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渡辺 浩 院長の独自取材記事

わたなべこどもレディースクリニック

(出雲市/武志駅)

最終更新日:2021/10/12

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国道9号と国道431号の両メイン道路から好アクセスな立地の「わたなべこどもレディースクリニック」は、地域に根差した診療で「家族と一緒に子どもの成長に携わる育児のパートナー」をめざしている。2004年に同院を開業した渡辺浩院長は温かな笑顔とやわらかな物腰が印象的だ。小児のアレルギーや心のケアなど、地域に必要と感じたものは積極的に診療へと取り入れ、病児保育や婦人科の開設を行うなど、母親たちの不安や健康にも寄り添ってきた。「継ぎ目なく、長く母子をサポートできるのが地域の小児科の強み。これからも責任を持って関わっていきたい」と熱意を持って語る渡辺先生に、同院の診療内容や地域の小児医療への想いを聞いた。

(取材日2021年7月29日)

小児科と婦人科を併設し、母子を強力にサポート

先生はなぜ小児科の医師をめざしたのでしょうか?

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小学生の時に読んだ天才医師が主人公の漫画に憧れて、医師という仕事を意識するようになりました。漫画の主人公は外科医ですが、小児科を選んだのは叔父の影響。叔父は小児科の開業医で、遊びに行った時に働く姿を目にすることがあり、医師の中では小児科の医師が一番身近な存在でした。医学部の学生時代は他科にも興味があって、放射線科と小児科で選択に迷ったことも。ちょうどMRIなどの画像診断が発展していた時期で、最先端の医療にふれる面白さも感じていたんです。でも自分の医師としての理想像を考えた時に、子どもと家族を診察することが一番合っているのではと、原点に帰って小児科を選びました。

勤務医時代はどのような経験を積まれましたか?

島根大学医学部附属病院の小児科に入局し、県外の総合病院数ヵ所に赴任しました。2次、3次医療を担っているような総合病院で、新生児医療や慢性疾患の治療などの高度医療に携わっていましたね。しかし、大学病院は異動がつきもの。各勤務先で関わった子どもたちがその後どうなったのかを気がかりに思っていました。2004年に当院を開業してからは、地域に根差した診療をすることで、一人ひとりを長く見守ることができていると実感しています。開業から16年たち、最初の頃に来ていたお子さんが、今はお母さんになってご自分のお子さんを連れて来てくださっています。お子さんは小児科、お母さんやおばあちゃんは婦人科にかかり、3世代で来てくださるご家族も。育児やご家族を支援するパートナーとして、長くお付き合いしていきたいと思っています。

婦人科も開設しているのですね。

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育児中のお母さんには、ご自分のことは後回しにしてなかなか病院に行けない方が多いです。でも実際はストレスもありますし、生理不順などの不調で悩んでいる方は少なくありません。そこで、お子さんの相談のついでにお母さんも医療につなげられたらと思い、婦人科を開設しました。副院長の渡辺祐実先生が婦人科を担当しており、女性医師が診てくれる安心感もあるのかなと思います。赤ちゃんは、生後2ヵ月のスタートを皮切りに、たくさんのワクチン接種を受ける必要があります。忙しい中せっかく来てくれたので、お母さんとコミュニケーションを取りながら、育児で困っていることがないかお伺いすると同時に、お体のことの相談や子宮がん検診など、お母さんたちの健康管理にも関われたらと思っています。お母さんが元気でないと、子どもも元気になれませんからね。

悩みに共感し、一緒に乗り越える育児のパートナー

診療のモットーを教えてください。

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当院では「子どもの笑顔は未来の懸け橋、女性の笑顔は家族の幸せ」という診療理念を掲げています。子どもたちはつらい時にも笑顔を見せてくれますが、お母さんとその笑顔を共有していくことが小児科の医師としての信念です。また診療では漢方薬の処方も取り入れていて、精神的なものから来る身体症状などに西洋薬と組み合わせて処方することも。もともと必要以上の薬を処方するタイプではなく、症状を抑えるというよりは、症状を上手にコントロールするという立場からの処方を心がけています。子どもたちの多くは喜んで来院してきてくれていますし、「ここなら病院に行く」、「ここなら注射をする」と言ってもらえると、「よし!」とガッツポーズするような気持ちです。

子どもやその保護者との接し方でどのようなことを心がけていますか?

とにかく共感してあげることです。私たちはパートナーなので、机を挟んで向かい合って話を聞くのではなくて、お母さんの隣で話を聞いて共感します。われわれからすると悩む必要がないように思えることでも、お母さんにとっては不安の種ということも。「そうだね」と共感をして、「じゃあこうしてみようか」とチャレンジを積み重ねることで、お子さんだけでなく、保護者の方たちも成長していくものだと思います。昔は隣近所の人たちが寄り添っていたのでしょうが、地域のつながりが希薄になる中で、地域のクリニックが子育て支援を担う必要があるのではと考えています。この点は必要とされていると感じますし、意識するようにしています。

どのような相談が多いですか?

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アレルギー科を標榜しているので、喘息やアトピー性皮膚炎、食物アレルギーの相談は多いです。お肌のコンディションも影響するので、発症や悪化を防ぐため、予防接種や定期検診の際にもチェックしています。また最近は新型コロナウイルス感染症流行のさなかで、学校に行きづらさを感じている、友達や部活で悩みを抱えている、という相談も増えました。体調不良で相談に来られたけれど、ひもといてみると精神的なつらさを抱えていたということも。当院では発達の相談も受けていますが、発達や心の問題は保育園や学校、それから行政の療育などの育児支援をする機関との連携がとても大事。地域の小児科の医師として、卒業や入学などの節目にも途切れず支援をつなげていけるよう関わっていきたいです。

主訴に隠れた不安も解決し、安心を与えたい

病児保育も開設されていますね。

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開業してすぐ感じたのが、「自分が『風邪だから1週間安静にしてください』とお伝えした後、お母さんはどうするのだろう?」という疑問でした。診断を受けてお薬を処方された後も、お母さんは、病気の子どもを抱えながら、預け先を探したり、仕事を休んだり、家のことをしながら看病をしたりと大変なことがたくさんあります。どうしたらそんなお母さんを助けられるかと模索する中で、厚生労働省による病児保育事業のスタートをきっかけに、開業から数年後、念願だった病児保育施設を開設しました。また、病児保育には育児支援の場としての役割もあります。「離乳食を食べてくれない」「薬を飲んでくれない」といったご相談を頂いた際には、「じゃあ、一緒にやってみよう」とここでチャレンジしてもらい、親としてのステップアップや安心につなげていける場にもしています。

地域住民や読者へ伝えたいことはありますか?

「こんなこと聞いていいのかな」「こんなことで受診していいのかな」と思われる方は多いと思いますが、「ぜひ何でも聞いてもらえるとうれしいです」とお伝えしたいです。特に今はコロナ禍でお子さんの生活も落ち着かず、今までにない不安が出てくるかと思います。そんな時は、かかりつけの小児科を思い出してください。診療では私たちも「他に心配なことはないですか」と問いかけるようにしていますが、診察が終わる帰りがけに出る言葉に隠れている不安が表れたり、何げないことが重要だったりしますから、どうぞ何でも聞いてください。初めての方はとても緊張されると思うので、話しやすい雰囲気をつくるようスタッフ一同心がけています。せっかく足を運んでもらっているので、安心して帰っていただけるように私たちも努めています。

今後の展望や、地域医療への想いをお聞かせください。

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出雲で子育てをされている方に対して、安心を与えるクリニックとして成長していきたいと思っています。よく「小児科は何歳までか」と聞かれますが、私は「生まれてからずっと」と答えています。社会人になった後、その方が親になってお子さんを連れて来て、また次の世代との関わりがスタートしますから、「ずっと」なんです。当院は婦人科も併設しているので、思春期のお子さんからお母さん、おばあちゃんの世代まで継ぎ目のない家族支援を行える育児のパートナーです。長年のお付き合いで、お互いの心が通じ合っている部分も大きいですし、次の時代になったときに、また寄り添っていける強いパートナーになれるのかなと。5年後、10年後を楽しみにしています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

子宮がん検診/4400~5500円

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