将来的な口腔の健康もめざす
マウスピース型装置を用いた成人矯正
江坂デンタルクリニック
(吹田市/江坂駅)
最終更新日:2025/05/15


- 自由診療
スマートな見た目や扱いやすさから、広く普及したマウスピース型装置を用いた矯正。部分矯正や全体矯正があり、その取り組みやすさから幅広い年代が関心を寄せ、最近では若年層だけでなく「本格的なシニア期に突入する前に」と中高年から矯正に取り組む人も増えているそうだ。「歯を守る」ための予防歯科に注力する「江坂デンタルクリニック」の加藤雅紀院長は、審美面だけでなく口腔内の機能を高めるよう図り、維持をめざす「予防歯科」の観点から歯列矯正に注力。複数の歯科医師がチームになって、歯列矯正と口腔機能の両面へ配慮した診療を提供しているという。そこで今回は、将来的な口腔の健康をめざして行うマウスピース型装置を用いた矯正の具体的なメリットや、診療の流れを教えてもらった。
(取材日2025年4月30日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Qマウスピース型装置での矯正はどんな人に向いていますか?
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A
マウスピース型装置を用いた矯正は、透明のマウスピース型装置を毎日一定時間装着し、2週間ごとに少しずつ形の異なる装置に交換していくことで歯並びを整えるための矯正システムです。噛み合わせが極端にずれていない方、歯が動きやすい若い方に向いている方法で、ワイヤー矯正よりも目立たず矯正中の違和感も少ないため、人と接する機会が多い方やお話をする職業の方に好まれます。また金属を使用しないため、金属アレルギーの方にも安心です。ただし、自分で取り外しができるため、装着時間や口腔内の清潔をきちんと自己管理する必要があります。うまく管理できなければ結果に直結しますので、自発的に取り組める方に適していると思います。
- Q歯列矯正には見た目の他にもメリットがあるそうですね。
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A
コンプレックスだった歯並びに働きかけることで前向きに過ごせるようになるなど、明るい気持ちになれることもメリットですが、実は歯列矯正の最大のメリットは機能面。例えば、歯並びを整えるよう図ると噛み合わせの安定が望め、汚れがたまりにくく歯磨きなどのお手入れがしやすくなることが期待できるので、歯周病や虫歯のリスクの低減に役立ちます。今、ご自身の歯で末長く過ごすための「予防歯科」に注力していますが、歯列矯正は口腔機能の維持という点から見ても大きなメリットが期待できます。当院では、シニア期を迎える前に見た目も機能も整えたいと考える50代以上の方も、マウスピース型装置での矯正を希望されていますよ。
- Q矯正の期間や費用について詳しく教えてください。
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A
装置は1日に20時間以上、食事と歯磨き以外は就寝中もつけてください。期間は矯正の範囲や年齢などでも異なり、若い方の部分矯正の場合には早くて10ヵ月ほど、全体矯正の場合は1年ほどが目安です。それ以外の場合には2年から長くて3年くらいかかることが多いです。矯正後には保定期間も必要となるため、最後までしっかりと矯正することをお勧めしています。保険適応外となるため決して安いものではありませんが、口腔の健康の維持につなげることで、生涯かかる歯科医療の費用面での負担を軽減できるかもしれません。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングとシミュレーションから開始
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まずは今の困り事や矯正への思いをカウンセリングで率直に伝え、スタッフや歯科医師による説明を受けながらゴールを考えていく。口腔内スキャナーで撮影したデータをもとに矯正のシミュレーションを行い、話し合いながら最終目標を設定する。
- 2精密な検査でデータを集め計画を立てる
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歯列矯正を受けることが決まれば、実際に矯正を担当する歯科医師の診察や、歯科用CTなどを使った精密検査が行われる。それによって詳細なデータを収集することで、10日ほどで具体的なプランができる。そのプランをもとに歯科医師と最終確認を行った上で、マウスピース型装置の製作へ。
- 3マウスピース型装置が完成したら矯正スタート
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3週間ほどでマウスピース型装置が完成する。装着時間や清掃、飲食などの注意事項の説明を受け、1つ目のマウスピース型装置を着けて矯正開始。同院では複数の歯科医師が計画に関わり、歯列矯正と口腔機能の維持・向上の両面に配慮しているそうだ。
- 4定期的に診察を受け進捗や不具合をチェック
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マウスピース型装置は約2週間ごとに自身で交換していく。1ヵ月ほどの間隔を空けて定期通院し、矯正の進み具合や口腔内の環境のチェックが行われる。1日20時間以上着けているかどうかも診察で確認され、必要に応じたサポートを受ける。
- 5矯正期間が終われば保定装置で後戻りを防ぐ
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矯正後は後戻りが起こりやすいので、矯正と同程度の期間は保定装置を着けて過ごす。継続的に通院し、より健康的な口腔環境の維持をめざすためのメンテナンスを続けることが大切だ。
自由診療費用の目安
自由診療とはマウスピース型装置を用いた部分矯正/44万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。