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動悸や息切れ、胸痛があるときは
循環器内科で専門的な検査を

内科小久保医院

(世田谷区/松陰神社前駅)

最終更新日:2024/03/15

内科小久保医院 動悸や息切れ、胸痛があるときは 循環器内科で専門的な検査を 内科小久保医院 動悸や息切れ、胸痛があるときは 循環器内科で専門的な検査を
  • 保険診療

心臓や血管に関わる疾患を診療する循環器内科。心臓というと、どうしても心筋梗塞や狭心症、心不全など命が危険にさらされるような重篤な疾患・状態のイメージが強いだけに、日常生活の中でどんな症状があったときに相談すればいいのかわからず、受診のきっかけがないと思っている人も多いのではないだろうか。世田谷区世田谷の「内科小久保医院」は、高血圧症や糖尿病といった生活習慣病の診療を柱に、心臓や血管を良い状態に保つことで重篤な疾患を未然に防ぐべく、質の高い検査・診療を追求している。循環器疾患でよく見られる動悸、息切れ、胸痛といった諸症状や、それらの症状から疑われる疾患、検査手法などについて、同院の小久保透院長に解説してもらった。

(取材日2024年2月14日)

発作的な症状に要注意。いつもと違う感覚、症状が続くようなら早期に受診を

Q重篤な心疾患の症状として、動悸が起こる場合があるそうですね。
A
内科小久保医院 循環器疾患について精通している小久保透院長

▲循環器疾患について精通している小久保透院長

動悸がある場合に考えられるのは不整脈、狭心症など重篤な心臓疾患のほか、慢性的な心不全状態や高血圧症、甲状腺機能亢進症を引き起こすバセドウ病などの可能性もあります。動悸はいわゆる「ドキドキする」という感覚のほか、ペースは早くなくても脈を普段より強く感じる状態、さらに脈拍のリズムが乱れるといったこともあります。激しい動きをした後や疲れているとき、飲酒後などのタイミングに限らず、静かに過ごしているときに起こることもある発作的な症状ですから、受診時には治まっていることも。そのため問診内容を踏まえ、必要に応じて24時間の状態を調べる携帯型のホルター心電図を装着してもらい、異常の有無を詳しく検査します。

Q息切れについてはどのような危険が隠れていますか?
A
内科小久保医院 待合室には、病気についての資料がまとめられている

▲待合室には、病気についての資料がまとめられている

肥満傾向の方や高齢の方のほか、運動不足の方などは、坂道や階段を上って息が切れてしまうということがよくありますよね。だからこそ、あまり気に止めずやり過ごしてしまいがちですので注意が必要です。息切れは心不全や狭心症、心筋症をはじめ、肺機能に異常がある場合にも見られる症状です。こうした重篤な問題を疑うべき病的な息切れなのか、心配のないものかを、息切れの状態だけで区別することは難しいです。心電図、エックス線検査、血液検査、心臓エコー検査などを行って、総合的に判断する必要があります。

Q胸痛が続く場合も注意が必要だそうですね。
A
内科小久保医院 管理ノートなどを用いて日常での数値の把握が大切

▲管理ノートなどを用いて日常での数値の把握が大切

胸の痛みがある場合は、狭心症や心筋梗塞、そしてまれではありますが解離性大動脈瘤など、一刻を争う深刻な疾患が隠れている可能性があります。痛みはやはり発作的で、感じ方には個人差があるものの、痛みのあまりその場から動けなくなってしまうほどの状態というのが典型的です。判断の目安となるのはその持続時間。数分から15分ほど発作的な胸の痛みが続くようなら、なるべく早く循環器内科を受診してください。検査の結果、原因が肋間神経痛や逆流性食道炎にあったと判明する例も多くあり、胸の痛みをご自身で判断するのは非常に難しいものです。あまり身構えすぎず、心配になったタイミングで受診してみてください。

Q浮腫みが気になるだけで医療機関を受診しても良いのでしょうか?
A
内科小久保医院 エコー機器などを用いて検査を行うことも

▲エコー機器などを用いて検査を行うことも

重篤な疾患の初期症状として、浮腫みが現れることは決して珍しくありません。循環器関連でいうと、浮腫みがある場合に疑うべきものの代表格が心不全です。足の甲や脛を指で押しても、へこんだ状態から戻らないといった症状が両足に見られるのが特徴です。片足だけの場合は静脈の血栓症など、血管外科的な疾患の疑いがあります。浮腫みがある場合、足が重たく感じたり、履き慣れているはずの靴がきつく感じて履きづらくなったり、体重が増えるといったこともサインになりますので、併せて意識してみてください。

Qこれらの症状は循環器疾患と密接に関係しているのですね。
A
内科小久保医院 気になる症状があれば、抱え込まずにすぐに相談を

▲気になる症状があれば、抱え込まずにすぐに相談を

動悸や息切れ、胸痛など発作的な症状の場合、疲労や年齢のせいにしてつい見過ごしてしまいがちですが、普段暮らしていて感じたことのない感覚があるときや、気になる症状がたびたび続いているといった場合は、できるだけ早期に一度しっかり検査を受けてみることをお勧めします。ここまでに紹介した症状以外にも、循環器系の疾患の自覚症状としては、背中の痛み、めまい、ふらつき、失神などが挙げられますので、参考にしてください。

ドクターからのメッセージ

小久保 透院長

循環器疾患の治療も年々進歩し、とりわけ近年は不整脈に対するカテーテルアブレーション治療が盛んに行われるようになってきています。肥満の方や糖尿病の方はどうしても循環器疾患のリスクが高くなります。塩分、糖分、コレステロールの取り過ぎや、過剰な飲酒、喫煙も大敵です。長年の生活習慣を見直すことは大変ですが、循環器疾患を薬だけで改善していくことは難しく、治療と並行した食事、運動などの生活習慣の見直しが必要不可欠になります。糖尿病や高血圧を指摘されている方は特に、循環器疾患のリスクを意識して予防のために今からできることを、一緒に考えていきましょう。

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