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武井 駿 院長の独自取材記事

武井医院

(世田谷区/千歳船橋駅)

最終更新日:2026/07/14

武井駿院長 武井医院 main

小田急線の千歳船橋駅からバスで約10分。住宅街にたたずむ「武井医院」は、内科・小児科・アレルギー科などの総合的な診療を行い、長きにわたり近隣住民の健康を見守ってきた。2代目院長の武井駿先生は、前院長から引き継いだ「患者との心のつながり」を大切にした診療を心がけている。院内は患者からもらったという手紙や手製のおもちゃが飾られ、アットホームな雰囲気だ。穏やかで話しやすい雰囲気の武井院長は、休診日には講習会などに赴き、学びを日々の診療に生かせるよう研鑽を積んでいる。「特別なことは何もしていない」と謙虚に語る武井院長だが、言葉の端々から患者への真摯な想いが垣間見えた。地域のファミリードクターとして、患者目線での診療を行う武井院長に話を聞いた。

(取材日2026年5月18日)

前院長から引き継いだ「患者目線の診療」で地域に貢献

代々地域で診療を続ける中で、街や患者さんの変化をどのように感じていますか。

武井駿院長 武井医院1

前院長の代から受け継いできた「患者さんの生活に寄り添う診療」を、今の地域の姿に合わせて続けています。私が子どもの頃は駐車場や空き地が多く、のんびりした住宅街でしたが、今はマンションが増え、人の流れが活発になりました。ずっとこの地域に住む方はもちろん、最近引っ越してきた方や、転勤で一度離れた後も「ここが合うから」と通ってくださる方もいます。子育て世代が多い土地柄ですが、患者さんの年齢層は0歳から100歳前後まで幅広く、生活習慣病や呼吸器疾患、泌尿器の悩み、皮膚症状、軽度の外傷・熱傷、感染症など、日常で起こりやすいさまざまな症状に対応しています。

地域のかかりつけ医として、どのような役割を大切にしていますか。

最近は専門科ごとに細分化されたクリニックも増えていますが、「まずどこに相談すれば良いのかわからない」という方も少なくありません。そうした時に最初の相談窓口として機能することが、地域のプライマリケアの医師としての役割だと考えています。必要なタイミングで専門家へつなぐことはもちろん大切ですが、その前段階で標準的な医療を提供し、生活背景も含めて総合的に診ることを心がけています。例えば膀胱炎や皮膚炎、軽度の外傷などは当院で対応できることも多く、症状や背景を総合的に判断した上で必要に応じて専門の医師へご紹介しています。患者さんの受診の負担や迷いを減らせるよう、「まず相談できる場所」として地域の皆さんの生活に寄り添う診療を続けていきたいと考えています。

先生が医師を志したのには、やはり前院長の影響が大きいのでしょうか。

武井駿院長 武井医院2

前院長は仕事としてだけでなく、ライフワークとして診療に携わっていました。患者さんと真剣に向き合いながら、一人ひとりとの会話を楽しみ、地域の方々を大切にする人でした。その姿を見て育ったことは大きかったと思います。高校生の頃に進路を決めましたが、幼い頃から「いずれ当院を継ぎたい」と考えていました。

患者との丁寧な対話を通して、必要な医療を届けたい

先生が院長に就任されて変化したことはありますか。

武井駿院長 武井医院3

院長就任後は、発熱の外来専用の待合スペースの設置や電子カルテの導入など、細かな改善を重ねてきました。大きな変化としては順番予約制の導入があります。以前は予約制ではなく「いつでも来て大丈夫」という前院長の考えを大切にしていましたが、待ち時間が長くなる課題もあり、利便性向上のため導入しました。結果として「待ち時間が読みやすくなった」と多くの患者さんから好評をいただいています。また、地域の高齢化や独居の方の増加を踏まえ、通院が難しい方にも医療を届けられるよう訪問診療の体制づくりも進めました。

診療する上で心がけていることを教えてください。

診療で最も大切にしているのは、患者さんとのコミュニケーションです。可能な限り待合室までお呼びし、歩き方や表情から変化を感じ取るところから診療を始めています。当院では問診表を使わず、直接顔を見て話すことで言い忘れや伝え漏れを防ぎ、些細なサインを見逃さないようにしています。検査や治療も一方的に押しつけることはせず、選択肢がある場合は患者さんと一緒に考え、納得して進めることを大切にしています。

「患者さんとの心のつながりを大切にした診療」がモットーだと伺いました。

武井駿院長 武井医院4

「患者さんとの心のつながりを大切にした診療」「患者さんの立場に立った診療」というのは、開業以来変わらない当院のモットーです。前院長の診療姿勢を間近で見てきたことで、私自身にも自然と受け継がれた感覚だと思っています。体の不調を抱えて来院される患者さんは、不安を感じていることが多いものです。その気持ちに寄り添い、温かく迎え、安心して話していただける雰囲気づくりを大切にしています。開業以来院内処方に対応しているのも、体調が優れない時でも負担なく帰宅できるようにとの思いからです。「武井医院に来て良かった」と思っていただけることが、私たちにとって何よりの喜びです。

診療範囲は幅広く、些細な悩みも相談できる医療の窓口

外来診療以外でも広く地域医療に貢献されていると伺いました。

武井駿院長 武井医院5

訪問診療のほか、保育園の嘱託医や学校医として地域に関わっています。世田谷区の介護認定審査会にも携わり、地域健診や福祉施設、高齢者施設からのご相談やご依頼にも対応しています。医療だけでなく生活全体を支える役割が求められていると感じており、地域の医療・介護・福祉をつなぐ存在として力を尽くしていきたいと考えています。

訪問診療にも対応されているそうですね。

通院が難しくなった方や独居の高齢者の方などに対して訪問診療を行っています。生活環境が見える分、より個別性の高い対応が求められます。会話が難しい患者さんの場合は、表情や仕草、ご家族の協力などを通してコミュニケーションを取るようにしています。一人ひとりの生活に寄り添った医療を届けたいという思いで続けています。

幅広い診療に対応するためにどのような学びや取り組みを続けているのでしょうか。

武井駿院長 武井医院6

休診日も他院で勤務したり、講習会に参加したりして学び続けています。幅広い診療に対応するためには、常に新しい医療情報にふれることが欠かせません。最近は、小児科から成人診療科へ移る「移行期医療」についても学び始めました。長く通ってくださる患者さんの人生に寄り添うためにも、理解を深めていきたいと思っています。

今後の目標と読者へメッセージをお願いします。

これからも初心を忘れず、患者さんのことを第一に考え、患者さんのために行動できるクリニックでありたいと思っています。丁寧にお話を伺い、症状の改善や病気の早期発見につながる診療を続けていきたいです。「武井医院があれば安心」と思っていただける方を一人でも増やせるよう、地元・世田谷区の地域医療に貢献していきます。不安な症状がある時や体調がすぐれない時は、いつでも気軽に相談していただけたら嬉しいです。地域の“医療の窓口”として、これからも皆さんの健康を支えていきたいと思っています。