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黒坂 一秀 院長の独自取材記事

黒坂内科

(世田谷区/桜上水駅)

最終更新日:2025/12/12

黒坂一秀院長 黒坂内科 main

「黒坂内科」は、1998年の開業以来、内科を診療の柱としながら、消化器や胃腸、皮膚などまで、さまざまな体の不調を訴える患者を受け入れ、親身に相談に乗ってきた。現在の院長は、消化器内科を専門とする2代目の黒坂一秀先生。大学病院や国立国際医療センターで研鑽を積んだ内視鏡のエキスパートでもある。同院でもその経験を生かし、一般内科診療に加え、胃と大腸の内視鏡検査を実施。「どこの科に行っていいのかわらかない」という患者に対しては、近隣のクリニックをスムーズに紹介できるように、診診連携にも力を入れている。柔和な空気をまとい、どの年代の患者も相談しやすい雰囲気の黒坂院長に、同院の内視鏡検査の特徴や診療に対する考えなどを聞いた。

(取材日2025年9月12日)

家族ぐるみで頼りにされる、街のかかりつけ医をめざす

御院は1998年に開業したとお聞きしました。先生が院長を引き継ぐまでの経緯をお聞かせください。

黒坂一秀院長 黒坂内科1

当院は父が開業した診療所で、内科を中心に体の不調を訴えるさまざまな患者さんの相談に乗ってきました。その父が高齢になってリタイヤしたことから、2007年に私が引き継ぐことに。私は東京慈恵会医科大学を卒業後、主に消化器内科の医師として東京慈恵会医科大学の附属病院に5年ほど勤め、のちに国立国際医療センターに移りました。院長を継承してからも国立国際医療センターで医療連携医としての勤務を続け、当院に来た患者さんを大きな病院に紹介しなければならなくなったときにも連携しやすい関係を築いています。もちろん患者さんの症状によっては国立国際医療センター以外の病院を紹介することもありますが、いずれにせよ、病診連携はとても大切だと考えています。

現在、どのような患者さんが多いですか?

胃の痛みなど私が専門とする消化器系の症状でいらっしゃる方も多いです。胃は自律神経でバランスを取っている場所でもあるので、春先や季節の変わり目は、やはり胃の症状で受診される方が増えますね。当院は大腸と胃の内視鏡検査も行っているため、今まで胃内視鏡しか受けたことがなかった方も、大腸内視鏡を受けに来てくださるとうれしいですね。あとは、発熱などの一般的な内科症状の他、「どこに行っていいかわからなくて」という方もいらっしゃいます。当院で診療が難しい場合には、お話を聞いて別の診療所や病院を紹介しています。ご高齢の方とそのお孫さんまで家族皆さんで頼りにしてくださる患者さんもいますが、院長を継承してから10年以上たつと、仕事をしていた方も引退をしたり、60代だった方が70代、80代の高齢者になったりと地域の少子高齢化を感じることもありますね。

さまざまな相談に対応するため機器類も充実されていますね。

黒坂一秀院長 黒坂内科2

すべて最初からそろっていたわけではないのですが、患者さんのニーズに応じて、徐々に増えていきました。腹部超音波や24時間心電図などもあります。もちろん、私の専門分野である消化器系を診る大腸内視鏡や胃内視鏡もそろっています。胃内視鏡については、できるだけ苦痛を抑えられる機器を使い、大腸内視鏡に関しては検査中にポリープなどが見つかった場合、小さいものであればその場で切除できる機器がありますので、検査と処置を同時に行うことも可能です。

患者の不安に寄り添いながら進める胃・大腸内視鏡検査

身近なクリニックで内視鏡検査を受けられるとハードルも下がりそうですね。

黒坂一秀院長 黒坂内科3

一般診療を行いながらなので、内視鏡専門のクリニックと比べるとそこまで多くの検査はできませんが、ご自宅近くで内視鏡検査を受けられるクリニックとして便利に使っていただきたいです。大腸内視鏡検査では下剤を服用するため、ご自宅で服用後に電車やバスで移動するのは不安だと思いますから。また、苦痛をできるだけ抑えられるように努めています。例えば、鼻から入れる胃の経鼻内視鏡は、喉を通る必要がないので、「オエッ」という咽頭反射も抑えられます。もちろん従来どおり口からの方法も選択できます。その際もできるだけ楽に受けられるよう、管の細いものを使い、希望があれば鎮静剤も使用し、看護師がお声がけをしたり、背中をさすったりして緊張をほぐす手伝いもしています。

胃内視鏡と大腸内視鏡は、どんな方にお勧めですか?

胃内視鏡が予防につながる胃がんは、近年罹患率は減少していますが、ご家族がピロリ菌を持っている場合は一度検査を受けていただきたいです。大腸内視鏡は、ご家族で大腸がんを患った方がいる場合や血便を発見したとき、下痢や便秘を繰り返すときなどに受けるとよいでしょう。健康診断の便潜血検査で引っかかった方も、放置せずにご相談ください。また、ストレスによって引き起こる過敏性腸症候群(IBS)という病気で、ひどい下痢や便秘に苦しむ方もいます。この病気は調べても原因がわからず、症状を繰り返しますので、内視鏡検査をして他の病気の疑いを消してから過敏性腸症候群の治療に進むことが基本です。「ちょっとおかしいな」と感じたら、我慢せずに、気軽に相談にいらしてください。“案ずるより産むが易し”というように、思い切って検査をしてしまえば、案外気が楽になって、症状の緩和につながることもあるかもしれません。

生活習慣病も増えていますが、患者さんにはどのようなアドバイスをされていますか?

黒坂一秀院長 黒坂内科4

歩く距離を延ばしたり、食事は腹八分目にしておくなど、無理なく続けられることを勧めています。といっても、もし80~90歳を超えても「毎日のご飯がおいしいんです」という方がいらっしゃったら、食事制限が必要なのかは難しいお話ですね。勤務医時代、手術が必要な病気が見つかった90歳過ぎの患者さんがいたのですが、ご本人は「もう長生きしたし、手術はしたくないんだよね。ただ痛いのだけは嫌なんだ」と。結局、ご本人の思いをくんで薬による治療をし、今までどおりに過ごしていただくようにしました。残念ながら、しばらくして亡くなられてしまったのですが、その後に突然、その方から贈り物が届いたんです。生前、準備していらっしゃったんでしょうね。ご家族の方々にも「父は心から納得して他界したはずです。ありがとうございます」と言われ、患者さんのお気持ちや、医師としてのあり方について考えさせられました。

近隣のクリニック同士の連携を深めて地域医療を支える

診療の際、大切にしていることを教えてください。

黒坂一秀院長 黒坂内科5

独り善がりにならず、常に患者さんと同じ目線でお話を聞き、わかりやすくご説明することでしょうか。同時にきちんと診察することも大事にしています。今は症状が発熱だけだと触診をしたり、聴診器を当てたり、口の中を舌圧子とペンライトで診ないクリニックもあるようです。しかし、そうした診察によって、問診だけではわからない「えっ」と思うような病気の疑いを見つけられることも多々あります。ただ、血便の症状に対する、肛門を触診する検査「直腸診」は抵抗がある方がいることも理解しています。患者さんの触ってほしくないというご希望はお聞きしますので安心してください。

病診連携とともに地域のクリニック間の連携にも努められているそうですね。

患者さんの症状に応じて大きい病院を紹介する前に、近くの専門の先生に診てもらえるよう診診連携にも力を入れています。明らかに心筋梗塞というような場合は病院へすぐに向かってもらいますが、そうではなく、循環器疾患のようだけれど、当院で調べられるのはここまでとなった場合に、近くの循環器科のクリニックをご紹介しているんです。そういった連携ができるように、この地域の耳鼻咽喉科、皮膚科、小児科、循環器科の先生と情報交換できる場を設けています。もともとは循環器科の先生と年齢が一緒で、父から院長を継承したという境遇も同じだったことから意気投合して、他の科の先生とも交流を深めたいと思い、比較的年齢の近い地域の先生方と連携するようになったんです。紹介状を書くこともありますが、「〇〇先生から聞いて来ました」といらっしゃる患者さんも多いんですよ。

最後に、地域の方にメッセージをお願いします。

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診療が速いほうではなくお待たせしてしまうかもしれませんが、どこの科に行ったらいいのかわからない場合でも専門分野の先生に紹介できますので、ご相談にいらしてください。幸いにも、お父さん、お母さん、息子さん、娘さん、そしてお孫さんと、長年ご家族で来てくださる方も多くうれしく思います。これからも「街のお医者さん」として、丁寧な診察と説明で、一人ひとりの患者さんに適した医療が提供できるよう診療していきます。

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