日野メンタルクリニック

日野 浩志院長

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「日野メンタルクリニック」は大阪環状線・阪神なんば線西九条駅から徒歩1分、西九条小学校前にある。「病気を本当に治したい患者さんのために、私ができる治療を提供するだけ」と語る日野浩志(こうじ)院長は、概念的な学問が好きだったことから精神科を選び、勤務医時代には精神科救急と終末期ケアの前線で多彩な経験を積んだ。クリニックでは、眠気などの症状を生み出している原因を問診から探り、投薬で治療を行っている。無駄のない診療や医師としての在り方について熱く話す日野院長は、趣味の愛車やバイクの話になると少年のような笑顔を見せる。取材では院長のこれまでの歩みから、精神科疾患が増える社会的背景まで、幅広く聞いた。
(取材日2017年5月17日)  

医師になっていいのか、悩み続けた高校時代

―まず、この場所にクリニックを開業された理由を教えてください。

私自身がクリニックのある此花区の出身で、区内の小・中学校を卒業しています。また隣の西区にある市岡高校に進んだので、通学時には西九条駅で毎日乗り降りしていました。環状線と阪神が乗り入れる便利な場所ですので、開業の話を勧めた時にも、西九条の駅前なら大丈夫だとわかっていましたね。主婦、サラリーマン、またお年寄りやそのご家族など、さまざまな世代や疾患の方が受診されています。

―どうして、医師になろうと思われたのですか?

親族に医療関係者がいることもあり、母からの強い勧めがあって、半ば強制的に医学部を受験しました(笑)。一方で、高校生の時には「親からの強制で医学部に進もうとしている自分に、医師になる資格はあるのか」と真剣に悩み、深い罪悪感も抱いていました。ところが、医学部に入って周りを見回すと、医療に対して目的意識の高い学生はいたものの、私ほど悩み苦しんできた学生はいなかったんです。だから「これまで罪悪感をもって悩んできた経験そのものが、自分が医師になれる資格なんだ」と考えられるようになりました。

―では、精神科を選ばれたのはなぜですか?

高校時代は数学と物理が好きで医学部に合格できたので、自分は理系だと思い込んでいました。ですが、大学で哲学や社会学などの講義を受けるとその面白さに目覚め、文系の学問が得意だとすぐに気が付いたんですね。医学関連の講義でも、生物学よりは精神病理学や精神現象学などが好きでした。なので「それを生かせるのは精神科しかない」と、かなり早い時期に見定めました。概念的な学問への関心や、自分で考えて学ぶことの大切さについては、市岡高校の先生方からの教えも大きく影響していると思います。

―例えばどのような教えが印象に残っていますか?

高校3年生の最後の数学が標準偏差の授業で、先生は1時間をかけていわゆる偏差値の実態を語りました。「数字だから客観的だと思ってはいけない。数字にはそれを出した人の欲望と偏見が反映される。その数字にどんな意味があるのか、これからの人生では常に自分の頭で考えなさい」という教えは、先生の教養と気概に満ちていましたね。精神科領域では多くの薬剤が開発されていますが、私は統計学に基づいた客観的な評価を重視して、明らかな効果が示された薬を選ぶようにしています。ちなみに「教養」とは何かわかりますか。「現実や困難を変えることができる知性、つまり力を伴った優しさ」なんです。力のない優しさは、同情なんです。わが子には、教養のある人間になってほしいと話しています。



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