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梶原 隆義 院長の独自取材記事

梶原クリニック

(世田谷区/山下駅)

最終更新日:2024/02/08

梶原隆義院長 梶原クリニック main

豪徳寺駅・梅ヶ丘駅・山下駅から徒歩10分以内。アクセスの良い場所に「梶原クリニック」はある。間もなく25周年を迎える同院は、前院長に代わり、息子の梶原隆義先生が院長に就任。専門の脊椎・脊髄領域でのキャリアを生かした診療を軸に、骨折・捻挫・首・肩・腰といった広範囲におよぶ痛みに対する診療を行っている。患者は子どもから高齢者まで幅広く、予防接種、健康診断、高血圧、糖尿病などの内科疾患にも対応。リハビリテーションでは、高齢化に伴い、支援や介護を要する人が年々増加しているロコモティブシンドロームへの取り組みにも注力し、地域住民の健康寿命延伸もはかる。そんな地域のかかりつけとして親しまれている同院。これまでの歩みを振り返ってもらいながら、提供している医療や地域に対する想いについて語ってもらった。

(取材日2023年7月4日)

脊椎・脊髄の分野で研鑽を積み、父のクリニックを継承

間もなく開院25周年を迎えられますね。

梶原隆義院長 梶原クリニック1

はい。このクリニックは父が開院しまして、当時、私は中学生でした。整形外科の医師になろうと決めたのは、ここの開院がきっかけだったんです。母も内科の医師をしていましたので、将来的には家族でやっていきたいという父の想いがあり、それに応えたい気持ちが開院とともに芽生えた記憶があります。父母が患者さんから感謝される姿も見て育ちましたので、開院前も漠然とですが、自分も同じ仕事をしたい気持ちは持っていたんですよね。高校に入っても医師への想いはぶれることなく、迷わず医学部を志望。東邦大学の医学部へ進学しました。

大学生活はいかがでしたか?

アメリカンフットボール部に入部し、勉強にスポーツに励みました。コンタクトスポーツなのでけがはつきもの。練習がかなりハードで、いろんなけがを体験しました。縦社会でしたから、精神的にもずいぶんと鍛えてもらいましたね。卒業後は父の母校でもある東京慈恵会医科大学の附属病院で2年間の初期研修を経て、整形外科に入局。研修医時代にさまざまな診療科を経験させてもらったのですが、もともと整形外科の医師になりたいと思ってこの道を志したので、迷うことなく整形外科を選択しました。臨床で魅力に感じたのは、症状や結果が目に見えやすいこと。治療の結果がわかりやすいことにやりがいを感じました。診療は首から下の内臓以外は全部整形外科の領域ですし、患者さんも子どもから高齢者まで幅広いので、とにかく勉強しなければならないことが多かったです。

その中でも特に注力して取り組まれた分野は何でしょう。

梶原隆義院長 梶原クリニック2

一般的な整形外科の領域をひと通り身につけた後、約7年ほど脊椎・脊髄といった背骨の分野に重心をおいて研鑽を重ねました。実はもともとこの分野に興味があったのではなく、尊敬する方との出会い。まさにこれのみで脊椎・脊髄の分野を専門にしようと決めたんです。脊椎の診療班の先生方がとにかくすばらしくて。規格外に忙しい班なので体力的にも大変な中、楽しみながら取り組まれている姿勢が私にはずば抜けてかっこよく見えたんです。それと、脊椎はダイナミックかつ繊細さも求められる手術が多く、それを目の当たりにするたびに感動する日々。とにかく手技がすばらしかったんです。リスクの高い手術が多い一方で、患者さんの生活を大きく改善することにつなげられるところも醍醐味だと感じました。

整形外科とリハビリ、内科疾患もカバーできるのが強み

そのような幅広い知識と専門性を携え、前院長よりクリニックを継承されたのですね。

梶原隆義院長 梶原クリニック3

父がフルタイムでの診療が厳しい年齢になってきましたので、今がちょうど良いタイミングではないかということになり、今年に入り私が継承しました。とはいえ、父は今も月曜と金曜の午後に診療していますので、基本的には整形外科の疾患は私が中心に診療を行い、希望される方は父にというような診療スタイルです。それから、内科に関しては曜日が限られてきますが、すべて母が対応しておりますので、それこそ風邪から生活習慣病、予防接種、健康診断で来院される方も多いですね。

患者さんの年齢層についても教えてください。

子どもから高齢者まで幅広いですね。中でも膝や腰などの変性疾患、関節リウマチでお悩みの高齢者が割合的には多いです。子どもや学生の場合は骨折、捻挫、外傷といった疾患がメインになりますね。このように年代によって疾患もさまざまですが、主訴として共通することは「痛み」。特に腰・膝・肩の痛みを訴える患者さんが多いですね。まずはしっかり診断することが重要。エックス線や超音波を用いて、リアルタイムの画像や映像を評価します。それぞれ痛みの原因や度合い、種類も異なりますので、基本的にはオーダーメイドの治療になりますが、まずは理学療法士による専門性の高いリハビリ。そして、痛みの強さに応じて注射を検討。必要と判断した場合は、超音波を見ながら組織をフォーカスし、狙ったところに薬液を注入するという専門性の高い治療法が、痛みへのアプローチとして当院のベースになりつつあります。

リハビリに関しては、ロコモティブシンドロームへの取り組みも行っているそうですね。

梶原隆義院長 梶原クリニック4

高齢者の方には、将来寝たきりにならないためにも、「体力をつけましょう」というのは広く啓発していて、痛みはなくても筋力が落ちている方には筋力トレーニングや歩く訓練など、健康寿命延伸をめざすロコモティブシンドロームに取り組んでいます。女性の方は閉経後に骨粗しょう症のリスクが上昇しますので、定期的に血液検査を実施し、骨代謝マーカーを計測。必要に応じて薬物治療を適切に行うことを心がけています。患者さんによって生活パターンが異なりますので、無理なく行えるよう薬の種類を豊富に取りそろえたり、内服に抵抗がある方には注射をお勧めしたり、できる限り皆さんのニーズにお応えできる環境を整えています。そのために、最新の知識をアップデートできるよう、常にアンテナを張っています。

ロコモティブシンドロームにも注力し、健康寿命延伸を

では、院長が診療全般において最も心がけていることは何でしょう。

梶原隆義院長 梶原クリニック5

「その日のうちに少しでも良くなって帰っていただけるようにすること」、そして「ご自身の症状について理解を深めてもらえるよう説明にも時間をかける」といったように、一人ひとりに合った丁寧な診療を心がけています。また、生活習慣病など内科疾患も抱えておられる患者さんは少なくありませんので、おかしいなと感じた時は、すぐに内科につなげることも心がけていることの一つですね。整形外科と内科診療をここで完結できるというのが当院ならではの強み。内科疾患がベースにあり痛みを発症しているケースも多々あるため、根本的な原因に即アプローチできるというのは患者さんも心強く感じていただける点ではないでしょうか。やはり疾患を早期発見し、医師の早期介入が、患者さんのその後の生活に大きく影響しますからね。

プライベートでも地域の方と交流がおありだと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか。

地域の方との交流という部分では、父と母にはまだまだおよびませんが、徐々に深めていけたらなと思います。子どもがまだ小さいので、休日は家族サービスがメインですね。子どもと一緒に公園に行ったり、水族館に行ったり。あと、最近魚釣りも始めまして、家族でよく出かけています。息子2人もアウトドアが好きなので、喜んでくれています。家族サービスと言いながら、私自身リフレッシュさせてもらっているんですけどね(笑)。

最後に、院長が思い描く今後のクリニック像についてお聞かせください。

梶原隆義院長 梶原クリニック6

患者さん一人ひとりが安心して受診でき、なおかつご満足いただけるクリニックでありたいなと思っています。「先進医療を地域医療に」というモットーを掲げ、常に新しいことにも貪欲に取り組み、地域の皆さんに貢献できたらうれしいですね。見てのとおり、まだまだ体力が有り余っていますので、皆さんのお役に立てるよう、しっかりと頑張ります。ロコモティブシンドロームの取り組みしかり、患者さんが将来寝たきりにならずに済むような予防にも引き続き力を注ぎながら、地域住民の健康寿命延伸に努めたいと思っています。どんな些細なことでも構いません。気兼ねなくご相談ください。

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