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東芝 直樹 院長の独自取材記事

新ゆり山手通りこどもクリニック

(川崎市麻生区/新百合ヶ丘駅)

最終更新日:2024/06/21

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック  main

新百合ヶ丘駅北口から歩いて5分ほど、山手通り沿いのメディカルビル2階にある「新ゆり山手通りこどもクリニック」。2009年のオープンから多くの子どもたちと子育てに奮闘する親を見守り、その心身の健康を支えてきた。広々とした空間が確保された院内にはパネルやシートが設置されており、感染症予防対策に力を入れている様子がうかがえる。「子どもの病気は感染症が中心。波がある感染症の流行に合わせて、いかに効率よく診療を進めていくかが大切となります」と話すのは、東芝直樹院長。診療を終えたばかりの姿で出迎えてくれた。子どもたちの緊張を避けるため、院内では白衣を身につけることなく、普段着姿で診療しているという。そんな東芝院長に、同院での診療や小児医療にかける思いなどを聞いた。

(取材日2024年3月18日)

感染症流行の波に合わせ、対策を強化しながら診療

ご経歴とクリニックの成り立ちを簡単にお聞かせください。

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック 1

医学部を卒業後は、大学病院や市中病院の小児科で診療に携わりました。そんな中、新百合ヶ丘駅近くに大規模な医療ビルが建つという話を聞いて、興味を持ったのが開院のきっかけです。実は小学校から高校までこの町に住んでいたのですが、久しぶりに訪れてみると、大きく様変わりしていて驚きました。しかし、当時の面影も残っており、自分のクリニックを持つならこのように昔の姿までよく知る、慣れ親しんだ町が良いなと思い、開業を決意しました。

クリニックの特徴を教えてください。

専門性にこだわりすぎず、広く小児科一般を診るクリニックです。開業から今年で15年となりますが、街の発展とともに患者さんが増えました。患者さんが増えるということは、ご相談いただく症状も幅広くなります。そのすべてに対応できるようにしなくてはなりません。近隣での病診連携、診診連携にも注力しながら、診療環境を整えてきた感じです。とはいえ、ここ数年は新型コロナウイルス感染症の対応に追われ、通常の診療が難しくなっていたのも事実です。小児科診療は感染症の波とともにあるというのは平常時からのことですが、初めて対峙する感染症であり、人々の意識も大きく変化しましたから。

院内感染の予防策にも注力していらっしゃいますね。

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック 2

新型コロナウイルスは当初二類感染症に分類されていましたが、当院は二類感染症を診ることを想定していない体制でしたから、急いで整えた感じです。感染疑いのある方とない方で動線を分けて接触を避けられるよう工夫しました。分類が五類に移行して徐々に緩和の方向には動いていますが、現状ではまだまだ不安の大きい方も多いと感じます。インフルエンザの流行もまだ落ち着かず、先の見えない状況が続いていますので、診療効率は下がるものの、急に元に戻すわけにはいかないなと考えています。

花粉症から喘息、夜尿症まで、幅広い相談に対応

予約システムを導入していらっしゃると伺いました。

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック 3

当初から来院順での診療としていましたが、お待たせする時間が長くなってしまうことが多くあり、数年前に順番予約をお取りいただけるウェブシステムを導入しました。当日朝7時から午前の、昼12時から午後の診療が予約できます。また、乳幼児健診や予防接種もウェブ予約が可能で、こちらは1ヵ月前から予約できます。患者さんが集中する感染症の流行期などには診療予約が取りづらい状況もあるようで、心苦しく思っています。また、お一人お一人の診療にかかる時間は予測不可能で、ご予約いただいていたにもかかわらず待ち時間が発生することもあるのもご理解いただければと思います。

感染症以外ではどのような症状での受診が多いのですか。

春の時期は花粉症が多いです。もはや国民病のようなもので、小児でも春になると目が痒い、鼻水が出るといった症状に悩む子が増えています。当院で行うのは、生活上のアドバイスと、内服薬、点眼・点鼻薬の処方が基本です。薬の供給が安定しない減感作療法は、今のところ未導入となっています。希望される場合は検査も可能ですが、痛みを伴う検査になるのでこちらからはお勧めしていません。アレルギー検査では、針を刺して採血する必要がない鼻汁の好酸球数を測る方法もあります。他には、喘息などの慢性疾患や便秘、肌荒れなどのご相談が多いでしょうか。

夜尿の相談も受けていただけるそうですね。

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック 4

5歳を過ぎておねしょが頻繁に続くような場合に夜尿症といいますが、成長とともに自然に解消に向かうケースがほとんどです。おねしょが続く子では自尊心が低いとの報告もあるため、小学校に上がっても続くようなら、一度ご相談いただくのも良いでしょう。改善に向けては、まず生活習慣や寝る前の行動を見直すことから始めます。夜に水分を取らない、寝る前にトイレに行くといったことです。それでも改善が見られない場合には、睡眠前に内服することで夜間の尿量の減少を図る抗利尿ホルモン剤の処方をしています。また、長くお悩みの場合は、アラームを使ってトレーニングをする方法も検討します。トレーニングにはご家族の協力が必須ですが、スマホと連動する新しいアラームもレンタル可能ですので、一度ご相談いただきたいですね。

子どもを中心に、親と一緒に見守る頼れる存在をめざす

小児科の医師を志されたきっかけは?

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック 5

他の診療科の先生には、おこがましいと言われてしまうかもしれませんが。小児科は未来のあるお子さんたちの治療をします。きっと他の診療科以上に患者さんに未来や将来を見出すことができ、強いやりがいが感じられるのではないかと思い、小児科に進みました。私は、小児科の中でも小児内科を専門としています。成人の診療科は消化器内科、呼吸器内科……などと臓器別に分かれていることが多いのですが、小児科は全身にわたって診療する必要があります。スペシャリストとして一つの臓器や疾病に特化するよりも、ゼネラリストとして広く深く診療していきたいと考え、総合的に内科を勉強できる小児内科を選びました。

診療の際に心がけていることを教えてください。

親御さんに対して「子どもを一緒に診ていきましょう」というスタンスで診療しています。小児科の治療で最も大切なのは、お子さんに一番近い存在である親御さんに協力してもらうことだと思うのです。良好な協力体制を築けるように、親御さんに丁寧に説明するよう努めています。親御さんから聞くお子さんの様子なども情報源としながら診断と薬の処方を行い、「もしこうなったら、また来てくださいね」と、今後起こり得ることも併せて話します。親御さんが次にどう動けばいいのか明確にすることで、安心していただくためです。親御さんが不安になるとお子さんも落ち着かなくなるものです。お子さんが一番頼りにしている親御さんに、まず安心してもらえるように、丁寧な対話と説明を心がけています。時に話が長引いてしまうこともありますが、診療の効率を下げないため、むやみに長引かせることのないよう気をつけています。

読者に向けてひと言メッセージをお願いします。

東芝直樹院長 新ゆり山手通りこどもクリニック 6

以前は季節性とされていたインフルエンザの感染が通年に広がるなど、子どもたちを取り巻く環境がコロナ禍をきっかけに変化しました。どのような病気がいつ流行するといった予測が立てづらく、対策が難しくなったことを実感します。そんな中でも、お困りの際にはいつでも気軽にご相談いただける存在でありたいと考えています。風邪をひいたときはもちろん、お子さんの体調に気がかりがあれば、ぜひご来院ください。

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