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渡邊 康介 院長の独自取材記事

いりなか眼科クリニック

(名古屋市昭和区/いりなか駅)

最終更新日:2025/06/27

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック main

名古屋市営地下鉄鶴舞線・いりなか駅の2番出口を出てすぐ、オレンジ色のファサードが目印のビルが「いりなか眼科クリニック」だ。院内に入るとまず、1階の受付奥にある庭が目に入る。バラやツツジなど季節の花々が美しく咲き、庭の奥にはサツマイモが植えられた畑まであるのに驚く。院内は3つのフロアからなり、受付や診察室など、どのフロアもポップな色使いが印象的で、患者が緊張せずくつろげるようにという心遣いが伝わってくる。関西出身の渡邊康介院長は名古屋に開業してから20年以上たち、近隣住民にとってなくてはならないクリニックの一つであるだろう。関西弁でおっとりとした口調で話す渡邊院長に、クリニックの診療方針や患者に対する思いなどをじっくり聞いた。

(取材日2016年5月20日/情報更新2025年6月2日)

美しい庭とポップな内装が優しい雰囲気のクリニック

庭もあって明るく優しい雰囲気ですね。

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック1

ありがとうございます。クリニックは3フロア構成で、1階は受付と待合室、2階は診察室、3階が手術室とリカバリー室となっています。「医療機関は怖い」というイメージをお持ちの患者さんもいると思いますので、院内はなるべく明るくポップなデザインを心がけました。特に受付は最初に患者さんの目にふれるフロアですので、緑色のカウンターに黄色の天井など、明るい色を取り入れています。また、受付奥には庭を作って、季節の花やハーブを植えています。クリニックを移転して10年以上たつ現在は、庭も成熟して春には桜、秋には紅葉したモミジが見られるようになりました。また2階、3階は目に優しい緑色を基調としていて、診察中や手術前後にリラックスしてもらえるように配慮しています。「笑顔で来て、笑顔で帰ってもらえるクリニック」がコンセプトです。

先生のご経歴を教えてください。

私は関西出身で、近畿大学医学部卒業後に付属病院勤務を経て、名古屋や東京の眼科医師のもとで修業をした後に、2002年に開業をしました。20代の頃、救命救急センターに半年ほどいた時期があり、その時に命は有限であるということを目の当たりにしました。そして限られた人生の中で眼科医として一流をめざしたいと思い、日本の眼科クリニックの中でもよく知られる名古屋の杉田眼科病院に手紙を書き、学ばせてもらうことになったのです。杉田眼科病院では、困難な手術を数多くこなす偉大な先生方にご指導いただきました。その後レーシックを日本に広めた慶應義塾大学医学部の坪田教授のもと、先進の近視手術の経験を積みました。名古屋には勉強をさせてもらった杉田眼科病院があったことと、開業予定地の前にあった樹齢100年以上の桜の木にインスピレーションを感じて、この地で開業することを決めました。

桜の木が開業の決め手だったんですね。開業されてからはいかがですか。

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック2

若さゆえの勢いですね(笑)。杉田眼科病院で偉大な先生方とご一緒して、自分はまだまだだと痛感しましたので、まずは名古屋で開業をして、この地に根づいた眼科医になろうと思いました。ですが開業当初は未熟さゆえに開業医のつらさをたくさん味わいました。勤務医時代と違い、経営面やスタッフの管理など、思うようにいかないことも多く、さらに知らない土地で暮らすことの厳しさも感じたのです。開業して20年以上、そしてクリニックを今の場所に移転して10年以上がたち、今やっとこの地に根づいてきた手応えを感じられるようになりました。

近隣に住む患者やその家族との交流を大切に

クリニックの診療方針を教えてください。

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック3

いかに一人ひとりの患者さんと時間を共有して、向き合っていくかということに重点を置いています。当院にはいりなかという場所柄、若い学生さんから年配の方までいろんな患者さんがお見えになります。ですから電子カルテでそれぞれの患者さんの診療記録をしっかり保管して、10年後に来てもらっても記録をもとに診察ができるようにしました。私も患者さんと一緒に年を重ねながら、地域に根差して、何かあったら気軽に来ていただけるようなクリニックになれればと思います。また白内障の手術やオルソケラトロジーという新しい近視治療の実績なども多くありますので、自分にできることで地域に貢献していきたいですね。その他、最近では逆まつげ手術や眼瞼下垂手術などにも力を入れています。

特に力を入れている分野は何でしょうか?

近年世間の関心が高まっている、眼内コンタクトレンズ手術を得意としています。この手術はレーシック手術のように角膜を削らないので、レーシック手術が不適応だと診断された強度の近視・乱視の方や、角膜が薄い方に有用だといわれています。また角膜の神経を切らないため、ドライアイになりにくい点もメリットの一つですね。さらに眼内コンタクトレンズ手術なら、角膜を削ることによる「見かけ上の」眼圧低下が起こりません。ですから適切に眼圧を測定でき、将来的に眼圧の値が診断の重要な要素となる、緑内障への不安軽減につながるでしょう。場合によっては入れた眼内コンタクトレンズを取り出し、元の状態に戻すこともできるのも、この手術の大きな特徴です。

なぜ眼内コンタクトレンズ手術に注力されるようになったのでしょうか?

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック4

もともと私は20年前からレーシック手術に注力してきました。その経験から近視矯正治療の知識・技術を豊富に身につけた一方で、レーシック手術は不適応だと診断されて困る患者さんを多く見てきたのです。1人でも多くの方を救いたいという思いから近視矯正治療についてさらに研鑽を重ね、眼内コンタクトレンズ手術を知り、高水準の手術を提供できるように環境を整えたのです。眼内コンタクトレンズ手術は日帰りで、時間は片眼で10~15分ほど。術後3日ほどで日常生活に復帰できる傾向が高いです。ちなみに最近、従来のものよりも費用負担が少なく、老眼や眼精疲労の軽減が期待できる先進の眼内コンタクトレンズも導入しました。無料カウンセリングを行っていますので、興味がある方はぜひ気軽にご相談ください。それぞれの治療法のメリット・デメリットをはじめ、本当に手術が必要かどうか、どの治療法が適しているかなどをご説明させていただきます。

“10人家族”で地域に愛されるクリニックをめざす

こちらでは美容皮膚科領域にも対応されているそうですね。

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック5

週に2回、皮膚科の女性医師に来ていただいて、エイジングケアのための外来を行っています。眼科では白内障の手術などでエイジングケアを図れますが、もっといろいろな参入の仕方があるのではないかなと思っていました。そんな時に医療用レーザーに出会い、その進歩に驚き当院でも導入したのです。例えば白内障手術の後、顔のしみやしわが気になるようになった際などに、皮膚科の外来を利用し喜んでいただけたら幸いです。

お休みの日や自由時間の過ごし方を教えてください。

昔から体育会系なのでゴルフをしたり、ランニングをしたり、山登りをしたりなど、体を動かしていることが多いです。ここ最近は、チームに入ってトライアスロンを頑張っています。チームでいろいろな大会に出ることや3種目をこなすことが難しいですが、大自然を相手にするスポーツなので楽しいです。こうしたスポーツは、診療中の集中力向上に役立っていると感じていますね。白内障手術の前は、必ず7、8キロ走って集中力を高めているんですよ。1mm、2mmの単位で正確さを要求される手術で、視力という大切なものを患者さんから委ねていただくのですから、判断を研ぎ澄まして手術に臨むようにしています。

今後の展望を教えてください。

渡邊康介院長 いりなか眼科クリニック6

もともとは何の縁もなかった名古屋で、20年以上続けてこられたことに感謝して、これからもこの地で近隣住民のための医療を続けていきたいです。やめるのは簡単で、続けることこそ難しいと感じていますので、難しいことに挑戦したいですね。これからの時代は、広い範囲で眼科診療ができるジェネラリストな医師が求められるでしょう。さらに眼科治療のみならず、エイジングケアの分野も一層需要が高まると思っています。そういった時代の流れにマッチングしながら、より良い医療を提供していきます。また患者さんの方向を向くのはもちろんですが、スタッフも大切にしていきたい考えています。現在スタッフは常勤7人とパート3人ほどでやっていますが、10人の大家族のような気持ちです。良いスタッフがいてこそ良い医療が提供できますので、“家族”皆で地域に愛されるクリニックをめざしていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/片眼3万4990円~、両眼6万9990円~(検査費用は別途、5500円~)
しみケア/4400円~

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