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黒坂一秀 院長の独自取材記事

黒坂内科

(世田谷区/桜上水駅)

最終更新日:2019/08/28

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『黒坂内科』が誕生したのは、平成10年。"内科"といっても、看板に記されている診療科目は、内科、胃腸科、消化器科、整形外科、皮膚科と幅広く、これまで身体の不調を訴えるさまざまな患者さんを受け入れ、親身に相談にのってきた。現在の院長は、二代目の黒坂一秀先生。専門とするのは消化器科で、内視鏡のプロフェッショナルでもある。診療所に立つかたわら、週1回は国際医療センターに勤務して第一線の最新医療に携わっているという一秀先生。インタビューの途中、ふいに、天国に召された患者さんのことを思い出して涙ぐむ姿に、医師としてだけでなく、人としてのあたたかさをみた。
(取材日2009年11月11日)

ヒーローものに憧れた、やんちゃだった幼少期

ご出身はどちらですか?

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生まれは埼玉らしいのですが、物心がついたときには東京にいました。本郷、白山、駒込、明大前……けっこういろいろ引っ越しましたね。小さな頃のエピソードといえば、仮面ライダーのヘルメットを被って変身ベルトを巻き、四輪車にのって家のまわりをパトロールしている写真がたくさん残っています。まさに、仮面ライダー、ウルトラマン世代なので。ほかには、パチンコ玉を飲み込んで逆さまにつるされたこととか、覚えています(笑)。

かわいいですね(笑)。小さな頃の、将来の夢は?

すでに父は医者で、巣鴨で診療所をひらいていたんです。駒込に住んでいる頃は、そこへちょくちょく遊びにいって父が働く姿を見ていましたから、何となく医者への憧れというのはありましたね。といっても、父から「医者になれ」とか「継いでほしい」とかいわれたことは一度もありませんでした。実際、僕の姉も弟も、別の道を歩んでいますし。最終的に医学部を目指すことに決めたのは、高2〜3ぐらい。どうせ仕事をするなら、やはり人のためになり喜んでいただけることがいいなと思ったんです。

実際、医学部に入られて、勉強はいかがでしたか?

慈恵医大だったんですけれど、毎日9〜17時頃まで授業がびっしりつまっている上、単位を落とすと留年決定というようなカリキュラムだったんです。ですから、高校以上にさぼらず、真面目に通っていました。といっても、合間をぬって遊んだ楽しい思い出もいっぱいありますよ。

医学の勉強の中でも、とくに興味のあった分野は?

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国家試験が終わった後に、研修医として、大学病院のいろいろな科をまわる機会があるんです。まだ研修医の身ですから見ているだけのことも多い中、ある先生は「やらなくちゃうまくならないから」といって、内視鏡をどんどん触らせてくれたんですね。それがきっかけで、消化器系に興味をもつようになりました。研修医を経たあとは、おもに消化器科の専門医として慈恵医大の付属病院に5年ほど勤め、のちに国立国際医療センターに移りました。

患者さんをいつまでも見守れる、病診連携

国立国際医療センターには、いつ頃まで?

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いや、実は今も週に1回、勤務しているんです。以前はもっと頻繁に通っていたんですけど、ここの院長をしていた父が高齢になってきたこともあって、途中で院長を引き継ぎ、診療所の勤務日を増やしていったんです。今では、ここの勤務が月、火、水、金、土曜。国立国際医療センターには木曜日に行っています。ちなみに木曜日、ここは父の診療日となります。

今でも国立国際医療センターに勤務しつづける理由は何ですか?

やはり大きな病院にいると、第一線の治療に携われますし、新たな情報もどんどん入ってきますから、医師として大きな刺激になりますよね。また、診療所にいらっしゃった患者さんを大きな病院にご紹介しなければいけなくなったときにも、国立国際医療センターなら、よく知っている医師がたくさんいますし、病気の経過やデータを教えてもらうこともできる。だから安心してお送りできるんです。入院された方の場合は、週に1度の勤務時に、「様子はいかがですか?」と顔を見にいけますしね。もちろん患者さんの症状によっては国立国際医療センター以外の病院をご紹介することもありますが、いずれにせよ、病診連携はとても大切だと思っています。

診療の際に大切にされていることを教えてください。

独りよがりにならず、常に患者さんの目線になってお話を聞き、わかりやすくご説明することでしょうか。そしてご納得いただいた上で治療を進めたり、お薬を渡すように心がけています。

サイトを拝見したのですが、診療所でありながら、機器が充実していらっしゃるのですね。

すべて最初からそろっていたわけではないのですが、患者さんのニーズに応じて、徐々に増えていきました。たとえば、腹部超音波、動脈硬化検査の機器、24時間心電図……。もちろん、僕の専門分野である消化器系をみる大腸カメラや胃カメラもあります。胃カメラについては、過去につらい経験をされた方も多いと思うんですけれど、できるだけ苦痛をおさえられる機器を使っています。

苦痛をおさえられる胃カメラとは?

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たとえば、鼻から入れる経鼻内視鏡。これなら喉を通る必要がないので、「オエッ」という咽頭反射もおさえられます。といっても、「鼻から入れるのなんて嫌だ」という方がいらっしゃるのも事実。そうした方には従来どおり口からの胃カメラにしますが、できるだけラクに受けられるよう、管の細いものを使っています。

“天国からの贈り物”にこめられた、患者さんの想い

胃カメラと大腸カメラ。どんな症状をもつ方におすすめですか?

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胃カメラについては、胃の不調を感じていなくても、ピロリ菌をもっている可能性があれば、ぜひ受診していただきたいですね。胃の病気の元となりやすいピロリ菌ですが、これは感染しますので、ご家族のなかに菌をもっている方がいる場合も要注意です。一方、大腸カメラのほうは、ご家族で大腸がんを患ったことのある方がいる場合や、血便を発見したとき、下痢や便秘を繰り返すときなど。近年、食生活が欧米化していることもあり、大腸の病気は増えているんです。また、ストレスによって引き起こるIBSという病気で、ひどい下痢に苦しむ方もいます。「ちょっとおかしいな」と感じたら、我慢せずに、気軽に相談にいらしてください。“案ずるより産むが安し”というように、思い切って検査をしてしまえば、案外気がラクになって、症状も緩和されたりしますからね。

生活習慣病も増えていますが、患者さんにはどのようなアドバイスを?

会社帰りに、ひとつ手前の駅で降りて歩いてみるとか、食事はバランスよく腹八分目にとどめるとか、無理なく続けられる方法をご提案しています。といっても、80歳や90歳をこえて「毎日のご飯がおいしいんです」といわれる方に、果たして食事制限が必要か?といったら難しいお話ですけれど……。たとえば以前、うちで胃がんが見つかった患者さんがいたんですね。90歳過ぎていたんですけれど、まだ手術できるくらいお元気な方で。それでもご本人は「もう長生きしたし、手術はしたくないんだよね。ただ痛いのだけは嫌なんだ」と。結局、ご本人の思いをくんで薬による治療に専念し、今まで通りに毎日を楽しく過ごしていただくようにしたんです。残念ながら、しばらくして亡くなってしまったんですけれど、その一ヵ月後に突然、その患者さんから僕宛に贈り物が届いたんです。生前、準備していらっしゃったんでしょうね。まさに“天国からの贈り物”です。ご家族の方々にも「父は心から納得して他界したはずです。ありがとうございます」といわれ、患者さんのお気持ちや、医師としてのあり方について改めて考えさせられました。

今後の展望を教えてください。

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先ほどお話したように、すでに内視鏡はやっているんですけど、そこでもしポリープが見つかった場合、その場で除去する機器がそろっていないんです。検査と処置が一気にできれば患者さんの負担も軽くなるはずですし、今後ぜひ導入していけたらと考えています。

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