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東芝 直樹 院長の独自取材記事

新ゆり山手通りこどもクリニック

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2020/04/01

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新百合ヶ丘から歩いて3分のメディカルモリノビル内にクリニックを構える「新ゆり山手通りこどもクリニック」を訪ねた。院内は、ゆったりとスペースが取られており、開放感がある。診療を終え、にこやかに現れた院長の東芝直樹先生は、白衣ではなく普通の洋服姿だ。子どもを緊張させないため、院内でも白衣を身につけないという。ゆっくり言葉を選びながら丁寧に応じる様子に、診療中の東芝先生を垣間見たような気がした。開院から8年、地域の変化やこれからの展望について話を聞いた。
(取材日2017年3月27日)

新百合ヶ丘地域の子どもたちのかかりつけ医に

開院にあたって、この地を選んだ理由を聞かせてください。

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小学校から高校まで新百合ヶ丘に住んでいたので、複合医療関連ビルのメディカルモリノビルができることを耳にして、とても興味を持ちました。久しぶりに新百合ヶ丘を訪れてみると、私が住んでいた頃とは別の街のように様変わりをしていましたが、ところどころに当時の面影も残っていました。自分のクリニックを持つなら、慣れ親しんだ、よく知っている街がいいと思い、この地に開業することに決めました。

開院から8年たち、クリニックに変化はありますか?

新百合ヶ丘という街の発展とともに患者さんが増加してきたという印象があります。特に開業してから2〜3年ほどの頃は顕著だったでしょうか。患者さんが増えるということは、さまざまな症状をご相談いただくということですから、そのどれにも対応できなくてはいけません。例えば「小児科」と掲げていると、外傷でご相談いただくこともあります。簡単な処置をすることはもちろん可能ですが、それ以上となると、外科の先生にご紹介したりといった、診診連携や病診連携が必要になってきます。現在では、スムーズな対応ができるように環境を整えてきています。

先生はゼネラリストと聞きました。

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地域の子どものかかりつけ医をめざしているので、何かの専門家ではなく、どんな病気も得意なゼネラリストでなくてはいけないと思っています。小児科では皮膚科や耳鼻科などに関わる病気を扱うことも多いので、幅広く知識を吸収していきたいと思っています。アレルギー疾患に関しては、開業以前に勤務していた総合病院では、アレルギー疾患を診る外来で診療を行っていました。この経験を生かして、アレルギーで困っている患者さんも積極的に受け入れています。また、本式のNICU(新生児特定集中治療室)での臨床経験が少ないので、専門にされている先生からみたら専門とは言えないかもしれませんが、これまでに新生児の診療に関わることが多く、現在の診療にとても役立っています。

生活背景まで含めた丁寧な聞き取りと説明を心がける

アレルギー疾患を持つ患者には、どのように対応していますか?

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アレルギーを持つ患者さんには、対話の中で生活背景を丁寧にヒアリングし、その上で適切なアドバイスを行うようにしています。患者さん一人ひとりに時間をかけて診察をしているので、時には次の方をお待たせしてしまうこともありますが……。

患者との思い出に残るエピソードを聞かせてください。

個々の患者さんとの思い出はたくさんありますが、奇跡的な回復力を見せてくれたお子さんはやはり印象深いですね。お子さんの回復力は計り知れないものがあり、もう駄目だという状態でも、強い生命力を見せてくれることがあります。生命の神秘に、ただ驚くばかりです。

休日はどのように過ごしていますか?

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勤務医時代は夜間の勤務や緊急対応で時間に追われる毎日でした。その当時に比べると、開業医は時間に余裕ができるはずだと思っていましたが、当初のもくろみはすっかり外れてしまいました。勤務医時代は診療に専念していればよかったのですが、今は診療以外のことをすべて自分でやらねばならないので、雑務に追われて自分の時間があまりないのが現状です。常に経営のことが頭の片隅にあるので、クリニックのことを考えていない日はありません。近隣の保育園や小学校の嘱託医をしているので、木曜日の休診はそういった仕事にあてることが多いですね。

「子どもを一緒に診ていきましょう」が診療スタンス

小児科のドクターを選んだ理由を聞かせてください。

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他の診療科の先生には、おこがましいと言われてしまうかもしれませんが。小児科は未来のあるお子さんたちの治療をします。きっと他の診療科以上に患者さんに未来や将来を見出すことができ、強いやりがいが感じられるのではないかと思い、小児科に進みました。私は、小児科の中でも小児内科を専門としています。成人の診療科は消化器内科、呼吸器内科……などと臓器別に分かれていることが多いのですが、小児科は全身にわたって診療する必要があります。スペシャリストとして一つの臓器や疾病に特化するよりも、ゼネラリストとして広く深く診療していきたいと考え、総合的に内科を勉強できる小児内科を選びました。

診療の際に、心がけていることを聞かせてください。

親御さんに対して「子どもを一緒に診ていきましょう」というスタンスで診療しています。小児科の治療で最も大切なのは、お子さんに一番近い存在である親御さんに協力してもらうことだと思うのです。良好な協力体制を築けるように、診察時には、親御さんに丁寧に説明するよう努めています。親御さんから聞くお子さんの様子なども情報源としながら、診断と薬の処方を行い、「もしこうなったら、また来てくださいね」と、今後、起こりうることも併せて話しておきます。親御さんが次にどう動けばいいのか明確にすることで、安心していただくためです。親御さんが不安になるとお子さんも落ち着かなくなるものです。お子さんが一番頼りにしている親御さんに、まず安心してもらえるように、一人ひとりに時間をかけて丁寧な対話と説明を心がけています。

子どもを持つ読者に、メッセージをお願いします。

小児科はお子さんがいるご家族と接する機会がほとんどで、お子さんのパワーや、ご家族の和気あいあいとした姿を見ていると、どんなに多忙でも、ふと心が和むものです。そんな一方で、これまでに虐待を受けているお子さんに出会う機会もあり、胸がしめつけられる思いをしたこともあります。開業する前のことですが、親御さんに話を聞いてみると、仕事やご自身のことが優先で、お子さんが二の次、三の次になってしまっている方もいらっしゃいました。子育ては大変なことの連続ですが、どうかお子さんを第一に考えていただければと思っています。子育てで悩んでいることなどあれば、私たち小児科の医師に気軽に相談してください。

今後の展望を聞かせてください。

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現在は小児科の医師の私1人と看護師1人という小さなユニットで診療を行っているので、できることが限られてしまいます。ですが、逆にこの小回りの良さと、これまでの経験を存分に生かし、このエリアの皆さんに貢献していきたいと思っています。今後は患者さんのニーズに合わせて待ち時間の改善や、検査機器の導入を検討していきたいと思っています。でも、何よりも患者さんや親御さんに安心して来ていただけるように、今までどおり、着実な診察を続けていくことが優先ですね。かかりつけ医として、幅広く診療できるよう、これからも努力してまいります。

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