藤城 康二 院長、初鹿 香織 副院長の独自取材記事
下北沢・藤城矯正歯科
(世田谷区/下北沢駅)
最終更新日:2024/05/20

小田急線と京王井の頭線が乗り入れ、常に活気ある表情を見せる街・下北沢。その下北沢駅西口から徒歩3分の通いやすい立地にある「下北沢・藤城矯正歯科」は、開業から30年以上地域に根差して診療してきた矯正専門の歯科医院だ。院長を務めるのは、40年以上のキャリアを持つ矯正治療のスペシャリスト・藤城康二先生。そんな藤城院長とタッグを組んでいるのが、手先の器用さと矯正に対する情熱で多くの症例を経験してきた初鹿香織副院長だ。互いを信頼し合っているからこそ可能となる患者ファーストの矯正。確かな信頼関係に基づく質の高い診療に努めている2人に、矯正への思いと取り組み方、患者への思いについてじっくり話を聞いた。
(取材日2024年3月27日)
数多くの矯正法を取り入れて検証し患者ニーズに応える
開院から四半世紀以上とか。

【藤城院長】ここ下北沢に開院して35年がたちました。日本歯科大学を卒業し、さらに矯正を極めたいという思いで同大学院で研究を続けた後、最終的に医局長まで務めてから1989年に開院しました。矯正専門の歯科医院はまだまだ少なく、周辺の小田急線沿いでは当院を含めて数軒ほどでした。長年の診療を経て、現在は世田谷区在住の方、小田急線、京王井の頭線沿線はもちろん、北海道や鳥取など、かなり遠方から通ってくださる方もいらっしゃいます。
初鹿先生はこちらで何年くらい勤務されていますか?
【初鹿副院長】丸10年になります。別の矯正歯科医院に4年間勤務していましたが、藤城院長の診療方針や歯科医院としての在り方に惹かれ、以前の勤務先とは全然違う手法を取っていることや、いろいろな装置を使って矯正ができるようになりたかったこともあり、お世話になることを決めました。実際に来てみると、院長のほうから「これを使ってみないか」という提案があったり、私が見つけてきて試したいと思った新しい装置を採用してくださったり、アイデアを柔軟に受け入れてくださっています。
院長は初鹿先生のことをとても信頼されているのですね。

【藤城院長】そうですね。その吸収力にはいつも驚かされています。何事に対しても積極的で、常に情熱を持って診療にあたっているのが伝わってきます。手先も器用で、とても丁寧かつ素早い処置を得意とし、技術面でも安心しています。現在、患者さんへの処置の多くは初鹿先生に任せている状況。すぐではなくとも将来的には当院の継承も考えています。当院で長年築きあげてきた診療を確かな形で次世代へつなげる体制が整いつつあり、とても頼もしく感じています。
特に力を入れている矯正法はありますか。
【藤城院長】表側矯正だけで3種類、裏側矯正は2種類、マウスピース型装置を用いた矯正も2種類の中から選択して矯正法を決めています。矯正にはさまざまな方法がありますが、当院ではそのすべてに力を入れています。患者さんのニーズに応えるためには、多くの引き出しを持つことが大事。新しい装置も、検証して良いものであれば、積極的に取り入れており、近年では口腔内スキャナーも新たに導入。型採り時の患者さんの負担を軽減するとともに、さらに精密さにこだわった治療がめざせる体制となりました。
抜歯を避けるため先進的な矯正法を採用
どのようなご相談を多く受けていますか。

【初鹿副院長】目立たない矯正を望む方はかなり多いですね。装置には透明なものや白いものもありますし、ワイヤーも目立たない素材のものが増えてきているので、矯正していても写真ではわからないくらいです。マウスピース型装置での矯正を望まれる方も多くいます。
【藤城院長】マウスピース型装置が登場し、矯正を手がける歯科医院が増えたことで、トラブルのご相談も増えています。「どんな症例でも抜歯なし、マウスピース型装置で対応します」などとうたう広告も見かけますが、矯正はそんなに単純なものではありません。歯がどのように動くかを理解し、症例に合わせて適切な方法を選択する必要があります。経験のある歯科医師とそうでない歯科医師では、矯正でめざすゴールの精度も変わるでしょう。また、不適切な矯正で悪化した歯並びを整えるためには、ときに困難を伴うもの。後悔しない矯正方法を選んでいただきたいですね。
成人患者さんも多いと伺いました。
【藤城院長】矯正といえば小児のものという従来のイメージに対し、当院では成人の患者さんが大半。一般歯科で長く治療を受けながら「この歯並びのままでは噛み合わせが悪い」ということで、40代、50代で矯正に踏みきる方も増えています。矯正に機能と審美だけでなく、予防的な役割も求められているのを感じます。歯並びや噛み合わせの悪さは自然に整うことはなく、放っておくとさらに悪化してしまいます。マイナスの状態を100点満点の状態に近づけて、それぞれの歯がきちんと役割を果たせるようにし、悪くなる連鎖をストップさせることをめざすのが矯正治療の予防的役割です。当院では、噛み合わせなども考慮して100点満点をめざしています。また、歯周病や親知らずの影響での後戻りのケアも矯正費用に含めており、最後まで通ってくださった患者さんの後戻りに関しては、無期限でアフターフォローをさせていただきます。
歯を抜かずに矯正を進める方法があるとお聞きしました。

【藤城院長】歯列の側面部分に装着し、歯をまとめて後ろへ送るための大臼歯遠心移動装置で、非抜歯での治療をめざしています。もちろん、すべての症例が適応するわけではありませんが、健康な歯を抜かずに済み、治療期間の短縮につながるように採用している方法です。
【初鹿副院長】例えば出っ歯の場合、普通は小臼歯を抜いて前歯を引っ込めることをめざします。対してこの装置では、奥歯ごと後ろへ持っていくことで歯と歯の間に隙間をつくることをめざし、非抜歯で治療を進めていくのです。装置にゴムをかけるので、患者さんの努力も必要ですが、過去に歯を抜いて矯正をしていてもう抜く歯がないという状況で後になって不具合が出た、まだ少し気になるところがあるという場合にも対応できます。
しっかりコミュニケーションを取って矯正を進めていく
診療の際に心がけていること、やりがいを感じる瞬間は?

【初鹿副院長】不安なことや疑問点、ご希望など気軽に相談してもらえるような雰囲気づくりを心がけています。成人矯正はだいたい2~3年かかりますが、矯正前後の写真を比べると、何年分か年齢を重ねているはずの矯正後のほうが若く見えることもあるかもしれません。笑顔のつくり方が変わり、ずっと口角を上げてくださるような姿を見れたら、うれしくなります。
【藤城院長】矯正には必ずプラス面とマイナス面があり、事前にすべての要素を提示し、ご説明しています。患者さんと歯科医師の間で認識のずれが生じないよう、初めの段階でしっかりコミュニケーションを取ることを大切にしています。矯正は、患者さんの見た目や健康、機能の回復を期待できますし、アーティスティックな感じにも仕事としての面白さを感じます。何より矯正の前後では、表情が明らかに変わる患者さんもたくさんいます。それを見れたら、この仕事をしていて良かったなと思えますね。
お休みの日は何をしてリフレッシュされていますか。
【初鹿副院長】趣味のベリーダンスとロードバイクを楽しんでいます。同じ趣味の方がいらっしゃれば、ぜひお声がけください。楽しくお話ししましょう(笑)。
【藤城院長】和太鼓の演奏とバンド活動を楽しんでいます。ライブイベントを主催することもあり、初鹿先生のダンスとステージでコラボしたこともあるのですよ。自分の好きなことに取り組む気持ちは、仕事に対する気持ちと同じく大切なものだと考えています。今後も互いに 好きなことに熱中する時間を適宜取りながら、診療の充実にも取り組んでいきたいですね。
最後に読者へメッセージをお願いします。

【初鹿副院長】コミュニケーションを大事にしており、来院を少しでも楽しみにしてもらえたらうれしいです。気がかりやご希望、疑問など、何でもお気軽にご相談ください。
【藤北院長】初鹿先生と2人体制で対応することで、1+1=2以上のものがあると思っていますし、現在のスタッフはとても仕事熱心かつ楽しい雰囲気もあり、意識の高いチームだと思っています。これからもホスピタリティーを大事にしながら、多くの引き出しを持つ歯科医院でありたいと思います。矯正治療は審美、機能、予防の3つの側面からより良いお口の環境を手に入れることがめざせる重要な治療です。ぜひ前向きにご検討ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは検査料/2万2000円
診断料/1万9800円
ブラケットを使った矯正(全顎)/71万5000円~
裏側矯正(全顎)/115万5000円~
マウスピース型装置を用いた矯正/27万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。