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寺島 多実子 院長の独自取材記事

下北沢矯正歯科

(世田谷区/下北沢駅)

最終更新日:2023/08/04

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科 main

下北沢駅からすぐの場所で、30年にわたって診療を続けている「下北沢矯正歯科」。「子どもたちのキラキラした瞳からパワーをもらっているんですよ」と話す寺島多実子院長は、優しく穏やかな雰囲気の中にも、矯正専門の歯科医師としての矜持と強さが感じられる雰囲気の先生だ。3人の子どもを歯科医師に育て上げた経験も生かし、常に親身になって患者や家族に寄り添った診療を心がけているのだそう。とりわけ得意とする取り外しの可能な装置を使った床矯正は、就寝中に装着するだけなので、長期間にわたる矯正治療を子どもの日常生活に取り込みやすいだろう。「幸せになってもらいたいと思いながら治療に取り組んでいます」という寺島院長に、同院の診療の特徴や患者への思いを語ってもらった。

(取材日2023年3月27日)

多くの子どもたちの成長を見守ってきた矯正歯科医院

まず、こちらのクリニックの特徴を教えてください。

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科1

患者さんは、お子さんと大学生以上の大人の方がほぼ半々くらいずつです。最近はお母さま世代の方が「実はずっと矯正治療を受けたいと思っていました」と始めることも増えました。クチコミや、近隣の歯科医院や大学病院からのご紹介の方も多いですね。このエリアは歯科治療に対して意識が高く、厳しい質問や鋭いことを聞かれることも多くありますが、それもうれしいことの一つ。ご本人が本当に治療内容を理解してやる気になっていただくことは、とても大切だと思っているからです。

患者さんのモチベーションを大切にしているのですね。

特にお子さんは「やらされている感」があるようではなかなか続けるのは難しいです。だから常に励まし、成果が見えにくい時期にはきちんとご説明し、歯を磨かないお子さんにも歯磨きしないことのデメリットを理解できるようにお話しします。そして、歯磨きを忘れずに行うなど、良い行動ができたときはしっかり褒めて伸ばします。そうすることでお子さんが自主的に取り組み、治療を続けるモチベーションが高まり、自分でケアする大切さに気づくきっかけにもなると思っているからです。矯正治療を続けるのが難しいかも、と言われる男の子の患者さんの親御さんも多いですが、私も息子がいて男の子の扱い方をよく知っていますし、治療に興味を持つようにサポートします。男女とも思春期など難しい時期には無理をせず治療のペースを落とすことも良いでしょう。本人が納得してできるようになれば、受験との両立も可能です。

就寝中に装着する床矯正に力を入れていると聞きました。

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科2

矯正治療というと固定式の装置を着けるイメージがありますが、お子さんであれば、よほどのケースでない限り私は床矯正装置のみの治療を提案します。床矯正は夜の就寝中だけ使ってもらえれば良く、学校に装着して行く必要がないので心理面の負担は大きくないでしょうし、給食の時も困りません。紛失、破損の心配も減ります。校外学習の予定があるときなどは、数日間外しても問題ありません。月1回の診療では、歯や顎の動きをチェックして装置を調整します。装置の調整には細かなノウハウが必要ですが、これまでたくさんの床矯正の経験を積んできました。どうしても床矯正の装置で適応できない場合や抜歯が必要というケースもありますが、最初に精密に検査をして診断していきますのでご安心ください。いわゆるワイヤーによるブラケット治療が必要な場合も当院で行っています。

無理なく治療が続けられるよう、受験や留学にも配慮

子どもの矯正治療はいくつぐらいから始めると良いのでしょうか。

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科3

特に骨格的に問題がなければ前歯が生え替わる頃ですね。一人ひとり適した時期を見極めるため、最初のご相談にはしっかり時間をかけます。顎の成長が重要な要素なので、身長が早く伸びるタイプかといったことはもちろん、受験時期など社会的環境もふまえて治療計画を立てます。約3年間、お子さんとご家族が、毎月通院して治療と向き合うことが必要になりますし、小学校・中学校受験、留学なども多いエリアですからね。検査後の結果の説明では、お子さんが納得しやすいよう、場合によってはお母さまと別々にお話するようにしています。

診療する上で心がけているのはどのような点ですか。

常に「この方の人生にとって一番幸せなことは何だろう」と考えながら治療をしています。そのために患者さんとはたくさんお話をします。歯や顎のことに加えて時間の使い方なども伺い、私の診療経験や子育て経験を生かしながら、患者さんにとってベストな治療をしていきたいと思っています。難しい仕事を抱えて大変だと感じる時も、きらきらした目で私を見つめる患者さんに接すると力が湧いてきますし、「頑張らなくちゃ」と心から思います。

専門的な立場から何か気になることはありますか。

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科4

飲み込み方に問題のある子どもが増えているように思います。放っておくと、食事中にぺちゃくちゃと音を立てたり歯並びも悪くなったりしますし、将来的に食事中にむせて誤って気管などに入れてしまう誤嚥を招くかもしれません。そこで、当院では舌の筋力を強化するトレーニングを治療時に取り入れています。また、一番奥の親知らずだけでなく、その手前の第二大臼歯も埋伏歯になることが増えています。早く気づかないと矯正治療が難しくなってしまうので、それは気をつけています。また、床矯正の専門家である私は全体の骨格や噛み合わせを含めて診断を行い、慎重に装置を調整していきます。やはり矯正治療は専門家のもとで受けていただきたいですね。

人生を変えることもある矯正治療に、真摯に取り組む

今後の展望を聞かせてください。

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科5

開業から30年たち、昔、治療をしたお子さんたちが立派に育って社会人として活躍していたり、自分のお子さんを連れてきてくれたりして感慨深いです。今後も、新しいことにも力を入れていきたいですね。勉強会、歯科医師会等で、いろいろな分野の先生方のお話を聞く機会も多くあります。そうした先生方の意見にも耳を傾け、これまでの知識と経験をベースに今まで以上に新しい知見も取り入れつつ、将来的に患者さんのメリットになるような診療を提供していきたいです。その中で子育て中のお母さん方や、後進の歯科医師の応援もしていけたらいいなと思っています。

矯正治療を考えている方へのアドバイスをいただけますか?

矯正治療については、いろいろなメリットのほか、コストや時間、多少のリスクといったデメリットもあります。お子さんの床矯正ではご家庭での装置の管理も必要になるため、明らかにその方の人生においてメリットのほうが大きいという場合に受けていただくのが良いと思います。矯正の先生とは長いお付き合いになるので、自分に合った先生を見つけてからスタートすることもお勧めします。私の場合は「早く終わらせたい」「説明は手短に」という患者さんには合わないかもしれませんね(笑)。お子さんの場合は、どのような治療が適しているか見極めることが必要なので、前歯が生え替わる頃に一度相談していただきたいです。また、大人の方も床矯正が可能な場合もあります。50代ぐらいになって前歯がちょっと出たり、隙間が開いたりというような問題の解決をめざせる場合がありますのでご相談ください。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

寺島多実子院長 下北沢矯正歯科6

矯正治療は、人によっては人生が変わるほどの大きなきっかけとなることもあります。とても意味のある治療ですが、お子さんの場合も大人の方の場合も「自分で治す」という強い意志と、矯正の歯科医院と患者さんが通われているかかりつけの歯科医院との協力関係が大切です。長期的な治療になりますから、よく相談して納得して始めていただきたいです。私の3人の子どもは歯科医師になり、うち1人は矯正歯科で学んでいますので、次の世代まで長く安心してかかっていただける場所をめざします。夫や両親、先輩、同僚、子どもの学校の先生方、ママ友の方々など多くの人に支えられ今の私があります。これからも私自身の子育て経験も生かしながら、患者さんやご両親の立場になって診療していきたいと考えています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

床矯正/44万円~、歯列矯正/88万円~

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