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田中 裕也 院長の独自取材記事

たなか小児科・アレルギー科

(神戸市西区/朝霧駅)

最終更新日:2025/12/15

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科 main

朝霧駅から車で約10分。「たなか小児科・アレルギー科」のある神戸市西区伊谷川有瀬町は大学キャンパスや住宅地が広がり、若い子育て世代も多く住むエリアだ。田中裕也院長は、地域医療を支えてきた「はしだ小児科」の志を受け継ぎ、2022年10月に同院を開業。これまで、日本専門医機構小児科専門医、日本アレルギー学会アレルギー専門医として地域の中核病院や兵庫県立こども病院などで診療経験を積んだ田中院長だが、今は新たな気持ちで新生児から一般小児まで幅広く診療し、多様な小児疾患に丁寧に対応。アレルゲン免疫療法にも取り組む。理念は「地域に信頼され、患者さんはもちろん、その家族とスタッフみんなが幸せになることです」と笑顔がまぶしい田中院長に、医師としての想いや、今後の展望について話を聞いた。

(取材日2023年2月3日/情報更新日2025年12月1日)

なんでも相談できる医院をめざし患者を全力でサポート

どのような経緯で開業されましたか?

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科1

小児科の医師として、またアレルギー専門の医師としてキャリアを積むにつれて、気がつけばアレルギーに特化した医療に偏っていき、直接患者さんを診ることもないまま若い医師に指示する立場になっていました。マネジメント業務に追われているうちに、「本来私が小児科の医師になった目的と違うな」と、違和感を覚えるようになったのです。アレルギー疾患に限らず、幅広く診療したい。つらい思いをしている子どもをもっと助けたい、何より医師をめざした原点に戻りたい、という気持ちがだんだん強くなっていきました。医院継承のお話をいただいたのはまさにその時です。ご縁に感謝しつつ、前院長が築いてこられた「信頼」を失わないよう努力していかなくてはなりません。

ウェブ予約を取り入れるなど、デジタル化を進められたそうですね。

まずは開業するにあたり、経験豊富な看護師や受付事務のスタッフが前院から継続して勤務し、根気良く支えてくれたおかげで、良いかたちでスタートを切ることができ、本当に感謝しています。電子カルテを導入し、ウェブ予約への切り替えなど、デジタル化の進行で大変な面もありましたが、小児科診療に加え、アレルギー科診療も増え、患者さんの病状の変化など細かな情報を共有する上でデジタル化は必要ですし可能性が広がります。現在は毎朝のミーティングと、月に1度は各スタッフとの面談を行い、対話しています。働きやすさがスタッフのゆとりになり、それが院内の雰囲気やケアにつながるので大事なことですね。例えば、診察内でできない保護者に対してのフォローをスタッフがしてくれていますが、それを含めて小児医療だと考えます。

田中院長はいつ頃から医師を志しましたか?

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科2

実は、私は幼い頃から体が弱く、小児科にお世話になることが多かったんです。気管支喘息や食物アレルギーがあり、低学年の頃には、1年間ほど長期入院をしました。病院に院内学級はありましたが、ほかの友達と一緒に外で活動ができず悔しい思いをしました。そんな時に治療でお世話になった先生に憧れを抱き、医師になれたらいいなと感じたのを覚えています。将来の進路を決める頃には「これからの子どもたちに私と同じ、つらい幼少期を過ごしてほしくない」と強く思うようになり、それが医師を志すきっかけとなりました。

子どもの未来を開く、アレルゲン免疫療法に注力

得意とする診療内容について教えてください。

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科3

私は岡山大学の医学部を卒業後、兵庫県立こども病院、神戸市立医療センター中央市民病院小児科の勤務を経て、2019年からは兵庫県立こども病院アレルギー科の科長も務めていたので、当院では勤務医時代に培った専門性を生かしたトータルな診療で、子どもたちの健やかな毎日をサポートしています。診療では感染症、便秘、おねしょ、夜泣き、チック、健診・予防接種など、小児科一般診療のお悩みに広く対応します。一方、アレルギー科では食物アレルギーやアナフィラキシー、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性鼻炎・花粉症、舌下免疫療法・皮下免疫療法、じんましんといったアレルギー診療を行っており、より正確な診断のために食物負荷試験も導入しています。気になることがあればご相談ください。院内で対応できないことは神戸市立西神戸医療センター、兵庫県立こども病院、明石市立市民病院、明石医療センターと医療提携して速やかに進めます。

小児アレルギー診療で知っておくべきポイントとは?

アレルギーの分野は多岐にわたり、大人と小児では疾患に違いがあります。小児に関していうと、主に食物アレルギーや乳幼児のアトピー性皮膚炎、喘息などが多く、大人になってくると鼻炎や花粉症、喘息やアトピー性皮膚炎もありますが、症状や対処の方法が異なります。お子さんが発症している場合、親御さんも何らかのアレルギー疾患をお持ちかもしれませんから、親御さんも含めてトータルでケアをしていくことが望ましいですね。大事なのは、しっかりと原因を把握し、適切な情報を得て、適切な治療を受けることです。それから、成人しても食物アレルギーが残っている場合、継続治療も可能です。進学先や転勤先での治療も信頼できる医師を紹介しますのでお任せください。

親子で舌下免疫療法を受けられますか?

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科4

花粉症のお子さんを診ると、付き添いの保護者の方も同じく発症しているというケースが少なくありません。保護者の方も一緒に検査を受け、ダニ・スギのアレルギーの陽性反応が出たら適応となります。免疫療法には皮下免疫療法と舌下免疫療法がありますが、現在は舌下免疫療法が痛くなく安全面からも主流となっています。大人も子どもも同じ薬を使用します。アレルギー性鼻炎の症状が少しでもあれば、早めにご相談ください。特に、スギ花粉症のシーズンでもある受験の時期に最高のパフォーマンスを出すためには、症状を抑えるというよりは、体質そのものにアプローチする免疫療法がより根治的な治療だと考えます。体質によっても違いますが、舌下免疫療法は3年以上続けることが必要となるため、やめる時期やタイミングもご相談しながら進めましょう。

信頼に応え、患者・家族・スタッフみんなで幸せになる

患者さんとの印象的なエピソードを教えてください。

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科5

たくさんありますが、中でもうれしかったのは、幼少の頃からずっと診させていただいていた重症のアトピー性皮膚炎と食物アレルギーがあるお子さんが、ある日「田中先生のような医師になりたい」と言ってくれまして。そして見事、医学部に合格されました。ほかにも、同じように医学部に進学された方が何人かいて、まさに私自身の時と同じだから、私も同じ立場になれたことが誇らしくうれしいですね。もちろん医師以外の道を選んだとしても、その子なりに、しっかりと自分の人生を歩める助けができれば、といつも思っています。

開院後3年が経過して進化した点はありますか?

新しい知見に基づいた検査や治療を、より積極的に導入しています。 小児診療では、先端のエコー機器や多抗原PCR検査を導入し、迅速かつ正確な診断ができるよう整えました。また、呼吸機能検査やレントゲンなどを必要に応じて行う体制を整え、喘息や長引く咳でお困りの患者さんへ、より適切な対応が可能になりました。 アレルギー診療においては、食物負荷試験を積極的に実施しており、治療のゴールである「必要最小限の除去」を達成できるよう努めています。また、アレルギーを「治す」ことがめざせる舌下免疫療法も、導入し、治療を継続していただけるようになりました。さらに、アトピー性皮膚炎に対して中波紫外線療法(ナローバンドUVB)を取り入れたことで、治療の幅が大きく広がっています。

最後に、小児アレルギーに悩む保護者へメッセージをお願い致します。

田中裕也院長 たなか小児科・アレルギー科6

お子さんがアレルギー体質になると、自責し、不安な中で育児をされているお母さんがおられるかもしれません。アレルギーは一つの「個性」であって「欠点」ではありません。アレルギーは体質でもあるので、うまく付き合い、折り合いをつけるぐらいの発想で良いと思います。私は小さい頃からからテニスをするのが好きですが、それは気管支喘息や食物アレルギーを治療してくれた医師や、見守ってくれた家族のおかげです。だから「喘息でも、うまく付き合いながらしっかり運動をすることが大事だよ」と伝え、子どもたちが自分でコントロールできるように支えるのは、小児アレルギーに臨むわれわれ医師の役目だと思います。身構えすぎず、健やかに社会に出られるように促す育児をして、みんなで一緒に笑顔で幸せになりましょう。

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