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児浦 利哉 院長、児浦 美欧花 副院長の独自取材記事

こうらクリニック

(世田谷区/豪徳寺駅)

最終更新日:2019/08/28

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昔ながらの風情が漂う豪徳寺商店街の中に開業して40年近く、地元に親しまれた「こうらクリニック」は、2011年に隣地に新しく移転した。呼吸器内科を専門とする児浦利哉先生だけでなく、妻である日本整形外科学会整形外科専門医の児浦美欧花先生が担当する整形外科が2014年より開始。内科と整形外科、ますます地域のかかりつけ医として信頼を集めている。内科の医師として、整形外科の医師として、互いの専門分野を生かして協力し合っている2人に、日々の診療への思いを訊いた。
(取材日2016年3月16日)

地域のかかりつけ医として幅広く対応するための移転

クリニックを隣地に移転して5年目ですね。

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【児浦院長】2011年12月に、以前のクリニックの隣に新しく建て、移転しました。以前は薬局の2階で手狭でしたし、階段の上り下りもあって、患者さんに不自由を感じさせてしまっており、きちんと広いところでやりたいという気持ちがずっとあったんです。ですから新しいクリニックはこだわって建てました。1階に移り、オールバリアフリーにし、2階へはエレベーターを設置しました。吹き抜けもあって明るく、居心地の良い空間になったと思います。
【美欧花副院長】病院にありがちな白よりも、暖かい色のほうがリラックスしてお待ちいただけるだろうと、壁の色はオレンジにしました。全体の色彩のバランスは、お花の先生をしている友人がトータルに見て、考えてくれたものなんです。リニューアルオープンのときには患者さんからもたくさんのお花をいただいて、一緒に喜んでいただきました。

診療内容について教えてください。

【児浦院長】当院は父が40年近く前に皮膚科・形成外科としてスタートしましたが、呼吸器内科が専門の私が引き継いでからは内科・皮膚科のかかりつけ医として診療しています。加えて副院長を務める妻が整形外科を担当し、大学病院に勤務しながら手伝ってくれていました。内科がメインといっても、火傷やねんざ、手を切ったなどの外傷の患者さんも来られるので、整形外科の診療日を週に3日、火曜・木曜・土曜に増やしました。こちらは基本的に予約制ですが、緊急の場合には予約なしでも診療しています。おかげで、形成外科的な処置や縫合なども迅速にできるようになり、患者さんはもちろん、私自身も助かっています。

新しい機器など、設備も充実されたようですね。

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【美欧花副院長】当院の2階に本格的なリハビリ室をオープンしました。リハビリに訪れる患者さんも、治療効果の評価を行い、最終的には自分でリハビリを継続していける良い方法がないかを考え、その人に合った治療を行っています。
【児浦院長】内科においては呼気NO(一酸化窒素)測定の機器を導入しました。従来の喘息の診断は問診に頼ることが多かったのですが、この機器によって、患者さんにも客観的に喘息の診断を理解してもらえるようになりました。咳に悩んで来院される患者さんはがんや結核など、いろいろな病気を心配されています。このNO数値を見ることで、患者さんも自分の状況を理解して、喘息の治療にも向き合えるのです。小さなお子さんでも簡単にできる検査ですので、咳にお悩みの方はご相談いただきたいですね。

地域に密着し、専門が違う2人の複合的な治療を提供

院長・副院長はそれぞれ違う分野を専門とされていますね。

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【児浦院長】私が父と異なる内科に進んだのは、体の全体を診ることができる点に魅力を感じたからです。開業医は専門科目にとらわれず幅広く診療することが求められますが、専門で学んだ呼吸器内科、アレルギー科の知識を生かしつつ、総合的な診療を心がけています。
【美欧花副院長】私は昔、器械体操をしていて、けがで続けられなくなったことをきっかけに、医師をめざしました。整形外科に進んだのは、アスリートだった経験を生かせる科だと考えたからですね。女医の整形外科医というのはまだまだ少ないので、女性の患者さんの中には、女医ということに安心される方もいますし、近所のおばちゃんのようでいろいろ相談しやすいと言われることも多いです。

内科と整形外科が一つの医院にあると、患者さんにも便利ですね。

【児浦院長】内科に来られる患者さんでも、腰痛や肩痛などを訴える方が結構いらっしゃいます。その際、整形外科の医師による専門的な診断を受けず、湿布だけ貼って様子を診ているという方もいらっしゃいますので、当院ではきちんと診断して適切な治療をお勧めしています。逆に、整形外科に訪れた患者さんでも咳が出て心配するような場合は、すぐに内科で診させてもらいます。1回の受診で自分が抱えている悩みのすべてを解決に結びつけることができれば、患者さんに非常に喜ばれますよね。それに、診断と連携がスピーディーなので、治療が後手に回ることもありません。夫婦である点を生かし、相談しながら互いを補い合っていますね。

診療ではどのようなことを心がけていますか?

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【児浦院長】患者さんの話をきちんと聞くことです。患者さんのお話が診断の上で重要であるだけでなく、話を聴くどころか顔も診ないですぐ診察終了では、患者さんも医療不信になるはずだからです。きちんと診察してもらったと満足していただけるよう、心がけています。実は妻のほうが聞き上手なので、その点も頼りになります。また、当院のスタッフは非常に評判が良いんです。スタッフミーティングでも、患者さんの情報共有や満足度向上のための改善点等を話し合っています。
【美欧花副院長】整形外科では、触れて診察することを心がけています。お話だけで痛みや動きの悪さなどの状態を正しく伝えることは難しいですから、お話を伺った上で実際に触れて、問題のある部位をきちんと確認するようにしています。

これからも長く、世代をわたって地域医療に携わりたい

内科の医師として、院長の今後の取り組みなどを聞かせてください。

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【児浦院長】今、国の政策として在宅医療に力を入れていますが、当院のようなクリニックでは今後どうすべきかを考えた時、私の専門である呼吸器科で、喘息やCOPD(慢性閉塞肺疾患)への取り組みを考えています。特にCOPDは増えていくだろうと予測される呼吸器疾患ですから、予防のための禁煙治療や、早期発見・治療のための呼吸器の検査も重要です。喫煙はご家族への副流煙などの健康被害のデータもきちんと出ていますし、加齢とともに確実にCOPDにかかってきます。禁煙治療の推進は積極的に行わなければならないでしょう。また、現在は産休中の当院の理学療法士は呼吸リハビリもできるスタッフなので、いずれそれも再開させる予定です。

副院長は、整形外科の医師としての目標はありますか?

【美欧花副院長】この地域の背中が曲がって歩きにくいとか、膝がO脚になって歩きにくい方などを減らしたいと思っています。「豪徳寺には若々しいおじいちゃん、おばあちゃんばっかりね」と。そのためには予防医学が必要です。骨粗しょう症の予防や、足が変型しにくいトレーニング。重度の場合には人工関節をなるべく生活の質が下がらないうちにやっていただいて、手術したことがわからないぐらい快活に日々の生活を送っていただきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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【児浦院長】内科のかかりつけ医として長く認知されている一方で、咳など呼吸器疾患でお悩みの方が遠方から来院されています。かかりつけ医としての身近さとともに、専門である呼吸器疾患とアレルギーについては大学病院と同レベルの医療を実践していくことを、自分に与えられた使命と考えています。
【美欧花副院長】救急対応に関しては、地域の方がお困りなわけですから、休診日でも助け合いと思い、できる限り応えていければと思っています。むしろ、休診日でも救急病院より先に「こうらさんのところに電話してみる?」と頭の中に浮かんでいただけるのはとてもありがたいことですよね。整形外科医として、生活の中での不具合が最小限で済むよう、自分らしく人生を終えるギリギリまで歩いていただけるようお手伝いできればと思っています。

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