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柵木 充明 理事長、花井 一夫 院長の独自取材記事

上野産婦人科

(名古屋市千種区/砂田橋駅)

最終更新日:2019/08/29

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名古屋市基幹バス停谷口・萱場から徒歩約5分、出来町通りを歩くと「上野産婦人科」の看板が見えてくる。1961年に柵木(ませき)充明理事長の父によって開業された同院は、2012年に花井一夫先生を院長に迎え、2人の強い信頼関係を軸に診療を進める。院内は増築を経て現在の4階建てとなっており、待合室は明るくおしゃれな装い。マタニティー教室やカンガルーケア、母乳指導など、妊娠初期から出産までの手厚いサポート体制づくりにも取り組む。また10代の生理不順から更年期の悩み、子宮脱の手術など診療は幅広い。柵木理事長と花井院長両名に、同院の特徴や産婦人科ならではの診療時の心がけなど、たっぷりと話を聞いた。
(取材日2019年8月8日)

分娩だけでなく、10代から更年期まで幅広い診療を

まず初めに、お二人の関係性をお聞かせください。

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【花井院長】私が名古屋大学の学生の時に柵木理事長が指導教官の一人でした。その後医師になり3年目の研修で名古屋大学分院にいたのですが、その時に柵木先生に呼ばれて麻酔の手伝いを始めたのがきっかけです。ですからもう知り合ってから30年以上のお付き合いです。ここで勤務する直接のきっかけは、柵木先生が愛知県医師会長になられ、多忙になったため手伝ってほしいと依頼を受けたことです。
【柵木理事長】こんなふうに言うと本人は照れるかもしれませんが、私はしっかりした技術と知識と患者さんに対する思いやりをもった花井院長をとても信頼しています。特に手術が得意で、帝王切開だけでなく、子宮脱といって高齢になって子宮が下りて外に出てしまう疾患があるのですが、そういう手術がとても得意なんです。

花井先生が産婦人科の医師になられた経緯は?

【花井院長】中学生の時に腎臓病にかかり、1年間療養しなければならないような大変な思いをしました。その時、自分の体は自分で守らなければと思い、体や病気についてもっと知りたいと思うようになり、名古屋大学医学部へ進学しました。産婦人科というのは、内科や外科と違い、診断と治療を全部自分で完結できるところに魅力を感じました。それから、私は学生時代の実習の経験からも器用だと思うので、それは手術に生かされていると思います。そして何より、かわいい赤ちゃんを間近で見られるのがとてもうれしいです。街中で新生児を見る機会はなかなかないと思いますが、私たちは毎日のように赤ちゃんに会えます。出産したお母さんも喜んでくれますし、きょうだいがうれしそうに赤ちゃんを囲んでいるのを見ると、良いなあと思います。仕事をしながら自分も癒やされるとても良い仕事です。

患者層や主訴について教えてください。

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【花井院長】最近は半数くらいがお産の方でしょうか。それ以外の患者さんの主訴はさまざまです。私が不妊内分泌を専門としていることもあり、10代の月経不順で来院される患者さんもいらっしゃいますし、更年期、膣炎、子宮脱など、訴えは幅広いです。周辺を見ていただいてもわかると思いますが、昔からの住宅と新しいマンションが混在している地域なので、患者さんも10代から高齢の方までさまざまです。

診察では、患者が納得できる答えを導きたい

花井院長は、こちらに着任される前にさまざまな研鑽を積んでいらっしゃいます。

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【花井院長】私の経歴はちょっと変わっているというか、産婦人科のほぼ全域にわたって経験を積んできました。初期研修後、名古屋大学分院で不妊治療に携わったほかに、体外受精や子宮奇形の手術を学び、名古屋大学本院に戻ってからは周産期関係で分娩部の責任者として後輩のお産指導にあたりました。その後、中部労災病院では、副部長・部長と務め、がんについて学ぶために週1回がんセンターに行き勉強し、子宮がんや卵巣がんの手術や指導も行いました。このような経験から、産婦人科で診る疾患についてはわからないことや知らないことはないくらいだと思います。そのおかげで勤務先の病院で出会った先生方と今でも懇意にしており、愛知県の産婦人科の先生とは何かしらつながりがあります。ですから、当院でできない検査や治療は、そのネットワークを使い、患者さんに適した病院を紹介させていただいています。

診療の際に心がけていることを教えてください。

【花井院長】産婦人科というのは他の科に比べて、患者さんにとって診察を受けるのにハードルが高いと感じます。「病気が心配だけど産婦人科に行くのはちょっと」とか「行きたくないけど放っておくのは心配」と患者さんも悩んで決意し来院されると思っています。せっかく来ていただいたからには、私たちは患者さんに納得いく答えを出して、帰宅してもらえるようにしたいと思っています。自分が患者だったらと考えた時、産婦人科へ行くのも、病気の結果を聞くのもできればやりたくないと思うので、患者さんが不満を持って帰ることがないように、不安に思っていたことに対して答えをしっかり出せるように心がけています。

診察では「痛くないこと」を大事にされていらっしゃると聞きました。

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【花井院長】私の診察の一番のモットーは「痛くない」ということです。普段の診察も検査もそれから帝王切開などの手術も含め、「痛くない」ようにと常に心がけています。帝王切開では腰痛麻酔に加えて持続硬膜外麻酔をすることで、痛みを減らすように心がけています。腰痛麻酔は3時間ほどで切れてしまいますが、硬膜外麻酔が切れるのは1日半後くらいです。その時痛みを感じてしまうと、人間はトラウマになってしまい、いつまでも痛いと感じてしまうと思うんです。痛みに配慮することでお母さんの体の回復を早く促し、翌日にはご飯を普通に食べられたり、早い人なら歩いたりもできる場合があります。術後早く歩ければ血栓症という怖い合併症を減らすことにもつながります。麻酔を2つ組み合わせることで、痛みを最大限少なくできるように配慮しています。

小さなことでも不安に思ったら迷わず来院してほしい

院内でこだわられたところはありますか?

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【柵木理事長】このクリニックは1961年に私の父が開業したのが始まりです。その後、私が継承し、増築や改築を重ねて今の形になっています。外来の部分はなるべく明るい雰囲気にしたくてアーチ形の大きな出窓を作り、待合室のインテリア、壁紙やシャンデリアなどもこだわって選びましたので、患者さんも過ごしやすい雰囲気になっていると思います。それから、超音波は4D機能を備えた物を導入しています。赤ちゃんが成長していく様子を細かく診ることができ、診断に大いに役立っていると思います。

こちらで実施しているバースプランについて教えてください。

【花井院長】どのようなお産をしたいかというバースプランを出していただき、可能な限りご希望に応えるようにしています。例えば、立ち合い出産もご主人だけでなく、赤ちゃんのお兄ちゃんやお姉ちゃんも一緒にという希望もあります。赤ちゃんの誕生を家族みんなでと考えるご家族が増えているのかもしれません。また、時には分娩台ではなく布団の上で産みたいという要望があることもあります。お母さんや赤ちゃんの状態もありますし、すべての希望をかなえられるわけではありませんが、自分のお産についてどのようにしたいのかをイメージしてみるのは良いことだと思います。

先生から患者さんに、そして読者へ伝えたいことをお聞かせください。

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【花井院長】当院では、妊娠中期と後期に母親教室を行い、妊娠中から出産後までの注意事項を含めお母さんの心と体のケアをしています。そこで私は必ず患者さんたちに「何かわからなかったり不安に思ったりすることがあったら、必ず電話して」と伝えています。翌日まで待って取り返しがつかない状態になってしまわないように「迷ったら電話して」とお話ししています。スタッフにも「もしそういう電話があって、自分で判断を迷ったら医院に来てもらい対応してほしい。その時、妊婦さんの状態を診て迷ったら、私たちを呼んでね」と話しています。そして、皆さまにも、「自分の体で心配なことがあれば、迷っていないで、まずは来院してください」とお伝えしたいです。不調があるのに長い期間放っておくことで、治療が難しくなってしまう場合もあります。少しでも心配なことがあれば、まずは相談してほしいです。

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