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長澤 逸人 院長の独自取材記事

長澤クリニック

(川越市/本川越駅)

最終更新日:2019/08/28

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西武新宿線本川越駅から徒歩約7分の場所にある「長澤クリニック」。内科・リウマチ科を診療科目に掲げ、地域に住む患者が数多く訪れるクリニックだ。クラシックが流れる広々とした待合室には、患者が自分で測れる自動血圧計や病気についての冊子が置かれている。長澤逸人院長は、長らく埼玉医科大学総合医療センターに勤務し内科学・リウマチ学の臨床や研究に従事。リウマチ分野では新しい治療法を積極的に取り入れ、患者のQOL向上の一助を担う。「患者さんとの対話を重視したい」と、医療クラークによるカルテ作成の体制を導入。誠心誠意の診療を施し「治療法が非常に進歩している関節リウマチ治療を今後も充実させていきたい」と語る長澤院長に、開業までの経緯や診療の特徴、今後の展望について聞いた。
(取材日2016年10月20日)

カルテはクラークが入力。医師は患者との対話を最優先

2014年に開業するまでの経緯を教えてください。

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大学は鳥取大学ですが、もともとは川越生まれの川越育ちなんです。卒業後、市内にある埼玉医科大学総合医療センターで研修を開始してから、ずっと勤務してきたのですが、生まれ育った川越に愛着があり、「開業する時は川越で」という思いがありました。開業に向け物件を探している時、内科クリニックの先生がお辞めになるということで紹介されたのが、こちらだったのです。良いタイミングでご縁をいただき、これまで大学病院で培ってきた経験や知識を地域の皆さんに還元したいという決意を深め、この場所での開業を決めました。当院は、埼玉医科大学総合医療センターでの研究、臨床経験を生かし、内科・リウマチ科を診療科目に掲げています。今でも週に1度、非常勤講師としてセンターでも診療を続けています。

患者さんはどのような方が多いですか?

やはり地元の方が多いですね。一般内科の患者さんが7割くらい、リウマチ科の患者さんが2、3割といったところです。年齢的には高齢の方が多く、70代以上の患者さんの割合が高いですね。高齢の患者さんは、高血圧や糖尿病など生活習慣病の方がほとんどで、リウマチの患者さんは40〜50代の方が多いです。前のクリニックの先生は、この場所で15年間診療されてきましたが、その時の患者さんが当クリニックに続けて通ってくださるケースも多いですね。医師が変わると患者さんも不安になると思うのですが、以前と同じように通院していただけるのはうれしいことです。

診療の時に心がけていることを教えてください。

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患者さんとの対話を大切にしていることです。そのために、診療時はクラークさん(※医療クラーク。事務作業をサポートするスタッフ)に横にいてもらい電子カルテの入力をお願いしています。今は医師自身が電子カルテを打ちながら診療を行うのが一般的ですが、そうすると、患者さんと面と向かってお話する時間がなかなか確保できないのが現状です。せっかく開業したのだから、患者さんとじっくり話をしながら診療したいと思い、いろいろ考えた結果この体制にしました。大学病院に勤務している頃からずっと通っていただいている患者さんに、「こちらの病院に来てから、先生が笑っているところを見られるようになりました」と言ってもらえるようになりましたね(笑)。良い意味で診療に余裕を持ち、患者さんと丁寧に向き合っていきたいと思います。

点滴や注射など新しい方法を用いたリウマチ治療

リウマチを専門にされたのはどうしてですか?

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埼玉医科大学総合医療センターで一通り研修を終え、専門を決める時にお世話になった教授が、リウマチ・膠原病の権威として知られる先生でした。先生のお人柄や、活気にあふれアカデミックな医局の雰囲気に惹かれたことに加え、当時、関節リウマチの治療法が劇的に変わった時期でもあったのです。それまで関節リウマチの治療は、「痛みを緩和する」ということだけに終始していたのですが、新しい治療薬が開発されたことによって、関節の破壊も抑制することが可能となりました。教授はそれらの新しい治療方法を積極的に進められていて成果もどんどん出していましたので、リウマチ科は治療としてのやりがいのある領域だと実感し、教授のもとで研鑽を重ねながら臨床経験を積んでいきました。

クリニックのリウマチ治療の特徴を教えてください。

当クリニックでは、これまでの臨床や研究の経験を生かし、内服薬を処方するだけでなく、患者さんの症状に応じて注射や点滴などの新しい薬を併用しながら経過を見ていきます。点滴治療の場合、長いものだと2時間くらいかかることもあるので、処置室にリクライニングチェアを設置し患者さんにリラックスして治療を受けていただくよう配慮しています。関節リウマチの原因はいまだはっきりと解明されてはいませんが、男性に比べて女性に圧倒的に多い疾患として知られています。また、「高齢の方がかかる病気」というイメージがありますが、30〜40代の女性も多いものです。「もしかしたらリウマチかも」と思ってこられる患者さんには、必要に応じて血液検査や関節のエコー検査を行い、早期診断、早期治療につなげていきたいと思っています。

生活習慣病の患者さんにはどのように診療なさっているのですか? その他、診療の特徴を教えてください。

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生活習慣病の改善のためには、薬を処方するだけでなく、食事や運動についての指導も大切です。患者さんがより具体的にイメージできるよう、食事や運動についての指導を行う時は、口頭で説明するだけでなくパンフレットを渡して解説するようにしています。長く通っていただくケースが多いので、患者さんが無理のない範囲でできることからアドバイスすることを心がけています。また、当クリニックでは、禁煙治療にも力を入れています。喫煙は、呼吸器疾患や脳卒中、心筋梗塞など命に関わる疾患の原因のひとつとして知られているだけでなく、最近では関節リウマチをはじめとした膠原病の発症要因のひとつとしても注目されています。禁煙補助薬を用いた治療を行い、禁煙をサポートしていきます。

今後も関節リウマチ治療を充実させていきたい

ドクターをめざしたきっかけを教えてください。

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小学生の時におなかの病気にかかり、手術と入院を経験しました。入院生活が長くなったため体力も落ちてしまって、退院してから学校に行くことに対してネガティブになっていた時期があったんです。そんな時、主治医だった先生が僕のことを気にかけてくれて、長野にスキーに連れて行ってくれました。僕と同じくらいの年のお子さんがいたこともあり、とても楽しく過ごすことができました。そして、「これだけ滑れるのだから元気に学校に行けるはずだよ」と励ましてくれたのです。それからは自信がついて学校に通えるようになり、無事に卒業できました。診療以外にも温かく接してくれた先生と出会い、子ども心に「大きくなったら先生のように患者さんの役に立ちたい」と思ったことがきっかけです。

休日はどのようにお過ごしですか?

運動不足にならないよう、なるべく歩くようにしています。おかげさまで以前より体重が減りました。あとは、音楽鑑賞ですね。高校の時、古典ギター部に入ってクラシックギターを弾いていたのですが、その頃からクラシックが好きになりました。今はギターを弾く機会はなく、もっぱら聴く専門です。開業してからあまり足を運べないのですが、年に1度はコンサートで生の音楽を聴いてリフレッシュしています。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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関節リウマチは、ひと昔前は不治の病といわれていましたが、今は薬物治療が非常に進歩しましたので、早期にしっかり診断して治療を開始すると、病気の進行を抑制できるケースもあり、患者さんのQOLが高まります。今後も引き続きリウマチ治療を充実させ、関節リウマチに苦しむ患者さんをサポートしていきたいと思っています。埼玉医科大学総合医療センターをはじめとした中核病院と連携体制をとっていますので、必要に応じて紹介したり、反対に中核病院に通っていて症状が落ち着いた患者さんを受け入れたりなど、これからも相互に対応していきたいですね。内科診療についても、地域のかかりつけ医として患者さんの意向を尊重しながら、良質で適切な医療を行っていけるよう努めます。気になる症状がありましたらお気軽にお越しください。

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