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稲澤 かおり 理事長の独自取材記事

稲澤クリニック

(吹田市/山田駅)

最終更新日:2019/08/28

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精度の高い眼科診療で、近隣住民から信望を集める「稲澤クリニック」。優しい笑顔で迎えてくれた稲澤かおり理事長は、日本眼科学会眼科専門医の資格を有し、スポーツ選手のレーシック手術を手がけるなど数多くの手術に携わってきた、眼科診療のエキスパート。快活で歯切れの良い話しぶりが好印象な稲澤理事長は、2人の子どもを育てる母の一面もあり、子の健康を願う親心に寄り添った診療が保護者から慕われ、同院では子どもの受診率が高いのも納得だ。通院が難しい患者には、自宅や高齢者施設への在宅医療も行い、0歳から100歳まで診るホームドクターとして、日々地域医療を支えている。そんな稲澤理事長に、注力する幼少期からの近視の進行を抑制する診療や、趣味のマラソンに至るまで、幅広く話を聞いた。
(取材日2017年10月31日)

幅広い世代の眼科疾患に対応し、地域に根差した診療

クリニックではどのような診療が行われていますか?

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当院は、開業前に勤務していました吹田市江坂にある眼科クリニックの場所を継承し、主にレーシック手術を行うクリニックとして2004年に開院しました。当時はレーシックがあまり世の中に周知されていなかったので、視力が回復する治療法を多くの人に知ってもらい、「ここに来てよかった」と思っていただきたい一心で、数多くの手術を手がけてきましたね。その後2010年に、以前眼科クリニックがあったこちら吹田市山田の地に、ご縁があって移転することに。現在日帰り手術は行っておらず、一般の眼科診療に努めています。レーシック手術を希望される患者さんには、大阪市西区にある多根記念眼科病院に非常勤で勤務していますので、そちらに紹介し、執刀させていただくことも可能です。また、当院はコンタクトレンズを取り扱っているので、希望する方はご相談ください。

訪れる患者さんについて教えてください。

このエリアはファミリー層や昔から住まれている方が多いので、来院される患者さんも近隣の0~100歳近くまでと幅広く、特にご高齢の方と10代以下のお子さんが多いですね。高齢の方では、加齢に伴い発症リスクが高まる緑内障や白内障、加齢黄斑変性などの症状で来られます。お子さんですと、弱視や近視など視力に関する相談や、プールの時期に増えるはやり目、花粉症によるアレルギー性結膜炎が多く、中年世代では角膜乾燥症(ドライアイ)などで受診されます。ドライアイは長時間パソコンを使う人や、空調の効いた場所にいると肌と同じで目も乾燥するので、オフィスワークの方は注意が必要です。治療は点眼薬を中心に、重度の患者さんには涙点プラグなども行っていますので、市販薬で治らない場合は、受診をお勧めします。

診療する際に、どのような点に意識していますか?

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最近はスマートフォンなどで簡単に病気について調べることができますが、手軽な反面インターネットの情報は玉石混交の面もあり、誤った知識で不安を抱く人や、薬の効果に疑心を抱く方もいらっしゃいます。そこで、当院ではきちんと疾患や薬の効能を説明し、患者さんが納得のいく診療はもちろん、普段からのコミュニケーションで、信頼関係を築くことも大切にしています。例えば、緑内障の患者さんに処方する点眼薬は目にしみることが多く、たまに使用を止めてしまう患者さんがいらっしゃいます。しかし、きちんと使わないと失明に至るケースもあるので、患者さんから「薬を使っていない」と気軽に言えてしまうような、素直に話しやすい環境であることも大切にしています。

将来のリスク予防のため、幼少期の近視進行抑制に尽力

医師を志した理由を教えてください。

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昔から人と接することが好きで、人と関わりながら喜んでもらえる仕事がしたいと思っていました。中でも医学の道へ進んだのは、幼少期に小児喘息を患い、小児科医師に診てもらう機会が多かったので、幼心に医師への憧れを抱いていたからです。大学を卒業後は、自身の手先が器用であることや、“手術によって、目が見えるようになることは素晴らしいこと”と魅力を感じ、患者さんの人生をより良い方向に導きたい思いで、眼科を専攻しました。

近年増えていると感じる疾患などはありますか?

当院は視力の相談でお子さんが来院する割合が高く、ここ数年で近視の子が増えているように感じます。近視には遺伝的要素と環境的要素があり、環境面では、昔よりもゲームやタブレット端末などが普及し、近くの画面を見る機会が増えたのも要因に挙げられますね。近視は早くて5、6歳から表れ、小学校入学前の健診などで指摘されたり、遠くを見るときに目を細めていることに大人が気づいたりして受診されます。視力の低下は成長期に進み、幼い頃から近視になるお子さんは、大人になるとかなり進行する傾向にあります。強度近視が進むと、眼鏡をかけても見えづらくなる病的近視となるリスクもあるので、予防も含めて幼少期からの進行を抑制する治療をお勧めします。

近視の子どもには、どのような診療が行われるのでしょうか。

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私も2人の子を持ち、「わが子の視力が悪くならないようにしたい」と願う親心は強く共感できますので、当院では幼少期からの近視進行の抑制に注力しています。治療では、眼鏡をかける方法か、オルソケラトロジーを使うケースがあります。オルソケラトロジーは、特殊なコンタクトレンズを就寝中に装用すると、翌日視力の回復が期待でき、日中は裸眼で過ごせます。コンタクトレンズを扱える年齢なら使用可能ですが、効果は軽度の近視に限られ、装用を止めると元の視力に戻るので、毎晩装用しなければなりません。治療にはお子さんの協力が必要なので眼鏡がかけられないような激しい動きが伴う、スポーツの習い事等があるお子さんは、自身のモチベーションも上がるのでお勧めです。また、今は点眼薬の研究も進んでいるのでそういったところにも注目していきたいですね。

地域のニーズに応え、患者や家族に寄り添う在宅医療

通院が難しい患者さんには在宅医療も行われているのですね。

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当院では近隣の吹田市や茨木市、大阪市内などの高齢者施設やご自宅を対象に、在宅医療も行っています。これは開業当初から始めており、高齢者施設に訪問していた、知人の内科医師から声がかかったのがきっかけです。当時在宅医療を行う眼科医師が少なく、系列の施設や介護従事者らによるクチコミが広がり、現在は約200件を担当するように。患者さんはご高齢の方がほとんどで、緑内障や白内障といった疾患が多く、点眼薬の処方や、手術で良くなると診断した場合は他の眼科医院への紹介も行います。クリニックとは違い設備などの面で診療できる内容は限られますが、安心して生活を送っていただくためにも、患者さんやご家族にもきちんと疾患の説明をしながら、訪問先でもできる限りの治療を施します。

熱中されている趣味はありますか?

趣味はマラソンですね。6年前から運動不足解消のため走り始め、最初は1キロも走れませんでしたが、現在はマラソン大会にも出場するようになりました。長距離を走るのは苦しいことも多いですが、これだけ続けられたのは、走り始めてから体調が良くなったと感じたことや、同じランナー仲間が増えたことが理由です。11月には大阪市内の街並みを駆け抜ける市民マラソンに出場するので、現在は1ヵ月で150kmを走り込むなど、調整に励んでいます。他にも、吹田市内の魅力を走りながら体感してもらう市民マラソンを今後実現するため、立ち上げの実行委員にも加わっているので、マラソンを通じて地域活性化のお手伝いもしていきたいですね。

今後の展望とメッセージをお願いします。

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当院は女性スタッフが多いので、結婚や出産などライフステージが変わっても、女性が長く働ける居心地の良い職場環境でありたいです。院内の雰囲気は患者さんにも伝わるので、スタッフ全員が和やかな気持ちで、温かく患者さんをお迎えしたいと思います。お子さんに関しては、遠視の子は、幼少期から眼鏡矯正や視能訓練を行わないと将来弱視になるリスクや、近視だと思っていたら実は網膜剥離などの疾患が潜んでいる場合もあり、早めに治療を行わないとその後の人生を左右します。子どもは見えづらいと思っても自身で症状を訴えることが少ないので、お子さんの見え方で異変を感じましたら、受診していただきたいですね。ほかにも眼科疾患に対して何か疑問を抱いたり、ほかの眼科に受診したけれど腑に落ちないことがあったりしましたら、真摯に対応しますので気軽にお越しください。

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