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大和 康彦 院長の独自取材記事

デュエット内科クリニック

(さいたま市南区/武蔵浦和駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR埼京線、武蔵野線「武蔵浦和」駅からほど近い、「デュエット内科クリニック」は、外来と在宅医療を二本柱で行うクリニックだ。姉妹院の「ハーモニークリニック」と連携し、在宅医療患者の情報を共有し、充実したケアを行っている。2016年7月に院長になった大和康彦院長は、総合診療を専門的に行っている。他院で「原因不明」と言われながら、痛みや倦怠感などに悩む患者の病因を突き止め治療する。また、軽症から末期がんの緩和ケアまで、幅広い内容の在宅医療も行う。院内は、広々とした開放的な雰囲気で、スタッフも多く、きめ細かな対応だ。大和院長のほか10人の医師が診療にあたる同院。「基本的に診ない疾患はない」という大和院長に話を聞いた。
(取材日2016年7月22日)

「○○しちゃいけない」と言わない診療

2016年7月に院長になられたばかりだそうですね。

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はい、私は、2000年に杏林大学を卒業し、長野県の佐久総合病院で7年間総合診療科に勤めました。その後、自治医科大学さいたま医療センター総合診療科を経て、2009年から当院に勤務し、2016年7月から院長となりました。当院は、基本的にどんな患者さんも受け入れています。私自身は、総合診療が専門です。当院には、お子さんからお年寄りまでいらっしゃいますが、年代的に多いのは、30~40代、60~70代の方ですね。当院は、ハーモニークリニックの姉妹院で、ハーモニークリニックが1995年開院、こちらのデュエット内科クリニックが2000年に開院しました。どちらも、通常の外来と訪問診療を行っています。両院は連携して、患者さんの情報も共有して、特に在宅の患者さんへのケアが行き届くようにしています。

在宅の患者さんへの診療も行っているのですね?

はい。私自身、外来と訪問診療の両方を行っています。毎日、私ともう一人の医師が外来を担当しまして、途中から、一人が外来、一人が訪問診療を行います。訪問診療の場合、必ず医師、看護師、ドライバーの三人で訪問します。患者さんはご高齢の方や、複数の慢性疾患を患っている方が多く、がんの緩和ケアも行っています。訪問診療というと、医師が医院のお昼休みを利用して行う、というイメージですが、こちらは、お昼休みではなく、通常の時間帯に、チームで訪問し、在宅の患者さんのサポートをします。

外来の患者さんには、どのような診療を行っていますか?

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内科全般ですね。生活習慣病の管理や禁煙治療も行っています。私は、「○○しちゃいけない」ということは、言いません。自分がどこかの病院に受診して、「○○しちゃだめ」とか言われたら、おもしろくないですから。患者さんの立場に立って、食べ過ぎてしまったら、運動しよう、いつもより少し多く歩いてみよう、と患者さんが思ってくださるようにお話しします。患者さんが、ご自分で自分の状態を自覚して改善していく、それをサポートするのも医師の務めだと思っています。まず、何より患者さんには生活を楽しんでいただきたいですね。

患者の心も診る総合診療の専門家

医師をめざされたきっかけを教えてください。

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私は実家が病院で継がなければならない、といった事情はなく、医師をめざすようになったのは高校時代の同級生の影響です。ほかにも私自身、小学校、中学校、高校を通して、欠席したことがありません。健康ということに興味を持つようになり、体だけではなく、心も健康でなくてはいけないと思うようになりました。心が体の健康にどのように作用するのか、そういったことに興味があったのですね。医学部に入ってからも、まず解剖学や生理学、生化学といった基礎系の勉強に興味がありました。そして、それらを統合した内科全般に興味が広がりました。

総合診療科は診療にどんな特徴があるのですか?

患者さんが訴える症状を多角的に診て、原因を探り、診断していくのが総合診療科です。患者さんの体の症状だけでなく、生活習慣や環境なども考慮して診断していきます。例えば、以前、突然肩こりがひどくなって、発熱した患者さんがいらっしゃいました。患者さんは「畑仕事のしすぎかな?」ぐらいに思っていたのですが、太腿などちがう場所でも痛みが出ていたのですね。これは、リウマチ性多発筋痛症で、ステロイドを投与すると2、3日で症状が和らぎます。このようなリウマチ性の病気など、内科でも、外科でも、整形外科でも病院を特定できない病気を、総合的な見地からも診るのが総合診療科です。

原因がわからない病気だと検査がたくさんありそうですが?

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当院では、こうした病気の場合、問診の中で原因を探っていきます。大病院のように、血液検査、レントゲン、エコー、CTといったことをいっぺんにやってしまわないのですね。もちろん、当院にもこれらの設備はありますが、まずは問診でお話を聞いていきます。1回の来院では結論が出ないこともありますが、何度か来院していただくことで、患者さん自身も、ご自身の症状についてわかってくる部分があるので、それをお伝えいただけたらと思います。何度でも来院していただけるのが、当院のようなクリニックの良さですね。いわば患者さんのお話が検査のようなもので、そういう点では、患者さんの心も診るというか、心療内科的な要素も大きいかもしれません。最近はIT機器なども発達し、生活にストレスを抱えている方も多いと思います。ストレスが体におよぼす影響は大きいので、気になることがあったら、受診されたほうがいいですね。

「家で看取ってもらえてよかった」と思える在宅診療を

外来と訪問診療、いわゆる在宅医療の、どちらに比重を置いていますか?

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私にとっては、どちらも重要ですね。私は、在宅医療を専門的に学んでいますので、外来だけではなく在宅医療にも力を入れています。在宅医療では、患者さん・ご家族の希望に応える際の医療的選択肢の1つとして、中心静脈栄養という、高カロリーの栄養輸液を体内の中心に近い太い静脈から継続的に入れる点滴療法や、気管カニューレ、人工呼吸器、褥創、尿カテーテル、人工肛門、在宅持続陽圧呼吸療法などを行い、ご自宅でも病院と同じようなチーム医療が受けられます。また、末期がんの患者さんのための在宅ホスピス(緩和ケア)も行っています。また、そうした患者さんがいるご家族の精神的なフォローもしています。

患者さんの自宅で看取るということも多いのでしょうか?

そうですね。私がめざしているのは、在宅診療を受けて、「やっぱり家っていいな」、「家で看取ってもらえてよかった」と思っていただける診療です。末期がんなど、深刻な状態の方でも、最期まで人としての尊厳を守って生きておられることをサポートするのが私の使命だと思っています。埼玉県は、人口は多いですが、病院や医者の数が少ないのが現状です。実際、私のような在宅医療の専門家は、現在さいたま市内に私ともう1人です。武蔵浦和は、駅前に高層マンションができ、ますますファミリー層が増えると思いますが、その一方で、古くからの住宅街では高齢化が進み、在宅医療を必要としている患者さんが大勢おられます。そういった患者さんには、当院のような外来と在宅医療を両方行うクリニックは必要とされていると思います。

今後の展望をお聞かせください。

私は、医学というのは教育でもあると思っているのです。そのため、後進の指導には力を入れていきたいと思いますね。具体的に言いますと、さいたま市立病院の研修医も、ハーモニークリニックに研修に来ています。ここで研修を受けた人たちが、一緒に訪問診療もはじめてくれたらいいなと思います。実際、私が自治医科大学さいたま医療センターにいた頃の後輩が、ハーモニークリニックで勤務しています。そうやって、地域医療に加わる人を増やせていけたらいいですね。また、地域に根差したクリニックとして、武蔵浦和周辺地域における地域包括ケアの一翼を担えるよう貢献していきたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

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当院では、診ない疾患はありません。最近は、30代、40代の方が総合診療科にかかって、病気が見つかることもあります。「気のせい」「考えすぎ」と思わず、ご相談ください。受診される前に、日ごろの状態をメモしておくことをお勧めします。そうすると、痛みでもどの辺りが痛いのか、それがずっと続いているものなのか、などご自身で振り返ることができ、医師にも簡潔に伝えられると思います。初診は緊張するものですが、お困りのことがありましたら、お気軽に来院して、ご相談ください。

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