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小林利行 院長の独自取材記事

医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし

(八千代市/村上駅)

最終更新日:2021/10/12

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし main

東葉高速線村上駅から徒歩数十秒という至近に建つビルの2階にあるのが「医療法人社団 Piece - Netクリニカdeこばやし」だ。院長の小林利行先生は、循環器専門医の他、健康スポーツ医などさまざまな資格を持ちながらも、きさくかつ朗らかで話しやすい医師だ。診察中はもちろん、院外でもノルディックウォーキングの会やAEDの使用方法に関する講習会を開催するなど、地域住民の健康促進に余念がない。「日頃から自分の体に関心を持つことで、健康に長生きできるということを多くの方に知っていただきたいです」と語る小林院長に、診察中に心がけていることや院内外でのさまざまな活動について話してもらった。

(取材日2015年11月26日)

院内・院外活動双方に積極的なドクター

開院にあたり、この地を選んだ理由をお聞かせください。また、院名の由来や内装へのこだわりはありますか?

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし1

以前この近くのユーカリが丘という場所に住んでいたので、このあたりならば自分の子育てとも両立できる土地だと思ったのが始まりでした。また、このビルの建設中に偶然通りかかりまして、ここならいろいろな人が通いやすいなと思ったので、開業を決めました。院名はただの「小林内科」や「こばやしクリニック」だとつまらないので、少し変わった感じにしたくて「DE」をつけたのですが、歯科と間違えて来られる方もいます。心臓や血管のことで通う方は、長期間来ていただくことも多いので、内装はくつろげて、ゆっくりできる雰囲気をめざしました。

こちらにいらっしゃる患者さんの年齢や性別、症状に傾向はありますか?

2歳〜90歳以上の方まで、幅広い年齢層の方に来ていただいています。男女比もあまり偏りはないですね。一番多いのは中高年の方です。私が循環器を専門としているため、心臓や血管に関するお悩みで来られる方が多いと思います。もし、ここよりも大きな病院で診ていただいたほうがいいと判断した場合には、大学病院などへご案内しています。他には風邪や喘息といった身近な症状も診ていますが、小さなお子さんの場合は同じビルの小児科に行かれている方のほうが多いと思います。インフルエンザなどで混みあう時期には、「小児科がいっぱいだったのでこちらに来ました」という方もいますね。最近はうつや抑うつ状態、不定愁訴といったメンタルに起因する症状を訴える方もいます。うつについてはご本人が自覚されていないことが多いので、ストレスとの付き合い方についても、アドバイスできたらなと思っています。

ノルディックウォーキングの会やAED指導など、院外活動にも積極的だと伺いました。

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし2

ノルディックウォーキングについては、自分がやってみて「これなら、いろいろな年代の方が一緒に運動できるかもしれない」と思ったので、患者さんもお誘いしてみました。今は一カ月に1回、この近くの河原でノルディックウォーキングを実践しています。もう1人インストラクターの方が来てくださっていて、早めのペースで大丈夫な方・ゆっくりペースの方というように分かれて行っています。他には、この地域の学校などでAEDの使い方を指導させていただいています。AEDを設置している場所はとても増えたのですが、あまり頻繁に使うものではないということもあって、正しい使い方を理解している人がまだまだ足りません。そこで実際にAEDの使い方を体験していただいて、いざというときスムーズに使えるような指導をさせていただいています。やはり、自分で一度使ってみるのが一番ですから。

要点をメモに書いて渡し、患者自身に病気への関心を持ってもらう

禁煙治療も行っていらっしゃいますね。

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし3

実は、僕自身が昔かなりのヘビースモーカーだったんです。40歳になるまでにはやめようと思っていたのですが、なかなかきっぱりやめられませんでした。そこで、京都旅行に行ったときに再チャレンジして、やっとやめることができたんです。旅行中は普段と違うことをしますから、気分を切り替えるには良かったと思います。禁煙は一度でうまくいく人もいますが、そうでない人もいるので、一度やってみて禁煙できなかったからといって、「自分はダメだ」と悩むことはないと思います。ただし、禁煙が成功できたかどうかは、なかなかクリニック側では把握しきれないところがあります。成功した方はもちろん来院の必要がなくなりますし、失敗してしまった場合でも何となく後ろめたくなるようで、いらっしゃらなくなってしまいますので……。怒鳴りつけたりはしませんし、失敗してしまったらまた気分を切り替えて挑戦すればいいんですよ、と伝えたいですね。

患者さんに接する際、最も心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか?

患者さんが一番つらいと感じていることは何かをしっかり受け止めて、そこをまず治すことです。そのためには、しっかりお話をして、二次検査が必要かどうかも見極めなくてはなりません。二次検査の要・不要に関わらず、症状や薬の飲み方、日常生活で気をつけてほしいことは、メモに書いてお渡しすることもあります。誰でも度忘れすることはありますし、話が複雑になると、後でよくわからなくなることもありますから。高齢の方の場合は、いくつか病気を併発していることもあるので、後で見返せるようなメモは役立ちます。どの薬をいつ飲むかなども、メモにしておいたほうがわかりやすいですよね。他には、同じ症状でも危険性が高いのか低いのかお話しすることを心がけています。例えば、同じ不整脈でも、命に関わるような場合と、経過観察でよい場合があります。特に、心臓や血管に関する症状は「一歩間違えば……」ということがありますので、ご本人が現在の状況を正しく把握することはとても重要です。

医師としてやりがいを感じる瞬間や、「医師になってよかったな」と思った出来事はありますか?

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし4

これは開業医だからというのもあると思いますが、自分の裁量でできる仕事だというところですね。また、真摯に仕事をした分だけ、自分に返ってくるところに大きなやりがいを感じます。特に、自分が関わった患者さんが完治されたときの喜びは大きいですね。病気は医師だけが治すものではなく、患者さんと二人三脚のように協力して治すものです。ですから、患者さんご自身が「治したい」という意欲を高く持っている場合は、こちらもモチベーションが上がりますよ。

日頃の生活にも気を配って、「命を守る」医師でいたい

大変お忙しいと思いますが、趣味やリフレッシュのためにされていることはありますか?

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし5

月に1〜2回ほど、館山のほうへサーフィンをしに行っています。以前から興味はあったのですが、とっかかりがわからなくてなかなか始められなかったんです。以前の勤め先でレントゲン技師の方にそういう話をしたら、「スクールに通って、できるようになったら同じスクールの人と一緒に行けばいいんですよ」と教えてくれて、35歳くらいから始めました。普段はずっと屋内で仕事をしていますので、心身ともにリフレッシュできているなと感じています。院内でアクアリウムを始めたのも、海っぽいものを見て癒やされたいなと思ったのが始まりでした。業者に頼んでときどき魚やエビなどを入れ替えてもらっているのですが、患者さんにもなかなか好評で、話のきっかけになることもあります。待ち時間にずっと眺めているという方も何人かいらっしゃって、置いて良かったなと思っているところです。

今後の展望についてお聞かせください。

食事と運動による治療法にもっと取り組んでいきたいと考えています。栄養士さんや調理師さんとのコラボレーションや、このビルの上の階にできるジムでの運動指導などを予定しているところです。このあたりには東京へ通勤している方が非常に多いのですが、帰宅して夜の9時や10時を過ぎてから、たくさん夕食を食べて太ってしまうという方がとても多いんです。それなら、このビルの中に運動できるような場所を作れば、会社帰りに「30分だけここで運動していこう」という気分になれるかなと思いまして、今後取り組んでいく予定です。食事のほうは、「美味しくて健康にもいい」食事を食べられる場所を作ろう、ということで、興味を持っていただけた調理師さんや栄養士さんとタッグを組んで、具体的に動こうとしているところです。食事と運動を二本の柱として、心臓病や血管、血液の病気を防ぎ、「命を守る」医師でいたいですね。

最後に読者へのメッセージやアドバイスをお願いします。

小林利行院長 医療法人社団Piece-Net クリニカdeこばやし6

自分の体を過信せず、今どんな状態なのか、興味を持っていただけたらなと思います。興味を持つと、診察のときにもどこがどう痛いのか、どう調子が悪いのかということを、うまく伝えられるようになります。医師に正しく状況が伝わると、より正確な診断ができ、結果的に回復も早まります。健康に長生きするために、日頃からご自身の体に少しだけ関心を持っていただくといいですね。

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