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加藤 武史 院長の独自取材記事

かとう整形外科

(岡崎市/東岡崎駅)

最終更新日:2019/08/28

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「かとう整形外科」は、1階に診察室や処置室、2階にまるでスポーツジムのようなリハビリ室、そして3階には手術室とバイオ室、駐車場はなんと約120台分と立派な施設を持つ医院だ。2001年に同院を開業した加藤武史院長は、リウマチ治療に力を入れ、多くの患者と向き合ってきた。患者からの信頼は厚く、インタビュー当日も遠くは春日井から加藤院長を頼って患者が来院。「昔は、リウマチは治らない病気だったが、今は結婚や妊娠などもリウマチを持っていない一般の方と同じように望むことができる、コントロール可能な病気へと変わっている」と話す加藤院長に、リウマチという病気について、また最近増えているという骨粗しょう症について、そして日々の診療についてたっぷりと語ってもらった。
(取材日2017年8月2日)

劇的に変わったリウマチ治療。どうか絶望しないで

それでは、まずこちらの病院の特徴を教えていただけますか?

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私はリウマチ疾患を専門に診ていますが、当院全体としては脊椎疾患やスポーツ障害などを専門にしている医師もいますので、整形外科全般に対応しています。また、すぐ向かいには「通所リハビリセンターかとう」も開設し、お年寄りの健康を支える体制も整えています。当院にはリウマチケアナースという、リウマチ疾患の知識に長けたナースが9名いて、リウマチ疾患の患者さんの相談にのっています。また、正確な診断が行えるよう、それぞれこだわりの機器を取り入れているのも当院の特徴ですね。例えば、エコーは整形外科ではあまり見慣れないかもしれませんが、普段の診療に取り入れています。エコーはすぐに画像が見られるので、「リウマチの疑いがあるので細かい検査をしましょう」など、すぐに次の診療方針を立てることができるんです。

どのような患者さんが受診されますか?

やはり一番多いのがリウマチの患者さんです。リウマチというのは、関節が腫れたり、骨が変形したりしてしまう病気です。昔は治らない病気と言われていましたが、当院を開業した2000年頃に新しい注射と飲み薬が出て、劇的に治療が変わりました。もちろん、月に1度程度は通っていただいて、治療を続けなくてはいけませんが、治療さえすれば疾患のコントロールができる病気に変わりました。リウマチ疾患のない一般の方と比べても遜色ない生活を送れるようになっています。ですので、リウマチと診断された方も絶望しないでほしいですね。若い女性の方は特に気にされると思いますが、結婚や出産も問題なくされている患者さんがたくさんいます。

リウマチ以外ではどのような患者さんが多いのでしょうか?

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整形外科ですので、もちろんさまざまな患者さんが来てくださっています。訴える症状によってそれを専門とする医師が診ていくことになります。ですので、初診はいつ来ていただいてもいいのですが、2回目からは予約制にしています。やはり専門の先生にしっかり診てもらったほうがいいですし、整形外科は空いている日と混雑している日の差が出やすい科なので、待つのがつらいだろうリウマチ患者さんのためにもそうしているんです。あと、最近増えているのが骨粗しょう症の患者さんですね。健康診断などで「骨密度が低い」と言われた方がよくいらっしゃいます。私たち日本人は、欧米人に比べて骨密度が低いといわれていますので、気になる方は一度調べてみたほうがいいと思いますよ。

精神科医をめざして医学部に。けがを経験し整形外科へ

医師という職業を選んだ理由と整形外科を選んだ理由を教えてください。

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高校時代、精神科の医師が書いた本を読んで、精神科の医師に憧れて志すようになりました。大学に入学した時点では精神科の医師になろうと思っていたんです。実習では精神科も回ったのですが、高校時代にイメージしていたのとは少し違っていて。そんなとき、ラクビーの練習中に膝の前十字靭帯を断裂してしまい、手術が必要になって、名古屋大学の整形外科の先生にお世話になりました。その中で整形外科が選択肢のひとつになりました。

それではその後、なぜリウマチ専門の医師になったのでしょうか?

僕自身がスポーツをしていたので、最初はスポーツ整形をめざしていたんですね。ところが長野赤十字病院に赴任したときに、その病院で出会った恩師がリウマチを専門としていて、その先生と一緒に働いたことでリウマチ専門の医師になろうと思うようになりました。その先生に出会わなければ、リウマチ専門の医師にはならなかったでしょう。

開業を決めた理由を教えてください。この地を選んだ理由はありますか?

もともと開業はあまり考えていませんでした。ただ、大学病院などでは、先生が曜日や時間ごとに違ったり、なかなか細かいところまで手が回らないなという思いはありました。そこで患者さんの細かいニーズに応えるには自分で開業するしかないかな、というのが開業を踏み切った理由ですね。この場所を選んだのは、私自身が生まれも育ちも岡崎市だったからです。このあたりは私が子どもの頃は田んぼだったのですが、今はお店も増えて随分華やかな場所になりましたよね。

これまでで印象に残っているエピソードはありますか?

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高校生の女の子でリウマチにかかってしまった子がいたんです。当時、手の関節が変形してしまうなどの症状が出ていたのですが、新しい注射薬を使えるようになって、すごく良くなりました。今は子どもが3人もいるんですよ。治療してきて本当に良かったと思っています。若い子がリウマチになると昔は「結婚も妊娠も難しい」と言われていましたが、今は違います。ただもちろん、薬には副作用があります。ひとつは感染症です。風邪を引きやすくなったり、普通の人が風邪で済むところが肺炎になってしまったりすることもありますので、点滴や自己注射を打ちながら感染しないようにコントロールしていきます。

関節のこわばりや腫れがあったらすぐに受診を

非常に大きな医院ですが、他のスタッフとはどのような関係を築いていらっしゃいますか?

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毎週各部署でカンファレンスを必ず実施しています。そこに私も参加するようにして、患者さんの治療方針を立てたり、他の医師とも活発にコミュニケーションを取るようにしています。看護師からは私が一人ひとりの診察に時間をかけすぎていると「早くしてください!」と注意されることもあります(笑)。でも看護師は私が気づかない細かいところに気づいてくれるんです。「足の爪が伸びているから切ってあげてもいいですか?」とかね。女性ならではなのかもしれないですが、とても頼りにしています。また、女性の患者さんも男性の私にはなかなか言いにくいことを看護師さんには伝えてくれることもあります。結婚を考えているとか妊娠を考えているなどですね。そんなときは看護師が私に伝え、治療方針を考えていくことになります。

通所リハビリセンターではどのようなことをされているのでしょうか?

1時間10分、または3時間10分のご利用時間で運動プログラムなどのサービスを介護保険で提供しています。歳をとって腰が曲がったとか、膝が痛いというのは医療保険からは外されています。ですので、介護保険での提供をしているわけです。預かり型のデイサービスは、椅子に座って折り紙を折ったり、ゲームをしたりと、動かない時間も多いのですが、ここでは、しっかりと運動していただきます。実際、動きにくかった方がだんだん動けるようになってきたりもしているので、この取り組みを始めてよかったなと思っていますよ。また、月に1回、前の月と比べて良くなったところ、思ったより良くならなかったところなどを評価して、モチベーションを上げ、通い続けてもらえるよう工夫をしています。

読者の方にメッセージをお願いします。

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女性の方はホルモンの関係上、リウマチにかかりやすかったり、骨粗しょう症にもなりやすいといわれています。骨粗しょう症は40歳がひとつのターニングポイントです。骨密度が低いと骨折しやすいのはもちろんですが、いざ骨が折れたときも骨密度が高い方と比べて折れ方が違ってきてその後の治り方にも影響します。また妊娠・出産を経て骨密度は低くなるものですが、それが元に戻らない方もいますのでぜひ一度検査をお勧めします。また、リウマチに関しては今は治療をすればコントロールすることができる病気です。とはいえ、まず最初の半年が勝負ですので、関節のこわばりや、腫れぼったいなどの症状があったらすぐに病院を受診してみてください。

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