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栗田 義博 院長の独自取材記事

栗田クリニック

(宝塚市/宝塚駅)

最終更新日:2020/04/01

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宝塚駅徒歩3分の閑静な住宅地にある「栗田クリニック」は、丸みを帯びたかわいらしい外観が目印のクリニック。高校・大学時代に陸上競技に打ち込んだ栗田義博院長は、消化器外科の医師となった後、大学アメリカンフットボール部のメディカルケアを担当したことをきっかけに整形外科も学ぶようになった経歴の持ち主。「やりたいことを幅広くやる」ため1999年に開業し、消化器外科から外科、整形外科、そして内科領域まで地域のかかりつけ医として日々診療にあたっている。現在、宝塚市医師会会長など、さまざまな場で活躍する栗田院長に話を聞いた。
(取材日2019年11月18日)

「やりたいことを幅広くやるため」地域医療に注力

クリニックの特色を教えてください。

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当院では地域の方々のかかりつけ医をめざし、外科や整形外科から内科領域まで、幅広く診療を行っています。現在私は、宝塚市医師会や兵庫県医師会、大学アメフト部のメディカルケアなどさまざまな活動をしています。そのため、講演会や勉強会など、他科の先生方のお話を通じて、自分の専門分野だけでない幅広い分野の知識を勉強させていただいていると同時に、人脈形成もさせてただいております。そうして、当院で診療した患者さんについて、「この分野はこの先生にお願いできる」と自信を持って自分の患者さんをご紹介できるんですね。

消化器外科と整形外科がご専門とのことですが、同時にキャリアを積んだのですか。

京都大学のアメリカンフットボール部に入りたくて、まずは京都大学を受験したのですが、現役では不合格でした。その後、浪人生時代に進路を医学部に変更したため「さすがに京大医学部は難しいだろう」と考えて、金沢大学医学部に進学しました。卒業後は縁あって大阪大学の第二外科である消化器外科へ入局し、食道・胃・大腸・小腸ほか消化器のがん治療に携わりとても充実していたのですが、京大アメフト部との接点だけは諦められなかったんです(笑)。時間をつくっては観戦に行く中で、監督からチームのメディカルケア担当を提案されて快諾し、それから整形外科を学び始めました。当時は麻酔科の先生が少なかったものですから、手術時には外科医師と整形外科医師が互いに麻酔科領域を受け持つなど交流もあったため、整形外科の手術を見学させてもらいながら、実践で学んでいきましたね。

なぜ開業に至ったのですか?

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当時のアメフト部に所属している医師は私も入れて2人でした。試合があるたびに、同僚医師に病棟を任せることも多く、心苦しかったんです。また消化器外科で担当している患者さんが自転車で転倒して骨折した際に、私が手術して差し上げたいのに、担当の診療科が分かれている病院では、消化器外科の医師が整形外科で執刀するなど許されません。そういったことが積み重なり「やりたいことを幅広くするためには、開業しかないのかな」と考えるようになったのがきっかけです。その後、クリニックの院長職を経験させていただき、1999年11月に当地に開業しました。宝塚市はご縁がない土地でしたが、地元のロータリークラブへ入会したことで輪が広がり、宝塚市医師会にも誘われ、現在は医師会会長を務めています。

「何度でも頼っていただける医師であるように」と診療

患者さんに接する際に心がけていることを教えてください。

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「お客様のために、ただフォークとナイフを並べるのでは時間がもったいない。一つ一つ、ここにはどんな方が座って、どんな思いで食事を楽しんで帰っていくのかを考えながら、きちんと気持ちを込めてやりなさい」。以前にある人から教えていただいた、ある著名な方のエピソードの中にあったこの言葉がとても心に響きました。それ以来、どんな患者さんが来ようとも、たとえ命にかかわらないような軽度な症状でも、心を込めて真剣に向き合おうと考えてやってきました。私を気に入ってくださる患者さんがいる一方で、どんなに心を込めても残念ながら診療方針や性格が合わない方はいらっしゃいます。そんなときも「10人中8人には、何かあれば何度でも頼っていただける医師であるように」という思いを持ってやっています。

スポーツ傷害の患者さんが多く来院されるそうですね。

アメフト部のサポートをしている関係で、当院はスポーツ整形でいらっしゃる方が多いですね。野球やサッカー、テニス、陸上などさまざまなスポーツを行っている患者さんにご来院いただいています。最近の傾向として負傷直後から接骨院・整骨院などに通われる方が多いのですが、必ず先に医師の診察を受けていただきたいとお伝えしたいです。接骨院・整骨院では医療行為はできず、レントゲンも撮れません。まずは医師の診断を受け、医師の指示により接骨院等に通院するようにしていただきたいのです。「接骨院に通っていたが痛みが引かないので来た」という患者さんもいらっしゃるのですが、時すでに遅しで、手術もできない状況になっていることもあります。

自己診断せず、医療機関を受診すべきなのですね。

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はい。医師が診断した上で、「これは捻挫だから、電気を当てに接骨院に通ってください」と言われてから通院していただきたいですね。逆に「先に医師の診断を受けてください」と接骨院・整骨院側からも助言してもらえるような、双方の関係性ができればいいなとも思っているんです。先日、柔道整復師や鍼灸師などの育成をする医療系大学の同窓会に呼ばれて、宝塚市医師会会長として講演を行いました。お互いに無関心を装うのではなく、コミュニケーションを取りながら、互いの長所を生かしてやっていけるよう取り組みたいですね。

医療事故防止への取り組み、医師らの横の連携にも尽力

胃カメラも行っていると伺いました。

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当院にかかってくださっている患者さんはもちろん、かつて私が診た患者さんからのご紹介で、大阪や奈良などの遠方からお越しいただいている患者さんもいらっしゃいます。胃の内視鏡検査に関しては、医療安全の視点から、当院では1日1人のみ、全身麻酔は使用せず喉への麻酔のみで行っています。麻酔を使わなくても患者さんに痛みや苦痛を与えずに行う技能が重要だと考えていますし、帰宅時の事故などのリスクもあるためです。

今後の展望を教えてください。

2018年5月に宝塚市医師会会長になり、現在2年目となりますが、宝塚市民の方々へのアプローチに力不足を感じており、今後、宝塚市らしい取り組みができるよう力を入れていきたいと考えています。私は現在、兵庫県医師会でも医療安全対策の取り組みを行っており、兵庫県下から集められた事例をもとに、医療事故の発生原因を突き止め、どうすれば事故を防止できるかを検討する会議に月2回出席しています。患者さんへの対応に苦労している医師やクリニック、診療所へのサポートと同時に、医療安全対策に関することをしっかりと共有し、医療事故防止への取り組みを進めていきたいですね。絆と言ったら大げさかもしれませんが、医師同士、クリニック同士の横のつながりを大切にし、連携と取りながら皆で一緒に宝塚市の健康を守っていきたいと考えています。

読者にメッセージをお願いします。

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皆さんのご近所で、気軽に相談できるような、かかりつけ医を見つけていただけたらうれしいですね。一方で、「ケガをして整形外科に行ったけれど、レントゲンと顔だけ見て体には触れてくれなかった」「子どもを連れて行ったら『このくらいで連れて来たの』とお医者さんに怒られた」など、患者さんからお話を聞くことがありますが、このようなことはあってはならないこと。当院では、一期一会の精神を持ちつつ「何かあればいつでも、何度でも来てください」という気持ちで診療しています。そして「患者離れがいい」というのも良い医師の証かと思っています。病状やタイミングを見逃さずに適した判断のもと、患者さんに大きな病院へ行っていただく判断ができるよう努めてまいります。

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