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毛利 貴 院長の独自取材記事

横須賀大津駅前クリニック

(横須賀市/京急大津駅)

最終更新日:2024/09/02

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック main

京急大津駅の目の前にある「横須賀大津駅前クリニック」。白を基調とした院内は、ゆったりと落ち着きのある雰囲気。待合室は、患者同士の目線が合わないように椅子が配置され、診療前の緊張をほぐしてくれそうだ。毛利貴院長は医学部卒業後、大学病院や基幹病院などで研鑽を積み、2023年に前身のクリニックを引き継いで院長に就任した。継承当時は内科的相談が中心であったものの、次第に専門とする外科的処置を施す機会も増え守備範囲が広がっているという。患者負担を軽減するために、待ち時間短縮化の工夫なども積極的に行う院長。診察時のモットーは、患者の目を見てゆっくりと話すこと。患者の声を丁寧に拾い上げることを大切に、気軽に来院できるクリニックをめざしている毛利院長に、同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2024年7月16日)

外科で培った経験と技術で、地域住民の健康をサポート

初めに、クリニックのコンセプトや患者さんの傾向についてお尋ねします。

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック1

院長継承後、1年が経過しました。この地域は穏やかな方が多く、心にゆとりを持って診療できます。平日は高齢の方の来院率が高く、生活習慣病をはじめとする慢性疾患のご相談が中心です。また、当院は内視鏡検査を実施しているので、週末は働き世代が検査を受診される傾向です。今後、医療体制の細分化がますます進行していきますが、地域密着型の治療を行う当院は、診断からある程度の治療までを完結できるクリニックをめざしたいと考えています。開業前に外科医師として勤務していた頃の医療スタイルは、病巣の発見から治療までを一貫して行うことでしたので、当院においても、これまで培ってきた経験と技術をもって全人的な医療をこの地域の皆さまに提供し、お役に立てたらいいなと思っております。

経験を重ねる中で、先生がめざす医師像に変化はあったのでしょうか。

勤務医として時間を過ごしていく中で、次第に自分の役割、ポジションや年齢などを意識するようになり、目標とする医師像は変化してきたように思います。術法が腹腔鏡手術からロボット支援下手術へと変化するような場面を目の当たりにすることも頻繁にあり、大きな病院に在籍する醍醐味は、そうした先端の外科医療を提供できることですが、これからを担うであろう若い世代へのバトンタッチも必要と考え、自分は地域医療を担っていきたいと考えるようになりました。当院の患者さんは前身のクリニックからご縁のある方が多く、継承当時は内科的相談が中心でしたが、今は内科に加えて私の専門である外科的処置を施す機会も増え守備範囲が広がってきました。「粉瘤」といった身近な症状に接した際に院内で切除できるのは、外科医がいるからこその当院の特徴かなと思います。

こちらの特徴の一つである内視鏡検査について詳しく教えてください。

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック2

胃の内視鏡検査には、経口によるものと経鼻によるものがあります。経口内視鏡検査では、喉や胃中の違和感が苦手な方もいるため、当院では経鼻内視鏡による検査も実施しています。自分の大腸内視鏡検査の体験を踏まえて、院長継承後は同検査において鎮静剤を使用するようしており、検査後はベッドで休んでもらってから帰宅いただいています。当院で内視鏡検査を受診された患者さんから、「まったく痛くありませんでした」、「あっという間に終了していました」というお言葉をいただけるよう、苦痛の少ない手際の良い検査に努めています。患者さんからの反応や感想は私にとってとても励みになるんです。当院では、週末にも内視鏡検査を行っているので、近隣にお勤めの方や若い世代の方にも受けやすいのではないかなと思います。

患者の目を見てゆっくりと丁寧に話すことを大切に

大学時代から現在に至るまでの経歴を教えてください。

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック3

大学6年の時に、絞扼性(こうやくせい)イレウスという腸管が壊死を起こす難易度の高い症例の手術に立ち会いました。それを執刀した医師の素晴らしさに感銘し、私は外科を選択しました。大学卒業から12年目ぐらいの時期に勤務したのが、新百合ヶ丘総合病院です。同院の立ち上げに参画し、4年間を過ごしました。ここでの経験を経て、外科医としての役割が一区切りついたと感じるようになり、その後勤務した東京慈恵会医科大学附属柏病院での時間は、今後の自分を見つめ直す時期でもありました。自分の経験や学びを地域の方に還元して、喜んでいただくお手伝いができたらうれしいと考えるようになり、現在に至ります。

先生が行う基本的な診察の流れについてお伺いします。

患者さんと接する際は、まず診察室に入るときの様子からチェックしていきます。勤務医時代の経験ですが、患者さんが診察室に入るや否や、見るからに顔色が悪く、何らかのトラブルを抱えていると直感したことがあります。このような小さな気づきを見逃さぬように、入室と同時に慎重に患者さんと向き合うことが大切です。そして目の前に座る患者さんの所作、所見を拝見し、さらに会話を重ねながら、検査が必要か否かを探るという感じです。診断を下すには、やはり検査を通して患者さんの状態を適切に知ることが極めて重要です。検査結果を見て治療が必要であると診断を下した場合は、当院で可能な限りの治療を行えるよう体制を整えております。

診察する際に心がけていることはありますか?

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック4

大切にしていることは、患者さんの目を見ながら、ゆっくりと丁寧に話すこと。患者さんの中には、医師を前にするとスムーズにお話をするのが苦手な方もいると思いますが、そうした方との円滑なコミュニケーションに力を貸してくれるのが、看護師です。前身のクリニックのやり方を知っているだけでなく、患者さんとの面識もある看護師は、私にとってかけがえのない、とても心強い存在です。看護師にはいつも助けてもらっているので、本当に感謝の一言です。

心がけているのは、自分の守備範囲を明確にすること

前身のクリニックから継承していること、継承後に改善したことなどはありますか?

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック5

前身の院長は、患者さんごとに定期的な血液検査や心電図検査の適切な時期を把握し、実際にそれを実践していました。こまやかな目配りや気配りを向けられることが地域医療の在り方だと思うので、こうした取り組みは踏襲していきたいですね。私が大切にしていることは、患者さん一人ひとりと時間をかけてコミュニケーションを取り、患者さんの声を丁寧に拾い上げること。お一人と向き合う時間が長いため、診療時間は長引きます。だからといって、待ち時間を長くするわけにはいきません。患者さんの状態に従い、来院頻度を調整するなどの工夫を講じて、患者さんの貴重なお時間を大切にしたいと思っています。

医師としてのやりがい、モットーを教えてください。

医師は、患者さんの所作や所見から必要な「検査」を推察します。例えば、私が必要であろうと判断した検査によって病気を早期に発見できるケースがあるわけですが、そういう場合に患者さんから「本当にありがとうございました」と言っていただけることが私のやりがいの一つです。患者さんにとって必要な検査、治療を判断するには、これまでの経験や実績と併せて「自身の守備範囲」を明確に定めることが大切であると考えています。専門ではない皮膚科症状の相談を受けた場合は、私が診るのではなく皮膚科の受診をお勧めするのが私の方針です。園医として幼稚園に出向く際、喉の赤みや心臓の雑音などの診察は行いますが、小児科領域における精査の必要性を感じた場合は自分で抱え込まないよう心がけており、それが医師として、人としての根幹だと思っています。

今後の展望についてお聞かせください。

毛利貴院長 横須賀大津駅前クリニック6

当院の目標は、地域住民に安心を提供するための存在であること。その一員である私自身、これまで以上に自分の健康にも留意し生活を整えることが必要だと考えており、日々食事による体重コントロールを行っています。おかげさまで、クリニック立ち上げから繁忙な日々が続いております。当院は、前身のクリニックにおいて培われた患者さんからの信頼を損なうことなく、さらに高みをめざした医療を提供し続けられるようスタッフ一同精進してまいります。

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