下川 雅丈 院長の独自取材記事
しもかわクリニック
(越谷市/大袋駅)
最終更新日:2023/11/02
大袋駅東口から徒歩1分の「しもかわクリニック」。2023年7月にリニューアルした白い建物が印象的である。内科・脳神経内科のほか、消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・小児科・皮膚科と幅広く対応しているのが特徴だ。木曜以外の平日は19時まで受付し、第1・3・5日曜の午前中も一般内科と小児科の診療を行っており、利便性が高い。国立大学法人東京医科歯科大学医学部臨床教授で、日本内科学会総合内科専門医、日本神経学会神経内科専門医の資格を持つ下川雅丈院長が2001年に開業した。「内科全般や消化器科、小児科における非常勤の先生方、そして診察から検査・処置までスムーズに運んでくれるスタッフがいるからこそ」と下川院長は語る。子どもから高齢者まで広く愛される、クリニックの概要や取り組みについて話を聞いた。
(取材日2020年6月15日/情報更新日2023年8月25日)
幅広い診療内容に対応、地域に根差したクリニックへ
診療内容がとても幅広いですが、その理由から伺います。
地域に求められる疾患治療にできるだけ対応したいとの思いからです。もともと私自身、東京医科歯科大学医学部を卒業後、勤務医時代には循環器、消化器を含む内科全般の診療に携わり、その後大学院でアルツハイマー病の研究を行いました。開業前には改めて小児科と皮膚科の勉強をし、2001年に開業しました。この地に開業したのは、家内の実家がちょうど駅前の利便性の高い場所にあったからです。
2023年7月にクリニックをリニューアルされたそうですね。
2023年7月に白い外観の建物へリニューアルしました。院内は患者さまがリラックスできるよう明るく心地良い空間をめざし、照明・床・壁・天井は大学病院と同じ素材にしました。また、どなたでも利用しやすいよう配慮したバリアフリー構造にしました。例えば、多機能トイレにはオストメイト用設備とおむつ交換台を設置。院内どこでも車いすで入れるよう横幅を広く取った造りにしています。一方、医療機器ではMRIとCTを新たに導入し、脳ドックと物忘れの外来にも対応しています。他にもエックス線検査装置、消化器内視鏡や超音波検査機器、心電図なども定期的に新しいものに入れ替えるようにはしています。院内で迅速検査ができ、全血球計算・炎症反応検査・血糖値・ヘモグロビンA1c、尿検査などは、その場ですぐに結果がわかります。その他診察室とは別に外から入れる個室を数室設け、感染対策にも努めています。
どのような先生方がいらっしゃるのでしょうか?
私は日本神経学会神経内科専門医と日本内科学会の総合内科専門医の資格も持っていますので、全体を幅広く診察していますが、そのほかに非常勤の先生方にも診療をサポートしてもらっています。小児科、消化器内視鏡の先生は、当クリニックにも長い間勤めてくれているベテランのドクターで患者さまの評判もいいですね。また、日曜はこちらも開業以来手伝ってもらっている救急医療科・小児科の先生が診てくれています。
MRI、CT、脳ドック、物忘れの外来受診が当日可能
患者の年齢層はいかがでしょうか。
お子さまからご高齢の方まで実に幅広いです。内科で多い疾患は、中高年だと高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病です。当クリニックは小児科の患者さまも多いです。小児科ではいわゆる急性感染疾患、あとはアレルギー疾患などでもご相談いただいています。神経内科ではMRI・CTを使用した脳ドックによって、自覚症状のない脳梗塞やくも膜下出血など脳卒中の早期発見に努めており、治療にも対応しています。私はアルツハイマー病の研究で学位をとりましたので、認知症の早期発見と治療を目的とした物忘れの外来を行っております。皮膚科は全年代を通して湿疹やアトピー性皮膚炎、帯状疱疹、虫刺され、水虫などが多いです。
オンライン順番受付や自動精算機も導入されたと聞きました。
感染症の防止対策としても待合室であまり長い時間お待たせしないよう、2020年からは診察のオンライン順番受付を導入しました。現在の待ち人数がスマートフォンで確認できるシステムです。もちろん直接ご来院される方の受診にも対応しています。なお、小児健診、小児科定期予防接種はウェブ完全予約制です。2023年からは患者さまの利便性を考え自動精算機も導入しました。
医療連携先の病院数も多いですね。
連携先は十数ヵ所の医療施設があります。当クリニックでは地域の1次診療を担う役割ですが、特に専門性の高い神経内科や専門の医師が診察する消化器内科、小児科においてはここで軽症から中等症者までをケアしていこうという姿勢です。
「全人的医療の提供」を心がけ、「質の高い医療」を
こちらで働くスタッフについても教えてもらえますか?
「いつも患者さまの笑顔を大切にします」をモットーに、患者さまの身近に寄り添う「全人的医療の提供」をめざしていますので、各自がそれを心得て働いてくれています。現在は看護師・放射線技師や医療事務など、この規模の医院としては比較的多くのスタッフが在籍しております。スタッフが多いのは、患者さまにより良い接遇をしてもらうためです。そのためにも、しっかり休みを取ってもらいスムーズに診療が回ることを期待しています。診療後の検査や処置などもスピード感を持って担当してくれるので助かっていますね。
先生がそもそも医師をめざされた理由も伺いたいと思います。
かつては日本人の死因の第1位で、いまだに上位にある疾患であり、有効な治療のなかった脳卒中を治したいというのが医師になった理由です。それで、専門分野も神経内科を選び、大学院ではアルツハイマー病の研究で学位を取りました。国立精神・神経医療研究センターと東京大学分子細胞生物学研究所を経て、東京医科歯科大学では神経内科病棟医長、医学部講師、大学院助教で脳卒中と筋疾患などの診療と研究、講義に没頭していました。新薬が開発され脳卒中も治療が可能な時代になりましたが、今でも高血圧治療による予防が大切ですね。
患者さまへの対応に関して、クリニックならではの工夫を教えてください。
高齢の方や小さなお子さまをお連れの方は立ったり座ったりがご負担になりますよね。そういった方のご負担を少なくするよう、当クリニックでは開業当初より、お話を伺ったり診察券をお返しする際にはスタッフが患者さまのもとに直接出向くようにしております。また、リラックスしていただけるよう院内にクラシック音楽を流し、雨の日には傘をお渡しするなど、医療以外の部分でも患者さまに寄り添ったサービスを心がけています。すべては「患者さまの笑顔」のため、これからも取り組みを続けていきたいですね。
地域に向けたメッセージをお願いします。
地域のさまざまな疾患ニーズに対応し、できるだけ早期に発見して、必要があれば中核病院に送る役割を担っていきたいというのが当クリニックのコンセプトです。そのため診療科目の幅も広く取っていますし、専門性も持たせた診療を提供したいと考えています。2023年7月にはクリニックをリニューアルし、脳ドックが可能となりました。このように、開業して20年以上たちますが、この先も皆さまのご要望にお応えできるようさまざまな取り組みを行ってまいります。そして、質の高い医療の提供やさらなる利便性の向上にも努め、患者さまから選ばれ続けるクリニックをめざしていきますので、引き続きよろしくお願いします。
自由診療費用の目安
自由診療とは脳ドック:2万2000円~