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小林 三四郎 副院長の独自取材記事

小林診療所

(交野市/星田駅)

最終更新日:2026/06/02

小林三四郎副院長 小林診療所 main

学研都市線・星田駅東口から徒歩2分。「小林診療所」は1999年の開業以来、地域のかかりつけ医として幅広い世代に親しまれてきた。副院長を務める小林三四郎先生は、大学病院で胃カメラ・大腸カメラ・小腸カプセル内視鏡と幅広く手がけてきた消化器内視鏡のエキスパート。高い専門性を持ちながらも、暮らしの様子やリハビリテーションの状況にまで丁寧に耳を傾けるこまやかな診察が印象に残る。同院に在籍する歯科医師やケアマネジャーなどの多職種と連携。「患者さんの『食べる』を最期まで支えることができれば」。本取材では、診療にかける思いや今後の展望を穏やかに語ってくれた。

(取材日2026年4月15日)

父に憧れ医師の道へ、消化器診療の専門性を地域へ還元

まずは医師をめざされたきっかけを伺います。

小林三四郎副院長 小林診療所1

やはり、院長である父の影響が大きいですね。父は病院勤務を経て、1999年にここ星田の地で有床診療所を開業しました。当時は人工呼吸器を装着するような重症の患者さんも多く入院されていて、父は正月にだけ近隣の先生へ患者さんを預け、それ以外はほぼ休むことなく診療にあたっていました。私は高校時代からよく診療所に足を運んでいて、当直の医師がいない日には当直室に泊まることもあったんですよ。患者さんに懸命に向き合い続ける父の姿を日々間近で目にしていたことが、自然と医師をめざす気持ちにつながっていきました。何か特別な出来事があったというよりは、医療が常にそばにある暮らしの中で、いつの間にかこの道を志していた。それが正直な実感ですね。

数ある分野の中で、消化器内科を選ばれた理由をお聞かせください。

胃カメラ・大腸カメラで患者さんを直接診断できれば、そこから信頼関係が生まれていくだろうと考えたのが一番の理由です。診断から治療の方向づけまで、一貫して自分の手で患者さんに貢献できる点にも魅力を感じました。将来この診療所を引き継ぐかもしれないという思いもあり、地域医療に生かせる分野を選びたい気持ちもありましたね。信州大学を卒業後、関西医科大学の消化器肝臓内科に入局し、大学病院では胃カメラ・大腸カメラに加え、小腸カプセル内視鏡の検査。また、消化器内科の画像カンファレンスを担当、大学院での論文作成と、多岐にわたる業務を経験しました。上部・下部の内視鏡を両方受け持つ医師が少なく、非常に忙しい日々でしたが、その分、幅広い力が身についたと感じています。

現在はどのような体制で診療をされていますか?

小林三四郎副院長 小林診療所2

以前から非常勤で当院の診療に協力してきましたが、2025年12月から副院長として常勤で勤務しています。現在は呼吸器内科が専門である院長と私の二診体制で、院長は長年通われている患者さんを、私は新規の方や消化器疾患・介護に関わるご相談などを担当しています。便秘の外来などにも力を入れていますが、消化器に限らず、転倒後の傷の縫合といった外科的な処置、高齢者特有の皮膚科的な対応、認知症の相談などにも幅広く専門外の医師ができる範囲では、お応えしていますので、よろず屋のような側面もあるかもしれません。院内には歯科の外来もあり、口腔のケアから内科的な疾患まで一つの施設で診られる点は大きな特徴です。患者さんは近隣のご高齢の方が中心ですが、生活習慣病や発熱での受診など、若い世代の方にもご利用いただいています。

精密な検査と生活に寄り添う姿勢で地域の健康を守る

院内の検査環境について教えてください。

小林三四郎副院長 小林診療所3

新しい内視鏡機器を導入しており、胃カメラや、大腸カメラに対応しています。胃カメラは、高精細でかつ経鼻から可能な細径カメラを採用しており、苦痛を最大限に抑えたカメラを心がけています。また大腸カメラは通常のタイプと細径で長いタイプの2本を用意していて、体格に応じて使い分けることで痛みの軽減をめざしています。また鎮静剤を使用し、苦痛に最大限配慮した内視鏡検査を行っています。造影まで対応可能なヘリカルCT、エコー診断装置、エックス線撮影装置、胃透視検査装置もそろえていますので、複数の検査を組み合わせた精密な診断が可能。診療放射線技師がCT、女性の臨床検査技師が心エコーを含むエコー検査全般を担当するなど検査スタッフも充実しています。私がその日のうちに読影して結果をお伝えしますので、大抵の腹痛であれば、大きな病院に足を運ばなくても当院で原因をつかむことができます。大腸ポリープの切除にも対応しています。

診療方針として大切にされていることはありますか?

大切にしているのは、院内の各種検査を駆使して根拠に基づいた診断を行うことです。推測だけで済ませるのではなく、画像に写っているものから総合的に判断して患者さんにしっかりご説明する。その姿勢は常に意識しています。大学病院では胃がんや大腸がんの診断から治療方針の決定まで一連の過程に携わってきましたので、クリニックでどこまでの検査を行うべきか、どの時点で専門の医療機関にご紹介すべきかの判断は、できるのかなと思います。

患者さんと接する際に心がけていることはありますか?

小林三四郎副院長 小林診療所4

お一人お一人の暮らし全体に目を向けることを大事にしています。ご自宅でどなたと暮らしているか、お薬の管理はできているか、リハビリテーションには通えているか、といった日々の生活に関わることを丁寧に伺います。要介護度やケアマネジャーからの情報も確認して「この段階なら訪問リハビリテーションを入れられますよ」といった介護面からのご提案をすることも。また食べることへの着目も欠かせません。歯の状態や誤嚥の有無を確認し、必要があれば認知症のテストも実施するなど、ご高齢の方に多い問題には介護の視点も交えて対応しています。消化器は私の専門ですが、専門外の領域については、その旨を正直にお伝えした上で、当院でできることを幅広くご提供するよう努めています。

最期まで支えるため、歯科医師やケアマネジャーと連携

幅広い診療を支えるスタッフさんについて教えてください。

小林三四郎副院長 小林診療所5

当院には診療放射線技師や臨床検査技師の他にも、管理栄養士、看護師、そして歯科医師と、多様な職種のスタッフがそろっています。中でも歯科との連携は大きな強みで、歯科医師に口腔内の状態を共有してもらい、誤嚥のリスク管理に役立てています。口腔ケアの継続が誤嚥性肺炎のリスク軽減につながればと考えており、お口をきれいに保つことの大切さを日々実感しているところです。また、管理栄養士が専属で在籍していますので、嚥下の状態に合わせた食事形態の調整など栄養面からのサポートにも対応できます。さらにケアマネジャーも複数人おりますので、介護に関するご相談も受けられる体制が整っています。こうした多職種が一つ屋根の下にいるからこそ、情報を共有しながら包括的なケアにつなげられるのだと思います。

今後の展望についてお聞かせください。

副院長となった今は、まず内視鏡検査にさらに力を入れていきたいと考えています。朝に胃カメラ、午後に大腸カメラの枠を設けて体制を整えているところです。もう一つの大きな目標は、介護の観点から「食べる」を最期まで支えられる施設をつくることです。今後は言語聴覚士との連携も実現させて、嚥下のサポート体制をより充実させたいと思っています。また当院はJR星田駅から徒歩2分の立地で、夕方の診療枠も設けています。ご高齢の方だけでなく、通勤途中の方にも気軽に立ち寄っていただけるクリニックですので、高血圧症をはじめとする生活習慣病など幅広い内科診療に対応していることを知っていただけたらうれしいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

小林三四郎副院長 小林診療所6

父がかかりつけ医としてこの地域で長年積み重ねてきた思いは、しっかり引き継いでいきたいと考えています。その上で、画像診断や内視鏡の経験を生かした根拠のある診療という自分なりの強みを加えていくことが私の役割です。当院の大きな特長は、途中で途切れることなく最期まで患者さんに寄り添える体制があることだと思っています。お体が弱られた時期であっても、ずっと診てきた主治医としてそのまま寄り添い続けることができますし、看取りにも対応しています。診療所という規模ではありますが、検査から介護との連携、歯科まで幅広い対応が可能な施設です。頼もしいスタッフと、患者さんと一緒に健康を守っていけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

人間ドック/3万9800円~