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下川 雅丈 院長の独自取材記事

しもかわクリニック

(越谷市/大袋駅)

最終更新日:2021/10/12

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大袋駅東口から徒歩1分の地にある「しもかわクリニック」。内科・脳神経内科のほか消化器内科・呼吸器内科・循環器内科・小児科・皮膚科と幅広く対応しているのが特徴だ。木曜以外の平日は19時まで受付。また、第1・3・5日曜の午前中も小児科と一般内科の診療を行う利便性の高いクリニックとして地元住民から支持されている。国立大学法人東京医科歯科大学医学部臨床教授で、日本内科学会総合内科専門医の資格を持つ下川雅丈院長が2001年に開業した。「内科全般や消化器科、小児科における非常勤の先生方、そして診察から検査・処置までスムーズに運んでくれるスタッフがいるからこそ」と語る。子どもから高齢者まで広く愛される、クリニックの概要や取り組みについて話を聞いた。

(取材日2020年6月15日)

幅広い診療内容に対応、地域に根差したクリニックへ

診療内容がとても幅広いですが、その理由から伺います。

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地域に求められる疾患治療にできるだけ対応したいとの思いからです。もともと私自身、東京医科歯科大学医学部を卒業後、勤務医時代には循環器、消化器を含む内科全般の診療に携わり、その後大学院でアルツハイマー病の研究を行いました。開業前には小児科と皮膚科の再研修を受け、2001年に開業しました。この地に開業したのは、家内の実家がちょうど駅前の利便性高い場所にあったからです。当時は訪問診療を希望される方に数多く対応しました。ご希望があればご自宅まで訪問して診療しています。

院内は整然として清掃も行き届いた印象です。改装や医療機器のリニューアルも順次行われているのですか。

定期的に床、壁の改装をしており、昨年は床と壁に加え、男子トイレに車いす対応のリニューアル、女子トイレにはお子さま連れのお母さまの利便性を図るためベビーチェアとおむつ交換台を設置しました。院内はバリアフリー構造です。2つの診察室や処置室、エックス線検査室や内視鏡室の扉も車いすで入れるよう横幅を広く取った造りにしています。一方、医療機器ではエックス線検査装置、消化器内視鏡や超音波検査機器、心電図なども定期的に新しいものに入れ替えるようにはしています。院内で迅速検査ができ、血算・炎症反応検査・血糖値・ヘモグロビンA1c、尿検査などは、その場ですぐに結果がわかります。

医師は何人在籍されているのでしょうか?

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私は日本内科学会の総合内科専門医資格も持っていますので、全体を幅広く診察していますが、そのほかに非常勤の先生方に診療をサポートしてもらっています。小児科、消化器内視鏡の先生は、当クリニックにも長い間勤めてくれているベテランのドクターで患者さまの評判もいいですね。また、日曜はこちらも開業以来手伝ってもらっている救急医療科・小児科の先生が診てくれています。

待ち人数がわかり、順番が近づくとメールで案内

患者の年齢層はいかがでしょうか。

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お子さまからご高齢の方まで実に幅広いです。内科で多い疾患は、中高年だと高血圧や糖尿病、脂質異常症など生活習慣病です。当クリニックは小児科の患者さまも多いです。小児科ではいわゆる急性感染疾患、あとはアレルギー疾患などでもご相談いただいています。神経内科では認知症の早期発見と治療を目的としてもの忘れに関する外来や相談もお受けしています。皮膚科は全年代を通して湿疹やアトピー性皮膚炎、帯状疱疹、虫刺され、水虫などが多いです。

新たにオンライン順番受付も始められたと聞きました。

感染症の防止対策としても待合室であまり長い時間お待たせしないよう、今年からは診察のオンライン順番受付を導入いたしました。また、現在の待ち人数がスマートフォンで確認できるシステムで、診察順が近づくと呼び出しメールをお送りしています。もちろん直接ご来院される方の受診にも対応しています。なお、小児健診、小児科定期予防接種は完全予約制です。

医療連携先の病院数も多いですね。

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連携先は10数箇所の医療施設があります。当クリニックでは地域の1次診療を担う役割ですが、特に専門性の高い神経内科や専門の医師が診察する消化器内科、小児科においてはここで軽症から中等症者までをケアしていこうという姿勢です。

20周年のその先も見据え、質の高い医療を提供したい

こちらで働くスタッフについても教えてもらえますか?

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「いつも患者さまの笑顔を大切にします」をモットーに、患者さまの身近に寄り添う「全人的医療の提供」をしていますので、各自がそれを心得て働いてくれています。現在は常勤看護師が4人、産休中の1人もいずれ戻ってきてくれると思います。医療事務はパートを含めて10人在籍しています。事務スタッフが多いのは、患者さまにより良い接遇をしてもらうためです。そのためにも、しっかり休みを取ってもらいスムーズに診療が回ることを期待しています。診療後の検査や処置などもスピード感を持って担当してくれるので助かっていますね。

先生がそもそも医師をめざされた理由も伺いたいと思います。

かつては日本人の死因の第1位で、いまだに上位にある疾患であり、有効な治療のなかった脳卒中を治したいというのが医師になった理由です。それで、専門分野も神経内科を選び、大学院ではアルツハイマー病の研究で学位を取りました。国立精神・神経医療研究センターと東京大学分子細胞生物学研究所を経て、東京医科歯科大学では神経内科病棟医長、医学部講師、大学院助手で脳卒中と筋疾患などの診療と研究、講義に没頭していました。新薬が開発され脳卒中も治療が可能な時代になりましたが、今でも高血圧治療による予防が大切ですね。

患者さまへの対応に関して、クリニックならではの工夫を教えてください

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高齢の方や小さなお子さまをお連れの方は立ったり座ったりがご負担になりますよね。そういった方のご負担を少なくするよう、当クリニックでは開業当初より、お話を伺ったり診察券をお返しする際にはスタッフが患者さまの元に直接出向くようにしております。また、リラックスしていただけるよう院内にクラシックを流し、雨の日には傘をお渡しするなど、医療以外の部分でも患者さまに寄り添ったサービスを心がけています。すべては「患者さまの笑顔」のため、これからも取り組みを続けていきたいですね。

地域に向けたメッセージをお願いします。

地域のさまざまな疾患ニーズに対応し、できるだけ早期に発見して、必要があれば中核病院に送る役割を担っていきたいというのが当クリニックのコンセプトです。そのため診療科目の幅も広く取っていますし、専門性も持たせた診療を提供したいと考えています。来年10月には開業して20周年を迎えますが、この先も皆さまのご要望にお応えできるようさまざまな取り組みを行ってまいります。そして、質の高い医療の提供やさらなる利便性の向上にも努め、患者さまから選ばれ続けるクリニックをめざしていきますので、引き続きよろしくお願いします。

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