吉田 裕彦 院長、吉田 朋世 先生の独自取材記事
吉田クリニック
(八尾市/高安駅)
最終更新日:2026/01/15
高安駅から徒歩3分という至便な場所に、1999年に院長の吉田裕彦(やすひこ)先生が開業した「吉田クリニック」。内科・消化器内科・糖尿病内科・内分泌内科を診療し、生活習慣病の診療をはじめ、舌下免疫療法や禁煙治療、爪水虫治療など幅広く対応している。「地域のかかりつけ医として、“何でも診る”をモットーに、患者さんの悩みに寄り添いたい」と裕彦院長。また、日本糖尿病学会糖尿病専門医である娘の吉田朋世先生も新たに診察に加わり、糖尿病・肥満症の診療にあたっている。多様なニーズに応えつつ、専門性の高い治療にも対応する同院に、診療に対する考え方や今後の展望などを聞いた。
(取材日2025年12月10日)
新たに糖尿病専門医が加わり、地域の患者を幅広く診る
こちらのクリニックの診療内容を教えてください。

【裕彦院長】当院では、糖尿病や高血圧症、脂質異常症などの生活習慣病を中心に、風邪や胃腸炎、インフルエンザなど、日常的によく見られる内科疾患を幅広く診ています。いわば、いつでも気軽に来院できる地域のかかりつけ医といった存在ですね。近年は患者さんのさまざまなご要望にも対応できるよう、スギ花粉症に対する舌下免疫療法や禁煙治療、爪水虫などの皮膚疾患の治療などにも対応しています。そして、2年半ほど前から糖尿病専門医である長女の朋世先生も診療に加わり、糖尿病と肥満症の治療を担当。親子2人でそれぞれの専門性を生かしながら、患者さんに寄り添った医療を提供しています。
お二人の専門分野について教えてください。
【裕彦院長】私はもともと消化器内科を専門にしていて、勤務医時代は内視鏡を用いた検査・治療を行ってきました。開業してからは胃や大腸など消化管の病気はもちろん、生活習慣病をはじめとする幅広い疾患に対応しています。また、患者さんのご要望や生活背景などに応じて、より幅広く対応できるようにと日本東洋医学会認定の漢方専門医の資格も取得し、温かく支えられる医療をめざしています。
【朋世先生】私は2013年に愛知医科大学を卒業後、大阪大学医学部附属病院や八尾市立病院などで糖尿病専門医として研鑽を積んできました。その経験を糧に、父のクリニックで専門性の高い糖尿病治療に努めたいと思っています。ただ、今はまだ子どもが小さいので、しばらくは完全予約制で診察にあたっています。2027年4月からは診療枠を増やして本格的に診療を行う予定です。その際は父と同じように一般内科の診察も行う予定です。
朋世先生が糖尿病をご専門にされたきっかけは?

【朋世先生】糖尿病は年齢を重ねるほど患者さんが増えていく病気ですが、その背景や発症の理由は本当に人それぞれなんです。だからこそ、その方に合った治療や薬を選ぶことができれば、生活の質の維持を図りながら無理なく治療を続けていただける。その奥深さに惹かれたことが、この分野を専門にしようと思った大きな理由です。また、いつかは父と一緒に働きたいという思いがずっとあり、父の医院にも糖尿病で通われている方が多いと聞いていたので、「糖尿病を専門にすることでここで自分の力を生かして、少しでも患者さんの日常を快適にするためのサポートができるのでは」と思ったことも今につながっています。
医師2人体制で、よりきめ細かい治療を提供
裕彦院長は、患者さんに接する際に心がけてこられたことは何ですか?

【裕彦院長】地域の皆さんのかかりつけ医として、「何でも診る」が私のモットーです。どんな相談にもまずはしっかりと耳を傾けることをずっと大切にしてきましたし、そのために診察室は患者さんとしっかり向き合ってお話しできるよう、対面式のレイアウトにこだわりました。診療では、医師が一方的に「こうしなさい」と押しつけるのではなく、患者さんもどんな治療を望んでいるのかを尊重することが何より大切だと考えています。その上で、当院でできる適切な選択肢をご提案し、患者さんご自身が納得して進めるような関係をめざしています。そして、もう一つ心がけているのが、疾患を見極め「仕分ける」こと。当院で対応できることは責任を持ってしっかり行い、必要であれば適切な医療機関につないでいます。それも地域医療の一端を担う私の大事な役目だと思っています。
裕彦院長にとって、今後医師が2人体制になることで、どのようなメリットがあるとお考えですか?
【裕彦院長】私自身も長く糖尿病の患者さんを診てきましたが、糖尿病は本当に一人ひとり違う病気なんです。原因も体質も生活背景も違えば、適切な治療法も当然変わってきます。そこに糖尿病専門医がいることで、より高度でこまやかな治療が提供できるのが、大きなメリットだと感じています。将来的に娘が本格的に診療に参加する際には、一般内科も担当することになりますので、それぞれの視点を共有しながら、患者さんに対して、よりきめ細かいフォローが可能になると期待しています。また、私が専門とする消化器内科と娘の専門の糖尿病内科は、両方の疾患を抱える患者さんも少なくありません。ですから、1つのクリニックで両方の診療が完結できるのは、患者さんにとっても良いことだと思います。
朋世先生は糖尿病専門医としての知識や経験を、このクリニックでどのように生かしたいとお考えですか?

【朋世先生】インスリンの導入や新しい薬の処方は専門的な判断が求められます。近年は優れた薬が増えていますが、その方に合う薬を適切に使い、量などを細かく調整するにはやはり糖尿病を専門とする医師としての経験が欠かせません。また、薬を“使う”だけでなく“やめる”判断をすることも糖尿病専門の医師の役割だと感じています。さらに、糖尿病治療では食生活の管理も重要ですが、細かい質問や制限にストレスを感じる患者さんも多いと思います。だからこそ「これは駄目」と一方的に制限するのではなく、好きなことを大切にしながら続けられる方法を一緒に考えることを大切にしています。「好きなものを食べても大丈夫。でも腹八分目で」といった前向きな助言を心がけ、お薬で上手にサポートしながら、無理なく続けられる治療をしていきたいですね。
親子で地域の健康を支える「かかりつけ医院」へ
朋世先生から見て、裕彦院長の見習いたいところはどこですか?

【朋世先生】父は開業してもう30年近く、地域の皆さんをずっと診てきました。今では「裕彦先生だから通っている」という患者さんが非常に多く、長い時間をかけて築いてきた信頼関係の深さを感じます。最近は75歳以上の新しい患者さんが来院されることも増えているんです。その年代の方だとすでに長く通っているかかりつけ医がいらっしゃるはずなのに、それでも父を選んで来てくださる。そのことがどれほどすごいことなのかは、私自身が医師になってからより強く実感しています。病院と違って、開業医は「この先生に診てもらいたい」と患者さんが思ってくださる場所だと思うんです。だからこそ、私も父のように患者さんから頼ってもらえる医師になりたいと日々意識しています。
今後も地域の方々が通いやすいクリニックになりそうですね。
【裕彦院長】約5年前に院内もリニューアルし、受診時の不安を少しでも和らげられるよう、優しい色合いを基調にした空間にしました。また、電子カルテを導入し、診察室を2室に増やしたことで、よりスムーズな診療を提供できる体制も整えています。訪問診療についても従来どおり継続しており、地域の認知症疾患医療センターや居宅介護支援事業所と密に連携しながら、ご高齢で通院が難しくなった患者さんのご自宅へ伺い、体調管理をサポートしています。新たに医師が増えることで、地域の皆さんの健康をこれまで以上にさまざまな形で支えていきたいですね。
読者へのメッセージをお願いします。

【裕彦院長】当院は幅広い診療に対応しているため、気軽にご相談にお越しいただければと思います。対応できることは院内でしっかり診させていただき、当院で対応が難しい症例は、責任を持って患者さんにとってベストな医療機関を紹介することで、治療の道筋づくりまでサポートします。そういったことを含めて、「この医院は自分に合う」と感じていただけたら、継続して通っていただけるとうれしいですね。
【朋世先生】地域に根差した医院ならではの患者さんとの距離の近さを大切にしながら、お一人お一人に寄り添いながら当院でできる最適な治療をご提案できればと思っています。この地域には糖尿病専門医がまだ少ないこともあり、大きな病院を受診する前に、まずは一度ご相談に来ていただけるとうれしいですね。

