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肌の赤みや湿疹、かゆみ等
重度のアトピー性皮膚炎患者もサポート

こやの皮フ科

(我孫子市/我孫子駅)

最終更新日:2025/05/13

こやの皮フ科 肌の赤みや湿疹、かゆみ等 重度のアトピー性皮膚炎患者もサポート こやの皮フ科 肌の赤みや湿疹、かゆみ等 重度のアトピー性皮膚炎患者もサポート
  • 保険診療

肌の赤みや湿疹、強いかゆみといった症状が出るアトピー性皮膚炎。生活の質の低下を招くだけでなく、症状が外見に現れてしまうことからコンプレックスを抱いてしまうことも考えられる。外用薬だけの治療では改善が難しいケースもあり困っている人もいるだろう。しかし、最近では治療法が進化し、生物学的製剤と呼ばれる新しい薬によって大幅な治療効果が見込めるようになってきている。早期に生物学的製剤を取り入れ、病院レベルの治療をめざして診療を行っている「こやの皮フ科」の古谷野妙子院長は「ここぞという人生の大きなイベントがある時には、万全の状態で臨んでほしいですね」と話す。アトピー性皮膚炎に対する同院の治療法などについて聞いた。

(取材日2025年1月21日)

病院レベルの治療法で症状に悩む人をサポートしたい

Qアトピー性皮膚炎の治療法が進化していると聞きました。
A
こやの皮フ科 患者のコンプレックスに寄り添った診療を行いたいと話す

▲患者のコンプレックスに寄り添った診療を行いたいと話す

アトピー性皮膚炎に対してその重症度に応じた抗炎症外用薬と基本的なスキンケアによって症状の改善を図る、というのが従来の標準的な治療法です。ただ、この標準的な治療には限界があり、患者さんのもっと良くなりたいという気持ちに応えられない例も少なくありません。当院ではなかなか寛解に向かわない場合には、シクロスポリンという内服薬を用いていますが、連続投与期間が決まっていたり、再投与する時には休薬期間を挟むといった制限があったりするため、使い方が難しい面があります。ですが、最近では治療法がかなり進化し、生物学的製剤と呼ばれる新しい薬が登場し、より効果が期待できるようになっています。

Q具体的にはどのような治療法なのですか?
A
こやの皮フ科 重度の患者には注射療法も提案している

▲重度の患者には注射療法も提案している

生物学的製剤はバイオテクノロジーの技術によって、かゆみなどの症状を引き起こす特定の物質だけに働きかけるよう作られた薬です。一般的に病院で使用されることが多いですが、クリニックでも扱うことができ、当院は5年くらい前から取り入れています。病院に行かなくても自宅の近くで有用な治療を受けられれば利便性も高いと思います。当院では2種類の薬を用意していて、年齢や重症度、ご希望に応じて選択しています。いずれも注射療法で、従来の薬と比較すると費用はかかりますが、既存治療では難しかった症例でも効果が望めます。我孫子市にお住まいの18歳までの方は「こども医療費助成制度」を活用することもできますのでご相談ください。

Q乾癬に対しても生物学的製剤を使用しているそうですね。
A
こやの皮フ科 地域の病院と連携することでレベルの高い医療を提供

▲地域の病院と連携することでレベルの高い医療を提供

はい。乾癬に対する生物学的製剤の使用法は高度で難しく、扱っている医療機関は少ないと思います。導入に際しては副作用のリスクを軽減するため、血液検査に加えて、胸部のエックス線撮影検査を行い肺結核などの呼吸器感染症の有無を確認しています。エックス線撮影検査は連携している病院にお願いしています。また、乾癬は関節症状が出やすいためリウマチを専門とする医師と連携し継続的に評価しています。そして、メタボリック症候群とも深い関連があるため、当院で生活習慣病の管理も行っています。このように乾癬に対しては地域の病院と密接に連携しながら、重度の患者さんを診ています。

Q病院レベルの治療を行うために体制を整えているのですね。
A
こやの皮フ科 スタッフがわかりやすく注射について資料にまとめ、指導している

▲スタッフがわかりやすく注射について資料にまとめ、指導している

地域のクリニックでも患者さんのためにやれることはたくさんあると思います。ただ、実際に行うためには、スタッフの力がとても重要だと実感しています。当院ではアトピー性皮膚炎と乾癬に加えて特発性の慢性じんましんにも生物学的製剤を使用していますが、看護師から受付事務までスタッフ全員がそれぞれの疾患に適応する薬やその使用方法など細かいことまで熟知しています。薬の在庫管理もきめ細かく行っています。自己注射のやり方についても、看護師が一人ひとりの患者さんに上手に指導しています。少人数のクリニックですが精鋭ぞろい。全員総力戦で、アトピー性皮膚炎などで悩んでいる患者さんたちを支えています。

Q治療の一環として日常的なケアも大切なのですか?
A
こやの皮フ科 皮膚の悩みで気になることがあったら早めに相談してほしいと語る

▲皮膚の悩みで気になることがあったら早めに相談してほしいと語る

毎日、入浴して、洗顔、保湿、薬の塗布などを正しく行い、整理整頓された生活環境で暮らすことが大切です。また、ストレスの影響を受けやすいので、ストレスの少ない生活を工夫しましょう。こうしたセルフケアとクリニックでの医療を組み合わせて、それぞれに適した治療を行うことが大切です。当院ではライフステージに沿った治療を考えることも重視しています。例えば、思春期の患者さんの場合、アトピー性皮膚炎がコンプレックスになりやすく将来にも影響するかもしれません。けれど、受験を失敗したときなどアトピー性皮膚炎を理由にしてほしくないとも思っています。思春期の患者さんには、短期的で有用な治療法を提案する場合もあります。

ドクターからのメッセージ

古谷野 妙子院長

アトピー性皮膚炎の治療について正しい知識を持ってほしいと思います。SNSなどでは不確実な情報があふれていますので惑わされず、情報リテラシーを持って判断していただきたいですね。以前と比べるとアトピー性皮膚炎の治療方法も格段に進化していますので、古い先入観にとらわれず、治療を諦めないでほしいと思います。また、受験や就職、結婚など人生の重大なイベント、ここぞという勝負の時を控えている方は、皮膚症状を整えて万全の状態で臨んでほしいですね。治療方法によっては12週間あれば、改善が見込めるケースもありますので、ぜひ一度相談に来てください。

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