より三男先生の次男である近藤康史先生が院長を継承した。患者の主訴に加えその人の生活スタイルや性格に合わせたオーダーメイドの診療を行い、青年期の悩みから高齢者まで幅広い年齢層を診ている。受付には外を眺めることができるカウンター席とゆったりとしたソファー席がありリラックスできる空間になっている。心理療法やカウンセリングに力を入れ、「患者さんにとって心と社会の関係を調整する眼鏡のような存在でいたい」という康史院長の診療に対する思いを語ってもらった。

(取材日2020年6月15日/更新日2023年5月1日)

20年近く地域の精神医療に貢献する頼れるクリニック

こちらのクリニックのコンセプトをお伺いします。

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック1

月並みではありますが、当院では小さな悩みでも患者さんの気持ちに寄り添った診療をするということを第一に掲げています。精神科にかかるのはハードルがまだ高く、「こんな小さな悩みで受診していいのか?」と不安に感じる方が多くいらっしゃると思います。当院ではそんなハードルを少しでも低くしようと考えています。「最近、疲れているな」「仕事、休みたいな」などの些細なきっかけでも構いません。なるべくかかりやすいように、予約機能の導入やクリニックから情報発信を行っています。軽い症状のうちにクリニックを受診することが精神科においては非常に大切であるということを皆さんには知ってほしいですね。

患者の年齢層や主訴、どのエリアからの来院が多いですか?

場所は名古屋市内が多く、年齢的には高校生、大学生といった若い方から、高齢者の方まで幅広く来院されています。主訴はうつ病から躁うつ病、不眠症、不安障害、注意欠陥多動性障害、アルコール依存症まで、一次医療を預かる地域密着型のクリニックとして幅広く診療を行っています。いずれも軽症~中軽症の方が多く、当クリニックで治療が難しい場合は大学病院や地域の基幹病院へ紹介させていただきます。患者さん本人が受診を渋る時でも自費診療扱いとなりますが家族の方からの相談も受けています。ご自身のことでもご家族のことでも、一人で悩まずにまずはご相談ください。

2022年の4月から院長を継承されたのですね。

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック2

はい。昨年の4月から院長として診療しております。2020年5月から副院長として勤務し、父の診療を近くで学びました。父は20年近くこの地域で精神科医師として支えてきたため、患者さんとの信頼関係が強くある印象を受けました。精神科・心療内科という科目柄、人と人のつながりが大切だと考えております。父が積み上げてきた患者さんとの信頼を引き継ぎ、より多くの方の心の支えとなるようなクリニックになれるよう努力していきたいと思っております。

依存症治療や減酒プログラムにも力を入れる新体制

康史院長の勤務医時代についてお聞かせください。

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック3

医学部入学時には特に精神科の医師になろうと決めていませんでしたが、急性期だけでなく患者さんの人生に寄り添って診療を行うことができる精神科が自分の性格に合っていると思い選びました。もちろん、精神科医師である父の影響もあります。勤務医時代は、名古屋大学医学部附属病院と総合心療センターひながで7年間勤務しました。総合心療センターひながは地域の精神病院で児童から大人の認知症までさまざまな患者さんが来院する病院で、私は外来・入院ともに担当し、うつ病や統合失調症などさまざまな症例を診て経験を積むことができました。また同病院ではチーム医療に取り組んでおり、自分の判断だけでは難しい時に上級医や同僚の意見を出し合うカンファレンスを通し「自分のポリシーに偏ることなくほかの医師の意見も取り入れる」という視点を持てたのは良かったと思っています。

総合心療センターひながで携わったアルコール依存症の治療についてお聞かせください。

総合心療センターひながでは依存症治療に関わり、集団プログラムのチームをまとめていました。3大依存症としてアルコール・薬剤・ギャンブルがあります。総合心療センターひながでは近隣の総合病院や精神科診療所と協力しながら、主にアルコール依存症の患者さんの治療にあたっていました。中には警察から搬送される人もいますが、暴力など逸脱した行為をする人はまれで、眠れなくて飲みすぎる人や深酒が理由で年に何回か会社に遅刻してしまうような人たちが大多数です。ドラマでよく見るような暴力的な人は多くありません。アルコール依存症の診断基準は複数ありますが、緩めの基準で見積もっても人口の約1%がアルコール依存症といわれており、実は身近な病気でもあります。

アルコールの弊害、依存症の治療法について教えてください。

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック4

アルコールの飲みすぎは「肝臓に悪い」というイメージがあるかと思いますが、実は脳にも悪影響を及ぼします。不眠やうつ病の症状で来院した患者さんの中には、アルコールが原因となっているケースがあるんです。また、定年後に酒浸りのような生活になる人は、もともとの性格が真面目な方が多いですね。女性の飲酒も近年増えていますが、女性ホルモンの影響で男性に比べると依存症になりやすいので気をつけてください。アルコール依存症の一歩手前の多量飲酒・問題飲酒をしている人は人口の10%以上といわれています。当クリニックでは減酒指導のプログラムもご用意しています。

社会との調整役として患者に優しく寄り添う存在

診療する際に心がけていることは何ですか?

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック5

発達障害など、病気の特性を理解しながら人生をうまく歩んでいくようにサポートし、うつ病などは薬の発達や社会の理解により、以前より患者さんの社会生活を守ることができるようになってきました。患者さんの症状・性格・生活に合わせてお一人お一人に寄り添えるオーダーメイドの診療スタイルを心がけています。そのため、薬物治療だけではなく心理療法やカウンセリングを積極的に取り入れたスタイルで診療を行っています。公認心理師による当クリニックのカウンセリングでは、患者さんの話を深く聞きながら「どのように感じ、考えているか」を大切にすることをベースに認知行動療法などを用いています。

新型コロナウイルスの流行で自粛生活を経験した人へアドバイスをお願いします。

マスコミの情報は間違ったものも多く、世間を煽ったり、見せたい場面だけを強調して見せることが多いのが現状です。そのような情報で疲れ果ててしまわないために、メディアと距離を置くことも大切です。また自宅生活の中で家での飲酒量が増えたり、オンライン飲み会での深酒に注意してください。自粛生活になったとしても生活リズムを意識して規則正しい生活を送ってください。一方で、ひきこもりにより学校や会社に行けなかった人たちがオンライン授業や自宅勤務により症状の改善につながった事例も出てきました。同じ環境・状況においても、人の感じ方はさまざまです。何か不安や気になることがあれば早めにメンタルクリニックにご相談ください。

今後の目標をお聞かせください。

近藤康史院長 こんどうメンタルクリニック6

来院される患者さん、当クリニックで働く職員、そして一次医療を預かるクリニックとして地域の皆さまに対して良好な関係を築いていきたいと思っています。特にクリニックとしては「社会との調整役」として、必要な時にすぐ手が届く眼鏡のような、いつでも頼れる距離感をキープしたいと思っています。患者さんの症状が急に悪化し受診のタイミングをを逃して、来院することすらできなくなってしまうことがあります。当クリニックのホームぺージでは初診枠の有無を随時更新しており、枠が空いていれば当日予約で受診可能です。何か心配や不安なことがあればいつでもご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

家族相談/45分8000円〜(お電話にてお問い合わせください)

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