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山田 勝彦 院長の独自取材記事

ヤマダ医院

(大阪市北区/中津駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪メトロ御堂筋線の中津駅から徒歩3分。オフィス街と住宅街が入り組んだにぎやかな一角に、内科、呼吸器内科、アレルギー科のクリニック「ヤマダ医院」がある。地域に根差して老若男女のさまざまな患者を受け入れる一方、呼吸器の疾患を専門的に診るクリニックとしての側面も持つ。山田勝彦院長は喘息の研究で海外に留学したこともある、呼吸器内科のスペシャリスト。やさしい笑顔で気さくな雰囲気ながらも医療の話になると熱がこもり、専門分野の話もわかりやすく丁寧に説明してくれる姿が頼もしい。時にユーモアを交えながら和やかに話す山田院長に、呼吸器疾患の注意点や治療法、診療方針などについて詳しく聞いた。
(取材日2018年6月21日)

カナダ留学を経て身につけた呼吸器内科の専門技術

豊崎に開業されたのは16年前だそうですね。

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はい。大学の研究機関や総合病院で経験を積み、カナダのバンクーバーにあるブリティッシュコロンビア大学で喘息に関する研究をした後、数年後にこの地で開業しました。豊崎で開業していた知り合いの先生が辞められることになって、後を引き受ける呼吸器内科の医師を探しておられたのがきっかけです。大阪北部には呼吸器内科のクリニックは少ないものですから、今では中央区、西区、福島区などから来てくださる患者さんも増えました。このエリアは梅田に近い大都会のオフィス街でありながら、市営住宅やマンションなども立ち並んでいるのが特徴です。ですから小さいお子さんから高齢の方まで、男女問わずさまざまな患者さんが来られます。地域密着のクリニックとして一般内科や生活習慣病、予防注射などに幅広く対応していますが、一番の専門は喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器疾患と、アレルギーです。

どのような症状の方が多く来られますか?

呼吸器内科に関しては、息苦しさや呼吸困難、長引く咳でお困りの方が多いですね。特に風邪を引いた後の治りが悪いと言って受診される方が目立ちます。咳が長引くと女性であれば肋骨にヒビが入ってしまう人も少なくないので、我慢せずに早めに受診するようお勧めしています。例えば風邪薬を1週間以上飲んでいるのに咳が治まらない場合や、夜間に咳がよく出るといった場合には、気管支喘息や百日咳などが疑われます。やはり呼吸器内科の専門のクリニックで相談したほうが良いでしょう。もう一つ注意してほしいのは、高齢者の息切れです。年を取ると加齢によって多少の息切れや呼吸器機能の低下はあるものですが、何でも年のせいだと思って放っておくのは危険です。COPDなどが隠れていることもありますから、気になったら一度診てもらってください。

咳に関してはどのような治療をするのですか?

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当院の一つの特徴は、気管支拡張剤を使った吸入での治療のほか、タッピングと言って背中をたたくことで、痰が出やすい状態をつくっていくことです。このタッピングを行うと、筋肉の緊張が取れ、咳が和らぐこともあるんですよ。他には、喘息に準じた治療をするので吸入ステロイド剤などを用いることも。もっとも、いきなり吸入治療をするとかえって咳を誘発しやすい人もいるので、場合によってはステロイドホルモンなどを短期間だけ、様子を見ながら飲んでもらうこともあります。

喘息やCOPDの治療に取り組む

喘息の患者さんが年々増えていると聞きました。

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そうですね。昔は喘息はアレルギー疾患で、ハウスダストやダニ、カビ類に対して気管支にアレルギー反応が起こることで発症すると言われていました。小児の喘息は確かにその原因が多くを占めるのですが、実は大人の喘息に関してはアレルギーによるものは半数にとどまっています。残りの半数はアレルギー検査をしても反応がなく、原因がつかみにくい人たちです。では何が影響しているのかというと、PM10や黄砂など、粒子が非常に小さい物質を長年にわたって吸い込み、気管支が過敏な状態になっていることが考えられます。そのような原因で喘息や咳喘息などの疾患が多くなっているのではないでしょうか。一番中心となる治療法は、やはり吸入ステロイド剤を用いたもので、他には気管支拡張剤を貼ったり内服したりすることもあります。

COPDの治療にもお力を入れていらっしゃると伺いました。

そうですね。COPDは、タバコが原因となって肺の構造が破壊される病気です。空気を吸えるけれども吐くときに吐き出しにくいのが特徴です。動くとすぐに息が切れ、坂道や階段を上る時にも息切れをしやすいのが特徴です。咳が長引きやすい人はタバコの感受性が強い可能性があるので、肺がんやCOPDには特に注意してください。自ら禁煙することも大切ですが、受動喫煙に関しても特に気をつける必要があります。

どのような治療をするのでしょうか?

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COPDの方には、長時間作用する抗コリン剤という吸入薬があって、これを使うと症状が軽減されます。根源を治療するものではないのですが、息切れが非常に楽になるのが期待できます。COPDの患者さんは息切れで運動量が落ちて筋力が低下するという悪循環を生みやすいので、それを断ち切るためにも有用です。1つ興味深い医療データがあって、COPDの患者さんは呼吸器疾患だけでなく脳梗塞や糖尿病など全身疾患を併発して亡くなるケースが多いというもの。なぜそれが起こるかというと、運動不足による筋力低下、あるいは循環器障害を併発するからなんです。ですから、息切れを取るということは予後を伸ばす点でも意味のあることです。普通はこのような対処治療は根本的な解決にならないので軽く見られがちなのですが、この息切れ解消のための治療は死因に関わることなので、対処治療でも非常に重要であります。

親切丁寧な接遇がクリニックの雰囲気を和やかに

診療の際に心がけていることを教えてください。

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患者さんに納得してもらえるように、きちんと説明することです。もちろん医学の分野にもまだ解明されていないことは多いですが、わかる部分はきっちりと説明することが重要だと思っています。もう一つ大事なのは、予測される危険因子に対する説明です。治療後もできるだけ再発を防ぐために、さまざまな可能性をしっかりと検討し、患者さんにわかりやすくお伝えしなければなりません。当然のことですが、丁寧にお話しするよう心がけています。もう10年以上も通ってくださっている患者さんもいるので、慣れた方には親しみを込めて冗談を交えることもあります。今は世の中に医療情報があふれていて、正否が判断しづらい時代です。ある患者さんには合っている治療でも別の人には合わないということもあり得ますから、個々人に対するテーラーメイドの治療を提供することをモット―にしています。

スタッフさんの存在も重要ですね。

今は7人のスタッフがいますが、スタッフにもやはり親切でやさしく、丁寧な説明をするようお願いしています。みんなとてもよくやってくれていて、逆に私が学ばなければならない点も多々あります。勤務歴が長い人は開院当初からずっと勤めてくれていますし、事務サイド、看護サイドの仲もとても良いので、おかげさまでクリニック内は和やかな雰囲気になっているのではないでしょうか。

休日のリフレッシュ法を教えてください。

普段忙しいのでボーっとくつろぐことも多いのですが、好きな分野の本を読んだり、長期休暇が取れると家族旅行に出かけるのを楽しみにしています。娘がバイオリンを習い始めたのをきっかけに私も挑戦するようになって、たまに一緒に演奏したりもしています。あと、将来は本を書いてみたいですね。よくドラマ化されている医療小説などを、実体験をもとに自分も書いてみるのもいいなあと思っています。

読者の方にメッセージをどうぞ。

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今まで内科全般に対応する地域密着型のクリニックと、呼吸器内科を専門に診るクリニックという2本立てでやってきましたが、このスタンスは今後も守っていきたいと考えています。これからAIや通信技術が進歩して、患者さんも情報が手に入りやすくなるでしょうから、医師こそもっと勉強して時代に対応していかなければなりません。今でもたくさんの健康食品や医療情報を目にしますが、正しい情報を専門の医師から得ることをお勧めします。困った症状、特に長引く咳がある場合には早めに受診してください。予防接種や肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹の予防注射などにも対応していますのでぜひ気軽にご来院ください。

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