みやち内科

宮地 昇院長

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刈谷駅から1km弱、猿渡川沿いののどかな情景が広がる一角にある「みやち内科」。院長の宮地昇先生は、すぐ近くの刈谷豊田総合病院の内分泌・代謝内科医長を経て、2002年、医師として患者と長く共に歩む最善の方法が開業であると考え、この地に根を下ろすことを決めた。以来、日本糖尿病学会認定糖尿病専門医として、働きざかりの人々を中心に、この病気に悩む老若男女の健康管理と治療に専心する。「医師としての先生であるだけではなく糖尿病教育の先生でありたい」と語り、患者と同じ目線で、一人ひとりの個性に合わせた指導・治療を心がける。何より「結果」を出し、地域の人々が糖尿病を乗り越え、健康で幸せな暮らしをしていけるようにと願う宮地先生。その医師としての心意気を取材してきた。
(取材日2017年6月16日)

患者と長く一緒に歩むために開業

―なぜ糖尿病を専門になさったのですか?

研修医時代に循環器、呼吸器、消化器、代謝・内分泌という4つの内科をローテーションし、自分に合っているのは代謝・内分泌だと思いました。他の分野はどちらかというとスピーディな対応、その日のうちに結果を出すことが求められますが、言い換えれば患者さんと接する時間も短め。逆に糖尿病はずっと長いお付き合いになります。医師が一方的に患者さんを“治す”というより、患者さんと医師が同じ土俵に立って、コミュニケーションを取りながら、相手に伝わったことによって結果が出る。それが自分の仕事の評価につながるという点で、私に合っていると思ったんです。学校の先生のような感じですかね。

―貴院での標準的な治療管理について教えてください。

初診時に糖尿病療養に関して専門的な知識を持つ看護師や管理栄養士が約1時間くらいかけてこれまでの経過を聞き取り、そのうえで診療を開始します。その後は定期的に血糖値を管理していくことが多いですね。糖尿病の患者さんは、大抵は自覚症状はなく、自分の血糖コントロールや合併症の有無を確認するために来院します。患者さん自身が「何のためにここに来るのか」を自覚していることが大切。検査の結果がいいと「これなら半年に1回の通院でもいいのでは?」と思う方もいますが、定期的な検査で、結果が良ければ安心して過ごせる、悪化していればその原因を究明して対処することになります。基本的に血糖値がいい人ほど、定期的に来院します。良くない結果が出るような方は来たくない、だからどんどん悪化する、という悪循環。それぞれの患者さんの心理をうまく汲み取って、指導するのが私たちの仕事です。

―なぜ開業医として糖尿病を診ることを決めたのですか?

糖尿病の治療では、患者さんは医師に対して自分の生活を、ひょっとすると家族にも話さないようなことまで含めてさらけ出すことになります。相手が専門家だからといって簡単には話す気にはなれないでしょう。やはり長年の付き合いによって信頼できる医師を選んで、ついて来てくださるのだと思うのです。私が比較的早い段階で開業の決断を下したのは、こうした形で診療所を開くことが、自分が病院で診てきた患者さんを今後もずっと診ていくための最善の方法だと思ったからです。現在在宅医療も行っていますが、当院へ通院中の患者さんが通えなくなったとしても、最期まで診させていただくためです。



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