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吉田 武史 病院長の独自取材記事

埼玉メディカルセンター

(さいたま市浦和区/北浦和駅)

最終更新日:2019/08/28

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地域包括ケア病棟46床を含む395床を有し、健康管理センターから介護老人保健施設、2018年9月にスタートする訪問介護ステーションまで、地域完結型のシームレスな医療を提供する「独立行政法人地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター」。JR京浜東北線・北浦和駅から徒歩3分の場所にある総合病院だ。前身である「社会保険埼玉中央病院」が設立された1948年から数えて70年の歴史を持ち、地域からも親しまれている。もともと急性期、回復期、在宅復帰への支援までを一貫して行っていた同院だが、2014年にJCHOとして独立法人化し、人材育成と地域医療を考えた事業政策の立案などのミッションが加わり、運営面もさらに強化された。2018年4月から同院を率いるのは、20年以上同院の消化器内科を支えてきた吉田武史院長。副院長時代にも多くの外来患者を診療していただけに、「外来をやめないでほしい」という患者からの声も多いという。話の中に笑いを織り交ぜ、医療現場への思いを語る吉田院長に、同院の歴史、地域住民が頼りにする健康管理部門や乳腺部門、膝関節部門の特徴、そして今後の展望を聞いた。
(取材日2018年8月9日)

健康管理から介護まで、シームレスな医療を

まずは、こちらの病院の特徴を教えてください。

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当院は、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)の病院です。地域の2次救急を担い、健康管理部門と介護老人保健施設を持つことも特色の1つ。人間ドックや健康診断で病気が見つかったときには病院で診療し、回復期病棟でリハビリなど在宅復帰への支援を行う。超急性期の受け入れも行っており、急性期、回復期の3つの病棟を患者さんが移動して治療を行うこともあります。早期の自宅復帰が難しいご高齢の方には、介護老人保健施設は2~3ヵ月の入所が可能ですので、リハビリテーションへと在宅復帰をサポートしています。ご家庭で介護していらっしゃる家族の負担を軽減していただくためのレスパイト入院をお引き受けすることもありますし、2018年の9月からは、訪問看護ステーションを開設して、在宅診療も始める予定です。健康管理から在宅まで、JCOHのモットーである地域の要となる病院をめざしています。

特に力を入れていらっしゃる部門を教えてください。

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膝関節部門には力を入れており、整形外科の児玉隆夫副院長が人工膝間接手術で実績を上げています。患者さんは、近隣の方だけでなく、関東中、日本中からいらっしゃいますね。乳腺部門を訪れる患者さんも多く、特に乳腺外科では多くの手術を行っています。最近では乳がん検診へのニーズも高いと感じています。また、今年の6月からは乳がんの遺伝子検査が保険適用でもできるようになりました。形成外科は手術件数が多く、乳腺外科の医師と一緒に乳がん手術と乳房形成手術も行っています。透析部門にも力を入れていますが、シャント手術後透析導入し落ち着いたところで、地元の透析クリニックへ紹介しています。健康管理センターも歴史があり、受診者が多いですね。婦人科の乳腺、子宮がん検診など多くの方が受診され、マンモグラフィも女性の検査技師さんが行っています。

非常に歴史のある病院と伺っています。

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当院の前進は、1948年設立の「社会保険埼玉中央病院」です。埼中(さいちゅう)と呼ばれていた時代を経て「埼玉社会保険病院」となり、2014年の4月より「独立行政法人地域医療機能推進機構 埼玉メディカルセンター」へと名称を変更、独立行政法人化しました。名称や経営形態などの変遷はありましたが、この地で70年と長く続いてきた病院です。僕が当院の内科部長に着任したのは1998年ですが、当時から地域の方々に親しまれていました。また、患者さんの医療に対する意識も高く、医師や看護師も緊張感を持って、質の高い医療を心がけています。患者さんへの接遇も大切なことですので、年に1回、接遇の職員研修会を行い、看護師、事務職を含め、職員全体の意識向上に努めています。地域の開業医の先生方との連携も良好で、医師会の先生方との連絡協議会を月1回開催し、医師会の総会や会合にも必ず顔を出すようにして親睦を図っています。

先生ご自身は消化器内科がご専門と伺っています。

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僕は大腸が専門で、潰瘍性大腸炎クローン病の患者さんを中心に診てきました。潰瘍性大腸炎やクローン病は若い人に多い病気で、中学生や高校生で発症し結婚し、赤ちゃんを産んでお母さんになったり、お父さんになった今でも、ずっと通ってくださっている患者さんもたくさんいます。副院長時代、入院患者さんも受け持ち、外来も続けていました。今後は院長としての仕事が増えることになりますが、ずっと院長室にいるのは性に合わないので、外来と検査だけは続けさせてもらい、医師としてのやりがいの部分は継続しています。今後は医師を増やし、自分の専門とする消化器も内視鏡や炎症性腸疾患などをセンター化していけたらいいなと考えています。現在、当院には約640名の職員がいます。院長として、その人たちとその家族を守らなくてはいけないわけですから、責任も重大だと感じますね。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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北浦和駅から近いという利便性もあり、当院の外来には1日約1,200人の患者さんが訪れます。昔からある健康管理センター、センター化している診療科だけでなく、内科、外科、泌尿器科、婦人科と、すべての科の医師と専門のスタッフが質の高い医療の提供に努めていますので、地域の方々に頼っていただける病院でありたいですね。80代、90代の高齢者の方は、1週間入院するだけで歩けなくなってしまいます。そうならないために、リハビリテーション部門を設けていますし、先ほども話したように地域包括ケア病棟に移っていただければ、2ヵ月ぐらいはリハビリに集中していただき在宅復帰をめざせます。それでも厳しい場合は、老人保健施設もあります。新たに訪問介護ステーションもオープンしますので、健康管理から始まって介護まで、シームレスな医療を皆さんに提供し、地域完結型の病院として、今後も県南地域の医療に貢献していきたいと考えています。

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