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越智 敏幸 院長の独自取材記事

おち歯科クリニック

(神戸市西区/伊川谷駅)

最終更新日:2022/10/27

越智敏幸院長 おち歯科クリニック main

神戸市営地下鉄西神線の伊川谷駅からバスで約8分、JR神戸線の明石駅からもバスで15分ほどの場所にある「おち歯科クリニック」。院長の越智(おち)敏幸先生が同院を開業したのは1997年のこと。以来長きにわたり住民に愛され、地域の口腔内の健康に寄与し続けている。「口の健康が体の健康をつくり、さらには皆さんの生活の幸せ、まさに“健幸”につながっていきます」と話す越智院長に、治療方針や最近の取り組みになどについて話を聞いた。

(取材日2022年10月7日)

口の健康から、全身の健康につながる診療を

まず、クリニックのコンセプトをお聞かせください。

越智敏幸院長 おち歯科クリニック1

開業当初から、患者さんごとのお気持ちに寄り添い、最善の治療、予防をご提供することで「ここにきて良かった」「ずっと通い続けたい」と思っていただける長いお付き合いのできる歯科医院をめざしてきました。常に成長・進化し続ける歯科医院でありたいと思っています。近年注目されている「メタボリックドミノ」。生活習慣の負の連鎖をドミノ倒しに例えたものですが、その出発点に、虫歯や歯周病といった口腔内の病気が位置しています。重篤な病気につながるリスクを少しでも減らせるよう取り組んでいくことは、私たちに課せられた使命ではないでしょうか。口の健康が体の健康を作り、さらには皆さんの生活の幸せ、まさに健幸につながっていきます。患者さんの幸せに貢献でき、健康寿命が延びることは私たちの幸せでもあると考えています。

どんな患者さんが通院されていますか?

歯が生え始めた小さなお子さんから、義歯やインプラントの治療を必要とする高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらしています。20年以上、当地で診療を行っているため、子どもだった患者さんが親になってお子さんと来院されたり、帰郷するたびに顔を見せてくれる患者さんがいらしたり、3世代にわたりお付き合いさせていただいているご家族も。地域の皆さんに親しんでいただき、うれしい限りです。

増えている主訴はありますか?

越智敏幸院長 おち歯科クリニック2

疾患としては、虫歯・歯周病が増加している印象です。マスク着用による唾液の減少や、在宅勤務などによる生活リズムの変化などで、口腔内の環境悪化が原因と考えられます。加えて歯並びを治したいと来られる患者さんも増えていますね。マスク生活をマイナスにとらえるのではなく、この機会に矯正治療できれいになろう!と前向きな気持ちを持たれるのは素晴らしいなと思います。

自分がされたい治療、そして家族にするような治療を

診療の際に心がけていることは?

越智敏幸院長 おち歯科クリニック3

納得のいく、わかりやすい説明を行うことを大切にしています。初診カウンセリングでは、問診表に記入いただいた内容をもとに、今どういったことにお悩みなのか、どういった治療を望まれているのかなど時間をかけて詳しくお伺いします。その上で口の状態を詳しく検査した後に、セカンドカウンセリングを行い、今の状態、どんな選択肢があるのか、これからどのような治療をしていくのか、言葉だけでなく、エックス線や口腔内写真、模型やイラストなどを使ってわかりやすく丁寧にご説明いたします。やはり視覚的に訴えることが患者さんに伝わりやすいですからね。治療後もメンテナンスカウンセリングを行います。毎回詳しい情報提供を行うことで、治療の内容を理解していただき安心して治療に臨めるように努めています。またご自身の大切な歯だからこそ、なるべく削らず、抜かずに治療できるような方法を常に考えています。

治療の際にもさまざまな点で配慮しているとか。

幅広い分野にしっかり対応できるよう日々勉強を重ねるとともに、痛みの軽減には手間を惜しみません。痛みはできるだけ感じていただきたくないため、例えば麻酔をする際は、まず表面麻酔を塗布した後、極細の針で体温に温めた液をゆっくりと電動注射器を用いて注入するなど配慮しています。

設備などのこだわりを教えてください。

越智敏幸院長 おち歯科クリニック4

一度治療された歯を少しでも長く使っていただきたいと考え、以前からCAD/CAMシステムを導入しています。コンピューターによりかぶせ物・詰め物を設計・製作するシステムで、歯科技工所に依頼することなく、歯科医院で修復物を作成でき、治療も非常にスピーディーに進められます。今回新たに新型の機種を導入し、院内で作製できる修復物の種類が増え、口腔内スキャナーを用いた光学印象も行えるようにになりました。保険適用外ですが、写真のようにリアルに再現された歯列のデータをもとに作製するので、印象・削り出しともに精度がアップし、より短時間で快適な詰め物・かぶせ物が完成しています。歯科治療において「歯の型採りが苦手」という方が本当に多いので、患者さんのご負担の軽減ができていればうれしいです。また、取り外し式のマウスピース型装置を用いた矯正にも対応できるようになりました。

保育士、管理栄養士がチームに加わり「健口」をめざす

診療を支えるスタッフさんについて教えてください。

越智敏幸院長 おち歯科クリニック5

現在、歯科医師の私、歯科衛生士、歯科助手に加え、保育士や栄養士といろいろな分野のメンバーが在籍しています。お互いに尊敬・感謝し合いながら来院してくださった患者さんにのためにできること、状況や症状に合わせて心を配って対応していくことで、よりパワーアップできるよう頑張っています。歯周病ケアや、定期的なメンテナンスで患者さんの健口に直接携わる歯科衛生士、全体に目を配り患者さんのお気持ちに寄り添う歯科助手はもちろん当院の自慢です。また、お子さんの歯が作られるのはお母さんのおなかにいる時から。妊娠中の食生活や、産後のミルクの飲ませ方、離乳食の作り方、与え方などで歯並びにも影響がでる事を知っていただく「マイナス1歳からの歯科」を準備中なので栄養士や保育士の存在も心強いです。それぞれのメンバーが積極的に意見を出してくれたり、勉強会等を通じてスキルアップに取り組んでくれるのは、うれしいことですね。

食育にも力を入れているとお聞きしました。

歯科は食べることを意識できる絶好の場。歯科目線で「良い食べ方」をお伝えしたい。例えば小さなお子さんだと、しっかりと両足を床につけて食事を行うよう指導するなどです。また、スポーツの記録と噛む力にも実は密接な関係があります。噛むという行為は本能的に備わっていますが、正しく噛むことは学んで身につけていく部分もあるんです。「噛むこと」の重要さを理解してもらうため、イベントなどでトレーニング用のグミを作って皆で食べることも。大人の方ももっと若いときに聞いていれば、というお声もちらほら。食事を楽しみ豊かな人生を歩んでいただけるよう、今後も力を入れていきたいですね。

ところで、先生が健康のために取り組んでいることはありますか?

越智敏幸院長 おち歯科クリニック6

先程もお話に出ましたが、現在、当院で食育の活動に参加しています。勉強を始めたことで、知識はあるけれど実践できずにいる自分に気づきました。仕事柄時間が不規則なこともあり早食いだったり、良くないことをいっぱいしていて。無意識の習慣によって、食べる機能が低下している可能性もあり、食習慣や、噛むことを見直すきっかけになりました。食育セミナー受講中の栄養スタッフが、アドバイスをくれ、とても参考になったんですよ。皆さん同様、私も健康で長く歯科医師として頑張っていきたいと思いますので。まだまだですが「eat right」、つまり正しい習慣を身につけられるよう実践中です。

今後の展望と、読者へのメッセージをお願いします。

「痛くなって来る歯科ではなく痛くなくても行きたい歯科」を目標に、地域の皆さんに「ここに来たら大丈夫!」「どんな症状にも対応してもらえる」と安心してご来院いただける「総合歯科」でいられるよう、今後も努力してまいります。また歯科医療は、技術やテクノロジーを含め日進月歩で発展しています。貪欲に新しい技術を取り入れ、さらなるデジタル化を進めることで、患者さんに優しく質の高い治療を提供していきたいですね。一人ひとりの気持ちに寄り添い、全身的な健康に寄与していきたいと思っていますので、何か困っていること、相談したいことがあれば、お気軽に来院していただければ幸いです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/35万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/55万円~、ジルコニア治療/9万9000円~、セラミック治療/8万8000円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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