小林 和一 理事長、小林 友貴 院長の独自取材記事
小林歯科医院
(世田谷区/経堂駅)
最終更新日:2025/12/22
1976年の開院以来、全国からの紹介患者や地域住民の歯の健康に貢献してきた歴史ある「小林歯科医院」。2012年により駅に近い現在の場所に移転した同院は、上品で落ち着いた雰囲気の待合室、個室タイプの診療室を3つ、完全個室の手術室を1つ備え、患者のプライバシーに配慮した造りになっている。小林和一理事長は、日本における歯周病治療・歯周補綴(ほてつ)・噛み合わせ分野のパイオニアの一人として活躍。難症例患者を数多く完治へと導いてきた。息子の小林友貴院長は、理事長のもと歯周病治療を研鑽し、インプラント治療や審美面に配慮した治療の経験も重ねてきた。「歯周組織の適切な治療とメンテナンスが歯科診療の基本」と語る2人に、これまでの歩みや診療方針、今後の展望まで聞いた。
(取材日2017年3月7日/再取材日2025年9月30日)
歯周病治療を基盤に、医院全体で患者の健康をサポート
まず、理事長からご経歴をお聞かせください。

【小林理事長】神奈川歯科大学卒業後、個人歯科医院で経験を積み、1976年に当院を開業しました。その後、本厚木にも姉妹院を開き現在に至ります。1970年代、日本での歯科治療は虫歯を削ってかぶせ物をすることにとどまるケースが多く、予防の考えはほとんど浸透していませんでした。そんなとき、歯周病学の権威、スウェーデン・イエテボリ大学のリンデ教授の講義を受け、歯周病治療や予防、歯科医院でのケアの大切さを教わり衝撃を受けました。以来、歯周病治療の中でも歯周補綴の臨床と研究に励み、歯周病が進行し抜かなければならなくなった歯を治療によって長く使える状態にする歯周補綴の治療を日本に定着させるため、歯科専門誌での論文発表にも長年注力してきました。現在は当院と本厚木の双方で治療にあたるほか、日本顎咬合学会顧問、明海大学歯学部付属明海大学病院の臨床教授、明海大学歯学部客員教授として後進育成にも努めています。
友貴先生のご経歴をお願いいたします。
【友貴院長】日本大学歯学部を卒業し、臨床研修を終えた後インプラント治療を専門とする病院で深く勉強させていただきました。勉強会では理事長主宰の勉強会の他に、義歯や審美面に配慮した治療の勉強会、インプラント治療専門の勉強会に参加し、UCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)歯周病学名誉教授が直接指導を行う1年間の勉強会に参加するなど、幅広く経験を積みました。大学卒業後は当院に非常勤で勤務し、父のもとでも研鑽を重ねました。現在はインプラント治療や義歯治療、審美面に配慮した歯科治療に特に力を入れています。
医院の特色を教えてください。

【小林理事長】当院では、定期メンテナンスに力を入れています。歯周病予防はもちろん、噛み合わせも含めて徹底的に検査しクリーニングを行います。歯科医院でのケアや歯磨き指導に欠かせない歯科衛生士も担当制で、患者さん一人ひとりの口腔状態、歯磨きが苦手な箇所など細かい部分まで把握しており、歯科医師と密なコミュニケーションを取りながら治療やメンテナンスを進めてきました。また、食べ物や食習慣は口腔状態に影響を与えますので、管理栄養士から食事についてのアドバイスも行っています。歯に良くない食事内容や間食習慣などの改善をめざすことでお口の健康を維持し、健康な歯でしっかり噛むことができれば、全身の健康にもつながるはずです。
快適な人生へと導くために、適切な歯科治療を
治療方針やモットーについて教えてください。

【小林理事長】歯周病治療を確実に行うよう努める。それがすべての基本です。どんなに美しく機能的な歯を入れたとしても、その歯を支える歯周組織が健康でなければ本当の意味で治ったとはいえません。ですから、歯周組織を治療した上で補綴を行うことが大切です。また、補綴は歯科技工士の腕で成否が左右されます。当院では、入れ歯や審美補綴をそれぞれ高い技術を持つ技工所に依頼し、美しく機能的な補綴物をご提供できるようにしています。そしてすべての治療において、患者さんの立場で考え最適な治療をめざすことを大切にしてきました。特に検査結果をもとに治療計画をご提案するカウンセリングには時間をかけ、患者さんが快適な状態で治療に臨めるよう心がけています。
友貴先生はいかがでしょうか?
【友貴院長】口腔内は28本の歯のバランスで成り立っていますから、悪くなった歯だけを治す継ぎはぎの治療では、長期での安定は難しくなります。当院では、1本の歯ではなく1口腔単位で捉え、お口全体の機能や咀嚼がうまくいくように治療を進めています。また、なるべく歯を抜かずに残すことを最優先し、歯茎の治療や歯周補綴をお勧めしてきました。ただし、周りの歯に悪影響を与えるようなケースに関しては抜歯し、インプラントやブリッジ、入れ歯での治療を行います。治療にはさまざまな選択肢やオプションがありますので、それぞれの利点や欠点をお伝えし、ご希望や予算などに合わせて治療計画を立てます。患者さんにより多くの選択肢をご提示できるよう、私たちも常に修練していきたいですね。
印象深い患者さんはいらっしゃいますか?

【小林理事長】以前、「ほとんどの歯を抜かなければいけない」と他院で診断され、なんとか歯を残したいと当院に来院された患者さんがいらっしゃいました。その後、メンテナンスも希望されて、ご家族もご紹介いただき、今も通ってくださっていますよ。
【友貴院長】口元にコンプレックスを持たれた20代の女性が当院にご相談にいらっしゃいました。なんとか、笑顔を取り戻してほしいと思案したことは今もよく覚えています。また、ご年配の患者さんを治療することも多いのですが、「何でも噛めるようになって食事が楽しくなった」と思っていただけたなら幸いです。
適切な治療とメンテナンスで生涯ずっと健康な歯へ
お互いの長所を教えてください。

【友貴院長】理事長の尊敬するところは、年齢を重ねても変わらない向上心や意欲です。日々進歩する歯科医療の世界で、新しいことや自分が良いと感じたことは、すぐに積極的に取り入れるんです。本当にすごいなと思いますね。そして、何といっても治療技術の高さです。治療後、20年30年たってもお口の状態が良好に感じる患者さんがたくさんいらっしゃることがそれを物語っています。
【小林理事長】友貴先生の長所は、強い向学心と、治療に真摯に向き合う姿勢だと思います。どんな治療に対しても絶対に手を抜かずきっちりと結果を出そうと努力することができるのが、彼の強みだと思います。
理事長主宰の勉強会があるそうですね。
【小林理事長】50年以上前に始めた「てんとうむしスタディグループ」と「日本臨床歯周療法集談会(JCPG)」です。前者は、補綴の第一人者と言われている先生の治療を見学させていただいたことをきっかけに大学の仲間と結成し、月に1度の勉強会を続けています。今では全国各地、さまざまな年代の歯科医師が在籍しています。またJCPGは、先ほどのイエテボリ大学の教授のもとで学ばれ、帰国後日本に歯周病治療と予防歯科の技術を広めた元奥羽大学教授と、その門下生の私たちが中心となって結成しました。歯周病治療に関心を持つ歯科医師・歯科衛生士などの集まりで、年に1度の学術大会では歯科医師と歯科衛生士が一緒に学ぶことのできる数少ない勉強会です。
今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

【小林理事長】私はこれまで「日本のトップでありたい」と学び、治療を続けてきました。積み上げてきた知識や技術はすべて患者さんのためのもの。開院から40年以上がたち、ご高齢の患者さんも増えましたが、まだまだご自分の歯でしっかり噛めると言われる方も多いです。適切な治療とメンテナンスを続ければ、健康な歯を長く保つことができると信じています。長い治療経験で得た、20年、30年後も健康な歯を保つためのノウハウを生かし、今後も患者さんの立場に立った治療を続けていきます。
【友貴院長】治療のひとときだけではなく、お口の環境を整えキープしながら、その方の一生に寄り添う歯科医師でありたいですね。病状が進むと治療も大がかりになりますので、ぜひ定期的な歯科検診にお越しください。また、理事長は歯周病治療や歯周補綴の分野では、本当に信頼のおける先生だと思います。歯周病でお悩みの方はご相談ください。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/42万9000円〜49万5000円

