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相馬 孝光 院長の独自取材記事

肌クリニック大宮

(さいたま市大宮区/大宮駅)

最終更新日:2024/12/04

相馬孝光院長 肌クリニック大宮 main

大宮駅西口から徒歩3分の「肌クリニック大宮」は、開業20周年にあたる2022年3月に現在の場所に移転リニューアルした。大きな窓から陽光が豊かに差し込む院内は見晴らしも良く、落ち着いて過ごせる空間となっている。患者がリラックスして治療が受けられるよう、保険診療と自由診療の施術スペースを分けているのも特徴だ。保険診療、自由診療問わず患者の悩みに適切な答えを提供することを使命とする相馬孝光院長は、大学病院でがんなどの重い皮膚疾患の診療に携わった経験があるだけでなく、アレルギー科や美容皮膚科にも精通している。「今ある症状を治療するだけでなく、次の症状を起こさないようにコントロールすることが大事です」と、語る相馬院長に、診療において力を入れていることなどを聞いた。

(取材日2024年8月29日)

一般皮膚科から美容皮膚科まで患者の悩みに幅広く対応

広々と明るく、居心地の良いクリニックですね。

相馬孝光院長 肌クリニック大宮1

ありがとうございます。2022年に移転した際に、これまで同じ空間で行っていた保険診療と自由診療の施術スペースを別にしました。施術内容も時間も異なる治療を同じ場所で提供するのはスケジュールを組む上でも難しかったのですが、分けたことでスケジューリングもスムーズになり、患者さんにも専用の空間で気兼ねなく施術を受けていただけるようになりました。インテリアはラグジュアリー感を持たせつつもハードルが高くなり過ぎないよう、雰囲気や動線を妻とスタッフが設計士さんと一緒に考えてくれたので、スタッフは働きやすく、患者さんには居心地の良いクリニックになったのではないかと思います。

さまざまな皮膚の悩みに対応するクリニックをめざしていると伺いました。

皮膚の悩みや疾患に対して保険診療や自由診療といった枠組みを超えて、オールマイティーな解決策を患者さんに提示できるクリニックでありたいと思っています。美容的な診療だけでなくニキビの治療などでも、実は保険診療だけで解決できないことは少なくありません。ある程度まで治療して後もう一歩といった時や、結果が思わしくない時に、他に手段があるのに提供できないということはしたくありませんので、医師が適切と判断し、患者さんのご希望がある時は自由診療によるアプローチも提供することが私たちの使命と考えています。当クリニックで行えない治療に関しては大学病院などを紹介します。その時も現在の症状や考え得る疾患・治療法をお伝えしています。そのために当クリニックの対応範囲外の疾患についても常に勉強し、情報・知識のブラッシュアップに努めています。

ニキビ治療に通っている患者さんも多いそうですね。

相馬孝光院長 肌クリニック大宮2

はい。当クリニックではニキビ治療にも力を入れています。ニキビは原因も対処法も比較的はっきりしていますが、ニキビ治療の大事な点は「治療しておしまい」ではないということ。虫歯治療と似ていると思うのですが、虫歯は治療しても、毎日の歯磨きをしなければまた虫歯になってしまいますよね。ニキビも同じように日々のケアが重要ですし、治療しても痕が残ってしまうことがあるのでできれば予防したい。当クリニックのニキビ治療の目標は、今、目の前にある赤いニキビを治療するだけでなく、ニキビの前段階の面皰という状態からコントロールしてニキビを予防することです。そのためには患者さんにしっかり治療やケアを続けてもらうことが必要ですので、モチベーション維持のためにもニキビの原因や治療の目的、薬の必要性などについて資料をお渡ししてきちんと説明し、理解していただくようにしています。 

病気への理解促進や生活改善の提案も重要

他に力を入れている治療はありますか?

相馬孝光院長 肌クリニック大宮3

ニキビに合併して起こることが多い「酒さ」、いわゆる「赤ら顔」の治療にも力を入れています。これは、主に顔の毛細血管の血行が良すぎることで顔の赤みなどの症状が起こるもので、ニキビ治療をしている患者さんの5人に1人ほどがこのお悩みを抱えているともいわれます。酒さは、日光や熱いお風呂、飲酒など、悪化させる要因がいくつかあり、生活習慣とも関わりの深い疾患です。そのため治療では、症状を悪化させている生活習慣を見つけ、それを避けることが大切になります。当クリニックでは、治療やスキンケアと同時に、酒さのメカニズムを患者さんに理解していただくことや生活指導もしっかり行い、トータルにコントロールすることをめざしています。

先生は皮膚がんの治療経験も豊富だとお聞きしました。

勤務医時代は、大学病院やその関連病院で皮膚がんの症例を多く経験してきました。患者さんはただのほくろや湿疹だと思っていても、実は皮膚がんだったという症例も少なくありません。当クリニックではほくろについて、単なるほくろか、がんの可能性があるほくろかの鑑別診断も行っています。ほくろを取りたいと考えて皮膚科を受診する方も多いと思いますが、その場合、まずはそれがただのほくろか、病気の可能性があるものかをきちんと診断することが重要です。ただ、皮膚科の医師すべてが皮膚がんに精通しているわけではなく、実は皮膚科の医師でも皮膚がんを診断できる医師はあまり多くありません。そのため、ほくろを取りたいと考えている方は、きちんとほくろの診断ができる医療機関を受診することをお勧めします。   

クリニック内で手術もしているのですか?

相馬孝光院長 肌クリニック大宮4

皮膚がんと診断した場合は、悪性度の高いもの、大きさやできている場所などにより大きな手術が必要なものは、大学病院などに紹介しています。それ以外の皮膚がんおよび良性のほくろや粉瘤などの手術は当クリニックでも行っています。粉瘤については、傷痕を極力小さくすることを意識した「くり抜き法」という術式を用いています。また私は、日本皮膚科学会皮膚科専門医に加え、日本アレルギー学会アレルギー専門医の資格も持っていますので、アレルギー性の皮膚疾患だけでなく花粉症や食物アレルギーなど各種アレルギーの相談にも対応可能です。

めざすのは病気の予防や症状のコントロール

そもそも、先生はなぜ医師を志したのですか?

相馬孝光院長 肌クリニック大宮5

実は、私は医師になる前は銀行員でした。やりがいはありましたが、今のように多くの方と話をするのではなく一日のほとんどがモニター相手。私は人とコミュニケーションを取るのが好きな性格でしたから、次第に自分の中で違和感が強くなっていったのです。そのことを医師だった父に相談したところ、医師になってみたらどうだと言われたのがきっかけです。皮膚科は皮膚がんから白斑やしみのような見た目の問題、アレルギー性疾患や感染症など守備範囲が広く、治療では内科的なことも外科的なことも一通り対応が可能であり、一人の患者さんを最初から最後まで診ることができるのが魅力です。

先生が診療において重視していることを教えてください。

患者さんに対する「優しさ」と、治療に対する「熱意」を大切にしています。いくら医学的に正しいことを言っても、患者さんへの思いやりがなければ受け入れていただけないでしょうし、ただ薬を出すだけの診療では患者さんも本気で治療しようと思えないでしょう。こちらが熱意を持って診療にあたることで、患者さんも本気で病気を解決しようという意欲を持ってもらえるのだと思います。そして、繰り返しになりますが、ただ薬を塗って目の前にある症状を治療するのではなく、病気にならないよう、または症状が出ないようコントロールすることを重視しています。疾患によっては難しいこともあるかもしれませんが、例えば、ニキビやアトピー性皮膚炎などでは、きちんとスキンケアを続けるとか、寝不足にならないなど、ケアや生活改善を心がけることで、患者さんが皮膚症状に悩む時間を少しでも減らせることをめざしています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

相馬孝光院長 肌クリニック大宮6

皮膚に関する不安や悩みに対するファーストタッチの場として、どんな症状にも何らかの解決策を提供できるクリニックでありたいと思っています。特に美容皮膚科は、なんとなくハードルが高く近寄りがたいイメージがあるかもしれませんが、当クリニックは保険診療も行っていますし、その延長で長年の悩みであるしみのケアを選ぶなどしていただければと思います。また、時には皮膚がんや感染症で「なぜここまで放置されたのか」と思うような症例に遭遇することもあります。仮に小さなしみやほくろであっても大きな病気が隠れていることもあります。「こんなことで相談に行って良いの?」と思わずに、少しでも気になることがあれば、遠慮なくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

しみケア/5510円、ニキビのケア/6900円~

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