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加藤 光雄 院長の独自取材記事

加藤光雄歯科診療室

(世田谷区/三軒茶屋駅)

最終更新日:2021/10/12

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室 main

代田の閑静な住宅街の中で、ひときわ目を引く「加藤光雄歯科診療室」。現代風にアレンジした洋館は歯科医院なのかと目を疑ってしまうほどだ。重厚感のあるドアを開けると、エドウォーディアンスタイルのインテリア空間が広がり、まるでイギリスのお宅に招かれたようだ。受付のカウンターはその昔、イギリスのパブのバーカウンターだったのだとか。治療からインテリアにいたるまで、そのこだわりを院長の加藤光雄先生に伺った。

(取材日2009年8月30日)

休みの日も診療のことで頭がいっぱい

インテリアにこだわってらっしゃいますね。

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室1

初めて来院された患者さんは、インテリアを見て「こんな歯科医院は初めてです」とたいてい驚きますよ。診療後は待合室で紅茶のサービスをしていますが、このひとときが楽しみだと話してくださったり、雑誌などをめくりながら、少しくつろいでから帰られる患者さんも結構いらっしゃいます。歯科に通うのが苦痛であって欲しくないので、こんな風にリラックスしていただけると、こだわった甲斐がありますね。院内の家具はほとんどがヨーロッパから輸入したアンティークで、インテリアコーディネーターにアドバイスしていただきながら吟味しています。アンティークにこだわっているのは、リラックスできる空間を患者さんに提供したいという気持ちと、もうひとつはコストの面が大きいんです。アンティークは高価だと思われていますが、長い目で見るとアンティークの方がコストパフォーマンスが高いんですよ。というのは、新品の家具は数年でデザインが古くなってしまうし、汚れなども目立ってきます。でも、アンティークは最初から古いものだし、デザインが廃れることなんてないでしょう。歯科治療も家具と同じことが言えるんじゃないかと思います。丁寧に仕上げた治療は長持ちしますし、安全で効果のある治療法は廃れることがありません。

開院にあたり、この地を選ばれた理由をお聞かせください。

大学病院に勤務していた頃は外来で治療も行ないますが、研究がメインです。研究は脳が活発な若いうちしかできないと思っていましたし、研究は徹夜が続いたり、シビアな要求を乗り越えたりと、気力も体力も使うんです。若い頃から、いずれは臨床をメインにしたいと思っていました。歳を重ねていくうちに、私自身の興味も研究から患者さんと接する臨床にシフトしつつあり、開院に向けてよい場所はないかと探しはじめていました。そんな中、妻が偶然見つけたのが今の場所です。住宅情報誌をパラパラとめくって見つけたそうですが、私の理想にピタリと当てはまりました。このあたりは、妻が学生時代に住んでいて、馴染みがあったというのも心強かったです。

お休みの日はどのようにお過ごしですか。

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室2

休みの日でも治療のことを考えていたいタイプなんです。やってみたいなと思う趣味はありますが、趣味に費やす時間があったら、治療をしていたい、もっと歯科の勉強をしたいと思ってしまいます。休みの日でも一日のほとんどは診療室で過ごしています。

自称"入れ歯バカ"

歯科医師を志したきっかけをお聞かせください。

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室3

歯科医師になろうと思ったのは、浪人していた頃ですね。理系の学部に進むつもりで受験勉強をしていた時に、母の「歯科医師が向いているんじゃない?」という一言で、初めて歯科医師を意識しました。祖父も歯科医師だったので、自分では意識していませんでしたが元々歯科医師に興味があったのかもしれませんね。歯科医師になろうと思ってからは歯科の色々なことに興味を持つようになり、大学卒業後は部分床義歯の専門に進みました。

力を注がれている治療分野はありますか?

入れ歯ですね。自分でも"入れ歯バカ"だと思うくらいに力を入れています。たかが入れ歯、されど入れ歯で、実に奥が深くやりがいがあります。患者さんに満足いただける入れ歯を作ることは簡単なことではありません。パッと作って、一生問題なく使える入れ歯なんて存在しません。本物の入れ歯は丁寧に手間ひまを惜しまずに作るものです。私にとっても患者さんにとっても簡単な道のりではありませんが、ぜひ本物の入れ歯の素晴らしさを多くの方に知っていただきたいですね。

入れ歯を作るのが一番お得意なのでしょうか?

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室4

もちろん、入れ歯と同様に他の治療も同じように力を注いでいます。長く歯科医師をやっていても、いまだに治療に飽きることがなく、今でも新鮮な気持ちで治療に当たっています。入れ歯だけに限らず、治療が好きで仕方ないんですよね。型を取る、削るとういう作業は、歯学部時代から何年もやっているというのに、思った通りにできると今でも嬉しくてたまらないものです。あまりに嬉しくて、ニヤニヤしてしまっているかもしれないです。反対に思ったようにできないと納得できず、患者さんのお時間が許す限り、何度でもやり直しをしてしまいます。やるからには完璧を求めてしまうんです。患者さんは、そこまでこだわらなくてもいいと思っているかもしれません。でも、時間がかかってでも完璧な治療を望む方に来ていただきたいし、私の考えを理解してくださる患者さんに治療をしたいと思っています。

手間ひまを惜しまず治療には徹底的にこだわる

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室5

大学病院に勤務していた頃は後輩を指導する立場で、基本に忠実な治療を行うように口を酸っぱくして指導して来ました。基本に忠実にという教えは、私が先輩から徹底的に叩き込まれたことで、歯科医師の間で代々伝わってきたものです。それを私が我流でアレンジしたり、プロセスを省略してはならないと思っています。いつ後輩たちに診療シーンを見られてもいいと胸を張って言える治療を心がけています。私がいいかげんな治療を行ったら患者さんにも失礼ですし、指導した後輩たちを裏切ることにもなりますから。

今後、取り入れていきたい治療法などありますか。

加藤光雄院長 加藤光雄歯科診療室6

最近では次々に新しい治療法が登場していますが、安易に飛びつかないことも私のポリシーのひとつです。歯科医学で安全性や効果が解明されていない治療法を導入することは、つまりはご来院の患者さんで試してみることになります。ですから、流行に振り回されずにベーシックな治療法をブラッシュアップするのが、私の使命であると考えています。インプラントの要望もありますが、私がインプラントの技術を新たに習得するよりも、ご専門にされている先生にお任せする方が患者さんのためだと思っています。それと、正直に話しますと、「とりあえず痛いのがおさまればいい」「適当にパパッと治して」というようなご希望の患者さんには、当院の治療方針は向かないと思います。時間や手間がかかっても基本に忠実な治療を望まれる方にご来院していただきたいですね。

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