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高橋 哲三 院長の独自取材記事

高橋眼科

(草加市/草加駅)

最終更新日:2025/11/05

高橋哲三院長 高橋眼科 main

草加駅から徒歩約8分の場所にある「高橋眼科」の目印は、かわいいフクロウのロゴマーク。院内は温かく居心地の良い空間で、待合室は天井が高く開放感があり、緊張しがちな患者の心を和ませてくれる。まるで子ども部屋のようなキッズルームは、子どもたちが飽きずに楽しめるよう、ぬいぐるみやアニメのDVDを毎月入れ替えているという。一般的な眼科の診療に加え、白内障をはじめとした日帰り手術も積極的に行う高橋哲三院長。明るく、心を尽くして診療する姿勢で常に患者のことを考えながらより良い治療に臨んでいる。「待ち時間を短縮して患者さんの通院にかかる負担を軽減したい」と話す高橋院長に話を聞いた。

(取材日2025年10月30日)

患者の負担軽減のため、待ち時間を少なくする工夫を

広くきれいな院内ですね。

高橋哲三院長 高橋眼科1

ありがたいことに多くの患者さんに来ていただき、開業当初のクリニックでは手狭になりこちらへ新築移転しました。鉄筋コンクリート造りにすることで天井を高くし、開放感のある院内にこだわりました。以前は立ってお待ちになる患者さんもいらっしゃったため待合室も広くして、今後も多くの検査機器を導入していけるよう検査室も余裕を持って造りました。荷物の多いお子さん連れの親御さんのために待合室にはロッカーも設置。クリーン環境を保つ手術室も用意しました。移転したら絶対に備えたかったキッズルームは、広い空間に椅子やテーブル、時計など細かい部分まで配慮したかわいい子ども部屋のような空間です。DVDやぬいぐるみは月ごとにテーマを考えてそろえるので、よく来られるお子さんも飽きることなく楽しんでほしいです。フクロウのロゴは私自身が考えたもので、院内の隅々までこだわりが詰まっています。

どんな患者さんが多くいらっしゃっていますか?

この草加エリアには、お子さんからご高齢の方まで幅広い年齢層がお住まいです。そのため、ご高齢の患者さんやお子さん連れの若いお母さんが多く来院されています。特に眼科領域の疾患を発症しやすいご高齢の患者さんは多いですね。「高橋眼科」は開業から23年、現在の場所に移転して12年がたちました。この移転により駅から少し遠くなりましたが、駐車場を確保でき、車でも来院していただけるようになりました。

診療の際にどんなことを心がけていますか?

高橋哲三院長 高橋眼科2

通院の負担を軽減するために、なるべくお待たせしないよう心がけています。そのために欠かせないのは、重要なポイントをしっかり絞り込みスムーズな診療をすること。もちろん適切な診査・診断や丁寧なご説明も大切です。ですから口頭の説明だけでなく、独自に作成した資料やさまざまな冊子などをお見せしながらご説明します。こうすることで患者さんに理解していただきやすいと考えています。またクリニックオリジナルのビデオをご覧いただき、短時間でわかりやすく病気についてお伝えしています。何度も通院するという負担を極力減らせるよう、診療の際は「その後」についてもお話しします。「1週間たっても変わらない場合はまた来院してください」「症状が治まればお薬は飲まなくていいです」など細かい指示をさせていただくことで、患者さんにかかる面倒を最小限に抑えていきたいです。

早く適切な診断・判断が診療の要

日帰り手術にも力を入れておられるとか。

高橋哲三院長 高橋眼科3

毎週水曜日の午後は、白内障や眼瞼内反症、翼状片などの日帰り手術を行っています。見えにくいという自覚症状がある方や、近隣のクリニックからのご紹介でいらっしゃる方、手術を希望される方が多くいらっしゃいます。手術自体は10〜15分程度ですが、感染症や炎症が起きないよう術後にも通院し、ケアしていただく必要があります。そこさえ気をつけていただければ大きな問題のない白内障ですが、放置すると手術が難しくなるケースもあります。もし自覚症状が出始めている場合には早めに眼科を受診してください。しかし、できれば自覚症状が出る前に対処できたほうが良いので、40歳を越えたら緑内障などのリスクを意識していただくのが良いでしょう。眼底検査を受けていただくのも良いと思います。

もっと難しい手術が必要な場合はどうなるのでしょうか?

網膜剥離など当院では難しい手術が必要だと判断した場合は、責任を持って近隣の病院や大学病院へご紹介しています。私が入局している順天堂大学を中心に、病気の種類や患者さんのご要望に応じて選んでいます。開業医の重要な役目は、早期のうちに「クリニックで対応できる疾患なのか、そうではないのか」という適切な見極めをすること。当院に来院されてから少しでも症状が悪化することのないように、早めに適切な治療が受けられる機関をご紹介する判断を下すことが大切なのです。さまざまな検査機器などをそろえるのも、そのためです。網膜の断面図を鮮明に撮影するためのOCT(光干渉断層計)の他に、最近では広角眼底カメラを導入し、超音波検査の機械も新しい物にしました。これによって、網膜の病気や緑内障などをより高い解像度で診断することにつながり、より適切で迅速な診断・診療に役立つと考えます。

先生が眼科医を志したきっかけは何ですか?

高橋哲三院長 高橋眼科4

小学生の頃に野口英世の伝記を読んだことがきっかけで医学に興味を持ちました。最初は研究に関心があり、大学卒業後には循環器内科の大学院に入学し研究をしていました。しばらくして研究者としての能力に限界を感じ、臨床の道へ。大学院終了後は勤務医として病院で働きましたが、多くの領域に携わることができる眼科に魅力を感じ眼科に転身しました。眼科は他の診療科と比べて、患者さんの自覚症状がはっきりしているものが多いため、治療前と治療後の違いを実感していただきやすいという特徴があります。苦しそうなお顔で来院された患者さんが、治療後に笑顔を見せてくださったり、感謝のお言葉をいただけたりすると、医師として喜びとやりがいを感じると思いますね。

今後も地域の人々に役立つクリニックでありたい

お子さんの弱視の治療にも力を入れていらっしゃいます。

高橋哲三院長 高橋眼科5

生後すぐの視力は0.02ほど。そこから3歳頃には1.0ほどになります。一方、そうやって発達するはずの視力がなかなか発達しない状態を「弱視」といいます。当院には弱視で来院される患者さんもたくさんいます。弱視の要因はさまざまで、目の焦点が合わない斜視や、遠視や乱視のある屈折異常、小児白内障などがあります。それぞれの原因に合わせ眼鏡、アイパッチ、点眼などで治療します。一部の弱視等で早い時期での手術が必要なこともありますが、その場合は当院と連携体制にある適切な病院へご紹介します。大人になると身長が伸びなくなるのと同様に視力も成長期があります。弱視治療の場合、視力が発達するのは0~6歳ですが、3歳以前は検査が難しいため、3~6歳の時期に治療を行うことが理想的です。そのため、3歳児検診の際に病気が発見される場合が多いですね。その段階で治療に入ることができれば、視力の発達にアプローチすることもできます。

子どもの目の健康についてアドバイスをいただけますか?

近視のお子さんが多くなっているのが気になります。強い近視があると、高齢になって加齢黄斑変性症のリスクが上がります。姿勢を良くして30センチ以上離して本やスマートフォンを見るようにし、20分近くを見続けたら1~2分遠くを見るようにするということを日頃から意識できると良いですね。他には、ブルーライトについても、パソコンの画面のほうにフィルターをつけ、眼鏡にはブルーライトのフィルターは入れないほうが良いとされていますね。

今後の展望をお聞かせください。

高橋哲三院長 高橋眼科6

患者さんと過ごす毎日に夢中でいつの間にか開業して23年。今後も変わらずに、地域の患者さんのお役に立てるクリニックでありたいと思っています。日々進歩していく医学を学び続けることにも励み、良いものならば新しい治療法も積極的に取り入れつつ、より患者さんのためになる診療を提供し続けていきたいですね。医療機器も同様で、現在は2台のレーザーを導入していますが、網膜の病気や白内障の治療、緑内障の発作予防など、さまざまな用途で活躍しています。今後も患者さんの負担の軽減に有用な機器を導入していきたいですね。そうして、患者さんにとってより良い医療を追求し続けてまいります。

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