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竹田 靖 院長の独自取材記事

竹田乳腺クリニック

(守口市/大日駅)

最終更新日:2019/08/28

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大阪メトロ谷町線大日駅より京阪バス大久保中央公園バス停下車すぐ。複数の医療施設が集合する医療モール2階に「竹田乳腺クリニック」がある。院長の竹田靖先生は京都府立医科大学を卒業後、同大学第1外科学教室に入局。そして松下記念病院では外科副部長を務めた経験豊富なベテラン医師だ。2004年の開業以来、乳腺外科専門クリニックの先駆け的存在として地域の医療レベル向上のため日々尽力してきた。日本乳癌学会乳腺専門医、日本外科学会外科専門医でもある竹田院長。乳がん検診の受診率向上による乳がんでの死亡率低下をめざす竹田院長に、診療にかける思いを聞いた。
(取材日2019年2月8日)

マンモグラフィ検査受診率向上のために尽力

2015年に「竹田乳腺クリニック」と名称を変えられたのですね。

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もともと私は松下記念病院の外科に勤務していました。胃腸や大腸、甲状腺の手術に携わっていましたので、クリニック開業当初は風邪や胃腸の病気など患者さんの不調は何でも診ていました。しかし徐々に乳腺の診療を希望される患者さんが増え、2015年からは専門性を生かそうと乳腺の診療に特化することに。クリニックの名称を「竹田クリニック」から「竹田乳腺クリニック」へと変更したんです。ちょうど私が開業した2004年に国がマンモグラフィ検査導入による乳がん検診をスタートさせました。その2年後に守口市でもマンモグラフィ検査が始まり、こちらのクリニックでも市民検診を行うようになりました。2004年当時のマンモグラフィ検査の年間実施数と比較し、去年1年間ではその10倍以上の件数に増えました。

乳がんに大切なのは早期発見だといわれていますね。

がん細胞が2センチ以内で他に転移のない状態をI期と言いますが、その場合多くが完治をめざせます。II期でも10年生存率はかなり高いといわれています。早く見つければ見つけるほど手術の負担が軽く済むことが多いですし、リンパ節への転移の可能性も低いんです。マスコミなどの影響からか「乳がんイコール死」だと思われている方も中にはいらっしゃいますが、早く発見できればそうと決めつけることはありません。がんの中では比較的予後の良いがんだと言えるでしょう。ただI期ですと病巣が深部にある場合や乳房が大きい方は自己検診では気づきにくいので、やはり異常がないと思っても定期的にきちんとした検診を受けることが大切です。

時々は自己検診をしたほうが良いのですか?

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一般的には月に一度は自己検診する習慣をつけておくと良いと思います。その際、決して乳房をつかまないこと。指先をまっすぐに伸ばして、胸板を軽く押さえる感じで乳房全体に滑らせます。敏感な指先がしこりを感じないか、コロンと当たるような丸いものがないかを確認します。私が視触診する時には患者さんに横になってもらい乳房が平らになるようにしています。痛みはないことのほうが多いですが、一概には言えませんので、自己判断せず不安があれば相談に来てください。

技師の撮影技術、医師の読影力。その両方で病を読む

専門医による検診のメリットは何ですか?

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マンモグラフィは診療放射線技師が2枚の板に患者さんの乳房を挟んだ状態で画像を撮ります。その撮り方一つで画像自体が大きく変わってきます。撮り方によっては、しこりがあっても画像に写りません。逆に問題がないのに、異常があるように写してしまう場合もあります。技師の技術が検診の精度を大きく左右するわけです。まず条件を押さえた画像があって、その上で医師がそれをどう判断するか。きちんとした画像がなければ医師は診断すらできません。そして読影する側の医師にも実力が求められます。精度の高い検診には、経験豊かな技師の技術と医師の読影力、その両方が必要とされるんです。

マンモグラフィ検査には痛くて怖いイメージがありますが。

大胸筋が緊張すると痛みが強くなります。ですから、こちらで検査をする時は経験豊富な技師が会話をしながら患者さんの気持ちを和らげてあげるよう心がけています。患者さんがリラックスした状態で検査を行えば、乳房をはさんでいる時間はわずか数秒です。装置自体にかわいらしいステッカーを貼ったり院内にBGMを流したりして、雰囲気づくりにも配慮しています。検査前にはビデオをご覧いただいて、あらかじめ心の準備をしていただいています。

マンモグラフィ検査だけではなく、超音波検査も併用しておられますね。

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それぞれに短所がありますので、それらを補う意味で両方の検査を行っています。いくらきちんと撮影してもマンモグラフィでは見つけにくい病変があります。高濃度乳房と呼ばれる乳房では乳腺が白っぽく写るため、同じく白く写るがんを判別できないこともあるんです。そういった場合は超音波を併用することで、しこりを見つけます。マンモグラフィの得意分野は、乳がんに時々見られる微細石灰化という砂粒のようなものを写し出すこと。逆にこれは超音波検査ではわかりません。専門のクリニックでマンモグラフィ、超音波検査を併用していただかなければ、完全に何も異常がない状態だとは言い切れないと考えています。ただ、絶対とは言えませんが、30歳以下の若い方なら超音波のみでもいいかもしれません。

早期発見のためにも検診受診を

今後の展望をお聞かせください。

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開業からこの15年で実績を重ね、今では多くの方が「竹田乳腺クリニックで検診を受けたい」と言ってくださるようになりました。市民の皆さまに信頼されている喜びと責任を感じています。現在まで数多くの乳がんを発見しました。たった1例の見落としも許されませんので、常に身を引き締め、自身も研鑽しながら診療に臨みたいと思っています。この10年間、市民検診を行っている病院が集まり、3ヵ月に一度はマンモグラフィの読影についてディスカッションをしたり勉強会を行っています。こうした地域全体の医療レベルを上げるための活動に今後も尽力したいと思います。

乳がんに対して日頃から注意すべきことはありますか?

家族に乳がんの既往歴のある方は注意なさったほうが良いですね。自己検診も若いうちから行ったほうが良いですし、乳がん検診受診をお勧めします。ただ遺伝性の乳がんの占める割合は全体の1割以下といわれているので、乳がんは必ずしも遺伝するというわけではありません。その他では肥満気味の方、長くホルモン治療をされている方も注意が必要です。食品に関しては、アルコールが関連性があるといわれています。毎日大量にアルコールを摂取する方、例えばワインを毎日3杯以上飲む方は少し控えたほうが良いでしょうね。乳製品やお肉は問題ありません。それらを食べることが悪いのではなく、取り過ぎにより過度に太ることが良くないのです。

最後に読者へメッセージをお願いします。

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乳がんは早期発見、早期治療で多くが完治をめざせる病です。それは患者さんの頑張ろうとするモチベーションにもつながります。病気を治すのは患者さん自身の力、われわれができるのはそのサポートです。2年に一度の検診を受け早期発見をすれば、乳がんは決して怖い病ではないと言っても過言ではないと考えます。検診の際には受診される病院のホームページなどで専門医が在籍するかなどを参考にされると良いと思います。これまで乳がんは40歳代後半から50歳代前半に最も多く発生するとされてきました。それが近年では高年齢層での乳がんが増加傾向にあります。60歳を過ぎても検診はきちんと受けていただきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

乳がん検診(超音波+マンモグラフィ+視触診)/1万2000円

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