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田村 邦宏 院長の独自取材記事

なみよけ歯科医院

(大阪市港区/弁天町駅)

最終更新日:2021/10/12

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2006年の開院以来、「なみよけ歯科医院」は患者の声に耳を傾けながら、地域の人たちの口腔内の健康を守ってきた。田村邦宏院長の目標は「安心して通える医院」。子どもの頃、治療で嫌な思いをした経験から、患者の気持ちに寄り添い、痛くない、怖くない治療をめざしている。院内はベビーカーや車いすでも入ることができ、子どもや子連れの母親のための「キッズスペース」が用意されている。また、通院できない高齢者のために訪問診療も行っている。これらは患者の要望に応えてスタートし、それに合わせて歯科医師や歯科衛生士らスタッフの数も増やしてきた。最近は患者の声を受け、セラミック素材を使った治療やホワイトニングにも対応。「地域に密着し、多くの人に喜ばれる医院にしたい」という院長に話を聞いた。

(取材日2017年11月10日)

「キッズスペース」や訪問診療で幅広い年代に対応

子どもから高齢者まで幅広い年代の患者さんが来院されるそうですね。

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2006年に開業して10年余りになりますが、おかげさまで患者さんも増え、今は1歳から99歳まで多くの方に通っていただいています。開院当初からの患者さんの中には、現役を引退し引っ越した後も、遠く他府県からおみえになる方もいらっしゃいますね。私たちが歯科予防に力を入れていることもあって、歯の健康に関心の高い方が多く、決まって定期的に検診に来られる方が500人ほどいるでしょうか。毎月毎月、お子さんと一緒にケアに来られる方もたくさんおられます。最初は歯科医師2人、診察台3台で始まった診療所ですが、今では歯科医師が7人在籍し、診察台も6台になりました。

子ども向けの診察台も用意されていますね。

10月に診察台を1台増やして6台にしたのですが、その際、これまでもあったキッズスペースを広く新しくしました。診察台の周りはキャラクターのぬいぐるみやおもちゃで遊べるようになっています。ベビーカーも入れる広さがありますので、小さなお子さんを連れたお母さんの治療にも使っています。お子さんの治療で心がけているのは、まず褒めることです。診察室に入れば褒め、診療台に座ることができれば褒める。そして、治療後には「よくできました」とカプセル入りおもちゃを持って帰っていただきます。治療に入るまで時間がかかることもありますが、決して無理強いはしません。歯の治療で最初に嫌な思いをすれば、その子は一生歯医者嫌いになってしまうかもしれません。治療への恐怖心を取り除き、お子さまに安心して治療を受けていただくのが、私たちの責務だと思っています。

高齢者向けの治療では、どのようなことをしていますか?

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最近は歯科医院に通いたいのに、足腰が弱り遠くまで歩けないという高齢者も増えてきました。そこで当院では10年ほど前から訪問診療を行っています。訪問診療担当の歯科医師や歯科衛生士がいて、持ち運びできるポータブルユニットを用意していますので、ご自宅や施設でも医院でできるのとほぼ同じ処置ができます。患者さんの要望に応えて始めたのですが、年を追うごとに利用者も増え、今は20~30人ほどいらっしゃいます。虫歯のない患者さんでも、口の中が細菌で汚れたままだと誤嚥性肺炎の原因となることもあります。しっかり口の中を清潔に保つお手伝いをしたいと思っています。また、医院の入り口には段差もあるのですが、持ち運びできる簡易スロープを置いていますので、車いすの方もそのまま治療室に入っていただけます。

予防に重点を置き、「削らない」治療を目標に

診療の際に気を付けていることはありますか?

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まずは衛生面です。治療に使う器具は高圧蒸気滅菌器などを使って滅菌し、患者さんごとに器具をパッキングしています。器具を使い回しするようなことは一切ありません。最近は衛生面や感染対策を気にする患者さんも増えていますから、滅菌をしっかりやって安心して診察を受けられるよう気を付けています。また、治療ではできるだけ、「削らない」「抜かない」ことを心がけています。そして、歯を削る部分が最小限になるように努めています。特に歯の根の治療では、神経を取り除いてしまうとやはり歯は弱くなってしまいます。できるだけ神経を残し、いつまでも自分の歯を残せるようにしたいと思っています。

定期的に検診に来られる患者さんの多さに驚きました。

私たちが積極的に予防の大切さをお話しさせていただいているのに対し、地域の皆さんが応えてくださった結果だと思っています。予防について話をさせていただくのは主に歯科衛生士です。優秀な衛生士ばかりで、よく患者さんの話を聞き、親身に相談に乗って信頼関係を築いてくれます。当院は担当制を取っているわけではないのですが、患者さんのほうから「いつもの衛生士さんに担当してほしい」とご指名をよくいただきます。結果的に担当が決まっていくことが多いですね。そうした衛生士から繰り返し定期的なケアの大切さを指導されるので、自然と皆さんも定期的に通うようになるのではないでしょうか。そんな優秀なスタッフたちにいつも感謝しています。

保険対象外の治療を望む患者さんも多いそうですね。

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治療の際、歯を白く保ちたい方には金属製の詰め物ではなく、陶器製のセラミックを使った治療をお勧めしています。また、黄ばんだ歯を白くするホワイトニングという治療もあります。これらは保険診療の対象外になってしまうのですが、歯のケアをきちんと行う方は、こうした保険外の治療に対する関心も高いような気がします。私たちはできるだけ費用を抑えて、ホワイトニングができるようにしています。薬剤を入れたマウスピースを家庭で1日、数十分から数時間装着するだけの治療ですが、歯をきれいにしたいと考えておられる患者さんに費用や特徴などを説明すると、「それくらいの費用で歯がきれいになるなら」と始められる方も多いですね。また、入れ歯にしたくないという患者さんにはインプラント治療も行っています。こちらも最近は希望する患者さんが増えてきました。

歯のメンテナンスの大切さを訴え続ける

歯科医師をめざした理由を教えてください。

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中学、高校生の頃、将来は地域に密着して、多くの人に喜んでもらえる仕事をしたいと思っていました。そこで、歯科医師なら地域に貢献できるのではないかと考え、九州歯科大学に進みました。私も子どもの頃は歯磨きなどのケアが十分ではなく、よく歯科医院に通い、治療で嫌な思いもしました。その経験から、大学時代から予防分野に関心を持つようになりました。治療で歯を削られたり抜かれたりするのは、誰でも嫌なものです。しかし、しっかり予防すれば、痛い思いをすることもありません。そのためには、歯科医院で定期的に歯磨きの指導を受け、歯の汚れや歯石などを取り除く必要があります。歯がきれいになると患者さんも気持ちよく家に帰ることができるでしょう。そんな患者さんが増えれば、医院の雰囲気も明るくなります。そうした思いから予防歯科に力を入れています。

この地域で開業されたのはどのような理由からですか?

開業を考え、生まれ育った神戸や大阪を中心に候補地を探した中で、たまたま見つけた場所だったのですが、この街の庶民的な雰囲気が気に入りました。ざっくばらんに地域の人と話ができ、仲良くできるような街で開業したいと思っていましたので、この場所を選びました。開業に合わせて、こちらに引っ越してきましたが、今では休日にも気さくに声をかけていただきます。少し気恥ずかしさもありますが、うれしく思います。周りの目があるので羽目を外すわけにいかないのが玉にきずですが(笑)。

今後、地域の中でどのような役割を果たしていきたいと考えていますか?

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私たちスタッフ全員は「地域の皆さんの歯を守りたい」と気持ちを一つにして、これまで患者さんに「自分たちの歯を大切にし、長持ちさせましょう」と呼びかけてきました。そして、それに共感していただいた患者さんとともに虫歯や歯周病の予防に取り組んできました。これからも予防に力を入れて、多くの人にできるだけ長く、自分の歯で食事を楽しんでいだたきたい。今後も地域のホームドクターとして、皆さんの口の中の相談に何でものることのできる存在でありたいと思っています。いつまでも歯を失うことなく自分の歯でおいしくごはんを食べられるよう、皆さんのお役に立てたら、うれしく思います。

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