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可児 健司 院長の独自取材記事

かにクリニック

(名古屋市瑞穂区/川名駅)

最終更新日:2019/08/28

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川名駅、いりなか駅、八事駅から車で10分ほど行くと広がる、閑静な住宅街の一角にある「かにクリニック」。名前から取ったという、かわいらしいカニのイラストが描かれた看板が目を引く。院長の可児健司先生がめざすのは、地域住民に愛され、町のかかりつけ医として長年貢献し続けた父のような開業医。風邪の諸症状から、専門である神経内科や心療内科まで幅広い症例に対応し、困ったときに頼れる存在でありたいと地域住民のニーズに応え続けている。「何よりもコミュニケーションを大事にしたい」と話す可児先生は、世間話から治療のヒントを探ることもあるそう。気さくに話す朗らかな笑顔が印象的な可児先生に、治療で最も大事にしていることや、休日の過ごし方までさまざまな話を聞いた。
(取材日2016年5月27日)

明るく大らかな開業医だった父に憧れ医師になる決意を

開業にあたり、この地域を選んだ理由をお聞かせください。

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1999年開業なのですが、当時からこの辺りは今と同じく、一軒家の多い閑静な住宅街でした。私の実家が同じ瑞穂区の雁道町にあり、昔からよく知った地域でした。父も開業医をしていたのですが、私が医師になるのを決めた時に、ありがたいことに開業する準備として数箇所候補地を用意してくれていました。その中でもこの地域の緑が多く、静かな環境が気に入ってこの場所に開業することを決めました。

先生が医師を志したのはお父さまの影響ですか?

そうですね。開業医である父の姿を見て育ったので、医師になる以外の選択肢はありませんでした。もし理想的な開業医像というものがあるとすれば、父がまさしくそのもので、いつもニコニコと笑顔を絶やさず、大きな声で明るく患者さんと接していました。待合室はいつも患者さんでいっぱいでしたし、とても忙しそうでしたが、それでも明るく楽しそうでした。忙しかったのであまり一緒に遊んだ記憶はありませんが、合間を縫って家族やスタッフも一緒に旅行に連れて行ってくれたこともありました。そんな父のような開業医になりたいとずっと思ってきました。

クリニックの患者層や主訴を教えてください。

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来院されるのはほぼ、この近隣地域にお住まいの方です。私の専門は神経内科ですが、地域のかかりつけ医としての性質上、風邪の諸症状や腹痛、お子さんの急性疾患で来院される方が多いですね。あとは生活習慣病です。糖尿病などは特に、治療が長期間になりますので患者さんとのコミュニケーションも大事です。食事内容などプライベートな部分にも関わりますので、まずは患者さんとしっかりお話をして治療方法を一緒に考えています。心療内科も標榜していますので、ストレスからくるさまざまな体の不調を訴える方もいらっしゃいますよ。地域の開業医ですので、大きなけがは対応できないこともありますが、ちょっとしたけがであれば消毒や処置をすることもあります。これはできないと決めつけることはなく、住民の皆さんのニーズに応えて幅広く対応しています。

世間話から治療に必要な情報を聞き出すのも技術の一つ

ご専門に神経内科を選ばれたのはなぜですか?

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大学の神経内科の教授が素晴らしい方で、話を聞いた時に「この先生についていきたい」と思ったのが最初のきっかけです。「神経内科は打腱器一本で診断ができる」といわれることがあります。ハンマーと呼ばれる打腱器を使って、アキレス腱や膝、肘などを叩いて筋肉の動きを見るんですね。膝を軽く叩くと勝手に足が上に蹴り上がるという経験をされたことがある方は多いと思いますが、それは神経が筋肉に働きかけて起こる現象です。患者さんの様子をじっくり観察し、筋肉の動きを細かくチェックして診断します。こんなに観察力が必要な診療科目はほかにないのではないか、ととても興味を持ちました。レントゲンや胃カメラ、超音波などの検査機器を必要とせず、ハンマー一本で診断するためには、しっかりした神経学の知識を身につけ頭に叩き込み、じっくりと観察する必要がある。そういった面が魅力的でした。

普段の診療で大事にしていることをお聞かせください。

第1に患者さんの話をしっかり聞くことです。頭痛で来院された患者さんに、「じゃあ痛み止め出しておきますね」で終わってしまうのではいけないと思うんです。頭痛といっても風邪からきているのかもしれませんし、精神的なストレスからの不調かもしれない。あるいはもっと重篤な病気が隠されているかもしれません。特に神経内科は、問診で80%は診断できるといっても過言ではないほど問診が重要なんです。ですから、きちんと患者さんの顔を見て、体を観察して、ちょっとした変化も見逃さないように気を配っています。短期間に痩せたとか太ったとか、変化の陰にある原因を探ることが大事だと考えています。患者さんの話を聞くのも技術の一つです。何気ない世間話から、治療に必要なさまざまな情報を聞き出し逃さないこと。これを大切にしています。

心療内科についても詳しく教えてください。

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神経内科を長くやっていると、その症状の発端が精神的なものであることも少なくありません。現代はストレス社会ですので、学校や会社などさまざまなストレスを抱えて生活している方が多く、それがいろんな体の不調となって現れるんです。症状を訴えて診察にきた患者さんに、身体的な異常がないから心配ありません、で終わってしまうと「こんなに体の調子が悪いのになぜわかってくれないんだろう」と不信感が生まれ、余計に悪化することがあります。患者さんのお話を伺う中で判断し、時にはお薬などを上手に使いながらコントロールできるようお手伝いしています。

健康寿命を延ばし、豊かな生活を送る手伝いをしたい

コミュニケーションを何よりも大事にされているんですね。

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町の開業医ですから、真摯に患者さんと向き合って一緒に解決していきたいと考えています。例えば当院は皮膚科は標榜していませんが、風邪の症状で来院して、「先生、ちょっとここもかゆいから何とかならない?」と言われたときに、「それはできませんので皮膚科に行ってください」と言うのは簡単ですが、それではいけないと思うんです。「じゃあお薬出しておくから、これでちょっと様子を見てね」って薬を処方して、もしそれで改善しなかったら速やかに専門医に紹介するのが、地域のかかりつけ医としての役割だと思っています。自分の役目をしっかりとらえ、臨機応変に対応していきたいですね。過去にさまざまな訴えをされる患者さんの、隠れた大きな病気に気がつくことができずとても後悔したことがあります。もっと話を聞いていれば、見逃してしまいそうなサインにも気がついたはずだと思いました。ですから、さりげない会話も大事にしています。

休日はどのようにお過ごしですか?

天気が良ければゴルフに行きます。休日じゃなくても、午前と午後の診療の合間に時間があるときは、近所の練習場に行ってスイングを見てもらうこともあります。体力維持の面では、毎朝5キロのランニングを続けています。以前はハーフマラソンにもチャレンジしていました。冬はスキーです。長野県のスキー場まで2時間ほどで行けるので、休日はリフレッシュに出かけています。スキーは社会人になってから始めたのですが、 SAJ(全日本スキー連盟)の2級の資格を持っています。1級は何度もチャレンジしているのですが難しくて(笑)。でも挑戦し続けることで技術が向上するのが楽しいので、これからも続けていきたいですね。

最後にドクターズファイルの読者へメッセージをお願いします。

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実は50歳くらいまではほとんどの方がある程度健康でいられるんですよ。どんな食生活をしていても、無茶な生活をしていても大丈夫な人が多いんです。ですが、50歳を過ぎたら、長く乗ってきた車と一緒で、定期的にしっかりメンテナンスをしてあげなくてはいけないんです。若い頃と同じような生活をしていたのでは体は持ちません。定期的に健康診断をしっかり受けて、何かが見つかったらそれをどうしていくか、しっかり考えていく必要があります。平均寿命が延びて、人生80年、90年ともいわれている中で、70歳で体を壊し、仮に後遺症が残ってしまって車いすや寝たきりの生活になってしまったら、残りの人生を楽しむことはできません。QOL(生活の質)を向上させ、健康に人生を全うしていただきたいと思います。私自身も健康に気をつけながら、もっと地域の皆さんのお役に立てるよう、新しいことにもチャレンジしていきたいと思います。

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