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ストレスからも起こる顎関節症
マウスピースによる治療

はしもと歯科医院

(大阪市都島区/都島駅)

最終更新日:2021/10/12

はしもと歯科医院 ストレスからも起こる顎関節症 マウスピースによる治療 はしもと歯科医院 ストレスからも起こる顎関節症 マウスピースによる治療
  • 自由診療

口を開くたびに音や痛みが生じ、重症化すると口を開けなくなることもある顎関節症。「最近では、顎関節症になる患者さんが増えてきたと感じています」と危惧するのは、都島区にある「はしもと歯科医院」の橋本幸尚副院長だ。顎関節症の主な原因は歯の食いしばりや歯ぎしりで、それらは日々のストレスから起きることもあるという。働き盛りの世代はもちろん、小学生での顎関節症もあるそうだ。また顎関節は耳や目と近いだけに、めまいや頭痛、肩こりといった症状の原因にもなるが、関連性に気づかれていない場合も多いとのこと。「もっと早い段階で顎関節症を疑って、歯科医院で気軽に相談してほしいですね」と語る橋本副院長に、顎関節症の基礎知識や診断、治療方法について教えてもらった。

(取材日2019年6月11日)

顎関節症はストレスによる歯ぎしり・食いしばりが原因のことも。早めに歯科医院へ相談を

Q顎関節症ではどのような症状が起きるのでしょうか。
A
はしもと歯科医院 顎関節症の治療において特に研鑽を積んできた橋本先生

▲顎関節症の治療において特に研鑽を積んできた橋本先生

顎の関節が正しい位置からずれ、口を開閉するたびに痛んだり、音が鳴ったりします。音は、ぽきぽき、かくかく、じゃりじゃりなどと表現され、時には周囲に聞こえるほど大きな音が出ることも。悪化すると口が開けにくくなり、食事や会話もしづらくなります。さらに顎関節は三半規管や三叉神経のそばにあるため、位置関係がずれて周囲が圧迫されると、めまいや難聴、視力低下、頭痛、肩こりや首・腰の痛みなどの原因になる場合もあります。他科で原因不明と診断されたこれらの症状が、顎関節症の治療で緩和につながることもありますよ。若い女性の病気と思われがちですが、最近は子どもから中高年層まで、また男性からのご相談も珍しくありません。

Q顎関節症の原因や、受診すべきタイミングを教えてください。
A
はしもと歯科医院 穏やかな口調で丁寧に説明してくれる橋本先生

▲穏やかな口調で丁寧に説明してくれる橋本先生

顎関節がずれる最大の原因は、日常生活での歯ぎしりや食いしばりです。これらは、ストレスを解消するための本能的な行動であることがわかってきています。年齢を問わず過度なストレスにさらされると、私たちは無意識のうちに歯を食いしばったり、寝ている間に歯ぎしりをしたりすることがあります。顎の骨は頭蓋骨にぶら下がるような位置関係にあり、顎関節は可動域も大きいので、過度な力がかかり続けると、正しい位置から徐々にずれてしまうのですね。だから症状も少しずつ悪化します。痛みが強くなり、口が開きにくくなってからでは治療自体も難しくなるので、音が鳴ったり頭や首に原因不明の不調があったりすれば、ぜひ早めにご相談ください。

Q検査や治療の流れを教えてください。
A
はしもと歯科医院 咬合器を使って治療を行う

▲咬合器を使って治療を行う

お口の様子を診察して、日常生活について詳しくお話を聞いたのち、エックス線撮影を行います。さらに上下の歯型と噛み合わせの歯型を採り、咬合器を用いて、正しい顎関節の位置と、現在の位置とのずれを調べます。実際の歯型を立体的に再現して調べるので、難しい操作はいりませんし、患者さんはご自身の顎関節のずれを目で見て実感できます。正しい顎の位置や噛み合わせがわかれば、それを再現したマウスピースを作製し、就寝中に装着してもらいます。一般的に、マウスピースには硬めの素材が使われますが、食いしばったときの違和感が強い。そこで当院ではソフトな素材を使い、まずは装着する習慣をつけてもらえるようにしています。

Q顎関節治療にはどの程度の期間がかかりますか。
A
はしもと歯科医院 顎関節症はもちろん、入れ歯などの噛み合わせの治療も得意とする

▲顎関節症はもちろん、入れ歯などの噛み合わせの治療も得意とする

症状の程度や、マウスピースを装着している時間の長さで個人差が大きいのですが、当院では最初に「3ヵ月はかかると思ってくださいね」とお話しします。マウスピースをつけ始めた当初は慣れなかったり眠れなかったりしますので、まず1週間後に来てもらって、微調整をします。慣れてくれば月1回程度の通院で様子を見ていきます。歯ぎしりが強いと、マウスピースに穴が開くこともありますからね。早い人は、1週間~10日ほどで変化を感じますが、ゆっくりと変化する方もいますので、諦めずにマウスピースを使用し、日中も食いしばりを避けるように意識してください。

Q日常生活ではどのようなことに気をつければ良いでしょうか。
A
はしもと歯科医院 なるべく早めの受診をしてほしいと語る橋本先生

▲なるべく早めの受診をしてほしいと語る橋本先生

ストレスを回避できれば一番良いのですが、現実的には難しい。だから、受診時の症状が改善につながれば治療はいったん終了になりますが、再発を防ぐためにも、マウスピースを使い続けることや、定期的な受診をお勧めしています。また、顎関節症になりやすい人は、口を大きく開けすぎない、硬いものばかり食べない、頬づえをつかない、といった配慮も必要です。ただ、食事などによる歯の自然な接触時間は、1日のうちでもわずかです。やはりストレスを軽減し、夜間の食いしばりや歯ぎしりを減らすことが最も重要になると考えています。

ドクターからのメッセージ

橋本 幸尚副院長

以前、大学受験を控えた高校生が夏休み前に「歯が痛い」と受診したのですが、虫歯はなく、症状から顎関節症と診断しました。本人の希望で特別な治療は行わず、経過観察にしたところ、春になって進路が決まったら、痛みはすっかりなくなったのです。この方のように、顎関節症の発症は多くがストレスと結びついています。そしてストレスに満ちた今の社会では、新たに虫歯になる人よりも、新たに顎関節症になる人のほうが多いように思えてなりません。顎関節症は全身の健康にも影響しますので、気になる変化があればできるだけ早い段階で顎関節症の可能性を考え、専門的な治療が受けられる歯科医院を受診してほしいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

診断料/5万円~

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