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山口 一雄 院長の独自取材記事

山口レディスクリニック

(名古屋市南区/桜本町駅)

最終更新日:2019/08/28

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地下鉄桜通線桜本町駅より徒歩3分、地下鉄名城線新瑞橋駅からは徒歩5分というアクセスの良さも自慢の「山口レディスクリニック」。院内は明るく、赤と黒の格子柄の床がおしゃれで印象的だ。前院長が1960年に産婦人科として開設し、現院長の山口一雄先生が2001年から引き継いだ。女性が気持ちよく過ごせるよう、毎年院内のどこかをリフォームし、清潔感を保っている。「医師の技術とスタッフとの連携を大事に、チーム一丸となって結果を出したい」とプロフェッショナルとしての責任感が強く努力家の山口先生。マニュアル通りではいけない不妊治療だからこそ、意思の疎通を明確にし、クリニックだからこそできる患者それぞれに見合ったきめ細かい治療を大事にしている。不妊治療に対する熱い思いを聞いた。
(取材日2016年6月17日)

悩める女性を助けたいという思いから不妊治療を専門に

先生が不妊治療に携わるようになったきっかけをお聞かせください。

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大学を卒業してしばらくは、分娩手術などを扱う一般的な産婦人科医として勤務をしていました。30歳くらいのときに、体外受精を取り扱っていた名古屋大学病院に派遣されて、そこで初めて不妊治療に関わりました。当時は体外受精を扱っている病院は、全国的に見ても本当に少なかったので、非常に興味深かったですね。産婦人科医として数々の出産に立ち会ってきましたが、そこで初めてそれよりもっと前の段階で悩んでいる患者さんがいるということを知りました。不妊治療という形で、そういった悩みを抱える女性の力になりたいと思うようになったのがきっかけです。

実際に関わってみていかがでしたか?

不妊治療はとても奥が深く、まだまだ解明されていない部分も多くあります。日々勉強ですが、そういった面も含めて自分にはとても合っていると感じています。結果がはっきりとわかりやすく、その結果にむけて努力する。結果が出なければ自分の努力がまだ足りていないということなので、試行錯誤しながら取り組んでいくというのが、私の性格にマッチしていると思います。マニュアル通りにいかない治療だからこそ、さまざまな可能性を視野に、技術を磨いていく必要があるので、日々緊張感を持って対応しています。とても難しいですが、その分やりがいのある仕事です。結果が表れれば患者さんにとても喜んでいただけるし、私も自分のことのようにうれしく思います。

クリニックに訪れる患者層を教えてください。

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一日に約70人の患者さんを診療しています。年齢は30代が一番多いですね。患者さんの3分の2が不妊症で通院されている方です。不妊治療は専門性が高く、どこにいっても同じ治療が受けられるというものではないので、当クリニックならではの治療方針を認めてくださって市外から通院してくださっている患者さんも少なくありません。また非常にプライバシーに関わるデリケートな問題ですので、自宅近くのクリニックには行きづらいという患者さんも多くいらっしゃいます。不妊治療の需要は年々増加していて、女性の社会進出や晩婚化の影響でニーズは高まっていると感じています。ご夫婦で来院される患者さんもいらっしゃいますが、男性不妊についてはまだ女性不妊ほど研究が進んでおらず決定的な治療方法が少ないので、女性への治療が主となっています。

クリニックだからこそできる、個々に合わせた治療

診療で特に気をつけていることは何ですか?

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最も重要なのは患者さんのプライバシーを守ることです。そして不妊治療は特に、患者さんは多くの不安を抱えて来院されますから、まずはしっかりと説明し情報提供をしています。患者さんが十分に吟味し、納得した上で治療方法を選んでいただくインフォームドコンセントを大事に考えています。こちらから「この治療にしましょう」と一方的に押し付けたり、十分に考える時間を与えず治療を開始することはありません。また、医師が自分ひとりでできることではないので、チーム医療を大切にしっかりと連携をとれる体制を整えています。また院内の清潔感にはこだわっています。患者さんの多くが不安な気持ちを抱えて来院されますから、少しでも穏やかな気持ちになっていただけるよう配慮しています。私自身も患者さんに幻滅されないよう清潔にすることを心がけています。

チーム医療について詳しくお聞かせください。

患者さん一人ひとりに合わせてニーズも多様化していますので、医師一人で治療を進めていくのではなく、スタッフと連携して一緒に患者さんを診ていきます。特に体外受精になると、医師だけでなく培養士というスタッフが受精卵の管理を行い、また患者さんへのご説明も一部担います。開業時からの付き合いの培養士もいて、みんな技術を持った優秀なスタッフなんです。また、看護師や受付スタッフも患者さんのお気持ちをくみ取るよう対応しています。それぞれが勉強し、患者さんそれぞれの症例に合わせた対応を行い、それを皆で共有し意思の疎通を明確にしています。

患者さんに合わせたきめ細かい対応をしているのですね。

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大きい施設だと患者さんの数も多いので、患者さんの年齢やホルモン値という情報ぐらいで治療方針を決めてしまうこともあるかと思いますが、うちはクリニックなので規模が小さい分、患者さんにとって何が一番いいのか、時には患者さんの生活環境なども配慮したうえで診療方針を検討します。そして患者さんにその経緯を説明し、納得していただけるよう相談を重ねる。これはクリニックならではの強みだと思います。自分たちで決めて、結果を出さなければいけない分、最新の情報収集をするために勉強会や研究に参加したり、医療雑誌で勉強をし、自分たちがやっていることが大きく外れていないかまめにチェックすることも欠かしません。経験や知識はスタッフとも共有し、悪いところは改善して、患者さんにより素晴らしい医療を提供できるよう努力しています。

検診などを通じて産婦人科受診をもっと身近なものに

休日はどのようにお過ごしですか?

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30年ほど前からずっと、日曜と祝日はテニスをしています。開業医として、絶対やってはいけないのが自分が病気になること。休診は絶対に許されません。特に不妊治療を扱っていると、一日休診にしただけで、患者さんの一周期の治療を全部無駄にしてしまう可能性もあるんです。自分の心身を健康に保つのも、医師を続けていくには大事だと思っています。雨が降っていなければ、通勤や仕事の用事で出かけるときは自転車で移動し、極力車も使いません。ストレス発散にもなりますし、やはり身体を動かすのは健康にとてもいいことなので続けています。おかげで休診したことは今までで一度もありません。

今後の展望をお聞かせください。

今までやってきたことをこれまで通り、しっかりと積み重ねていきたいですね。世の中は変化していきます。日本は少子化の時代に突入していきますが、そんな中で取り残されることなく、必要とする患者さんに丁寧な医療を提供していきたいです。不妊治療のゴールは妊娠ではなく出産です。患者さんの笑顔が私たちの励みになりますので、これからも精進し続けて、多様なニーズにお応えできる環境を作り上げていきたいと思います。お悩みを抱える患者さんに、医療技術とチーム医療で応えていきたいです。

最後にドクターズファイルの読者へのメッセージをお願いします。

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産婦人科というのは女性の患者さんにとって、内科や外科とは違い、受診するのに最もハードルが高い診療科だと思います。なにか相談したいことがあっても受診をためらってしまうという方も多いと思います。ですから、20代の若い年代から、たとえば子宮頸がんの検診を受けてみるとか、不妊や出産に関係のないところから受診してみることをおすすめします。検診に来ていれば将来なにか不安なことがあっても、受診するときにためらいがなくなります。そして受診の際に、どうしても内診が嫌で行きたくないという患者さんも少なくありません。当クリニックでは、問診票に内診がどうしても嫌な方は記入できますので、初診で絶対内診することもありません。まずはお話を伺って、エコー等で対応し、内診は次回に回すこともできます。患者さんが納得された時に診療を始められますので、お困りの際はぜひ気軽にご相談ください。

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