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土井 一彦 副院長の独自取材記事

土井歯科医院

(大阪市東成区/深江橋駅)

最終更新日:2022/04/12

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東成区深江北の「土井歯科医院」は、幹線道路の中央大通りを南に入ってすぐ、下町情緒漂う町の一角にある。虫歯などの一般的な歯科の治療の他、小児歯科や口腔外科、インプラント治療も行っている。院内に入ると、広々とした待合室があり、ゆったりと待ち時間を過ごせる。奥の診察室は壁面が大きなガラス張りで、外の木漏れ日や緑を目にしながら治療を受けられる。庭には猫が迷い込んでくることもあり、歯の治療で緊張した気持ちがほぐれていく。土井英暉院長と息子の土井一彦副院長の2人で日々の診療にあたり、虫歯や歯周病の治療以外に、予防にも力を入れている。なぜ虫歯や歯周病を予防することが大切なのか、日頃から健康な歯を維持することへの意識を高く持つことがなぜ重要なのか、土井副院長に話を聞いた。

(取材日2017年5月27日)

患者によって違う「いい治療」とは

治療の際に心がけていることは何ですか?

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患者さんによって「いい治療」というのは変わってきます。お金をかけたからといって、必ずしもいい治療ができるわけではありません。治療法はいろいろありますが、それぞれ利点と欠点があるのです。人によって価値観が異なるので、その治療をした場合、その患者さんにどのようなメリットとデメリットがあるのか、きちんと説明して理解していただき、最終的には患者さんに治療法についてご判断いただくのが望ましいと思っています。費用の中には、当院に足を運んでいただいた貴重な時間も含まれます。そうしたことすべてについて考え、納得した上で、ご自身にとって良い治療法を選択していただきたいです。

何を基準に治療法を選んだらいいのでしょう。

治療法の選択をするとき、治療が必要な歯のことだけを考えるのではなく、口の中全体の状態について考える必要があります。例えば虫歯といっても、それは口の中全体の一つです。その一つが口全体、そして体全体の健康に影響することもあるため、あくまでも全体の中の一部分をどのように治療すべきか考えねばなりません。患者さんに説明するときも、そうした点についてよくご説明するようにしています。当院では、お子さんにもご理解いただけるようきちんと説明します。お子さんだけの判断に任せると嫌なことは避けてしまうので、保護者の方にもお話しして、最終的な判断をしていただきます。口全体の状況から考えた治療法の選択ときちんとした説明が大切です。

歯周病治療に力を入れているそうですね。

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歯を失う原因は、虫歯より歯周病のほうが多いというのが現状です。虫歯は根っこの部分がしっかりしていたら、穴の空いたところや、削ったところに詰め物で埋めて治療すれば少なくとも現状は維持できます。また、虫歯には「痛み」という自覚症状があり、進行するにつれやがて痛くて食べ物が噛めなくなるので、患者さんは自ら来院されます。一方、歯周病は相当進行しないと自覚症状が出にくいです。進行してから来院されても、手遅れということが度々あるのです。口の中の状態にもよりますが、ほとんどの場合、骨や歯茎を元の状態に戻すことは非常に困難なのです。そのため、早い段階で診察することがとても大切。何かが起こってからでは遅いのです。患者さんご自身にそのことに早く気づいていただきたいと思います。

患者が自発的に受ける検診や治療へのこだわり

歯周病の予防で大切なことは何でしょうか。

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歯周病を予防するためには、患者さんの意識がとても大切です。歯に対する意識を持っていただくため、検診や診察に来ていただいたときに、虫歯や歯周病の予防について患者さんにお話をします。3ヵ月に一度検診に来ていただくと、少しくらい歯の状態が悪くなっていても進行を食い止めることが期待できます。人によって個人差があるので、1ヵ月くらいで来ていただかないといけないこともあります。1年に1度の検診では少ないと思います。どの年代の方も、最低半年に一度は検診にお越しいただくのが理想です。本当は3歳くらいから歯科医院に行くのを習慣にすることが大切なので、学校教育の現場でも、もっとそうした意識を浸透させていく必要があると感じています。

診療の際にこだわっていることは何ですか?

ご自身の歯や口の状態について意識を高く持っていただくために、診察や検診をした時、レントゲンやカメラで口の中の状態を撮影し患者さんにも見てもらっています。どのような治療をなぜしているのか、患者さんに理解してもらわなければなりません。一方的にレントゲンを撮って、治療をして終わりというのでは駄目です。情報を患者さんと共有することが大切です。現状はこんな感じで、治療はどのようにするのか、何回くらいかかるのか、費用はどのくらいかかるのか、保険ではここまでしかできないが、保険外の方法もあるということを説明するようにしています。患者さんが知りたいと思われている情報を提供し、患者さんが納得のいく治療をする必要があります。

印象に残った患者さんのエピソードはありますか?

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小学3年生のお子さんの前歯が根本から折れたといって来院されました。歯が折れ神経が出ていました。実は、歯が折れたときの対処法は、大学ではあまり教わりません。一般的には、神経を取り除いて差し歯にします。そのお子さんの場合、歯が折れてからすぐに来院されたので、神経をほとんど取らずに折れた歯を修復し、元通りにすることを図りました。そのお子さんは「将来、歯医者さんになりたい」と言ってくれました。勉強会で歯が折れたときの処置の仕方について学んでから、10年ほどたった後の出来事でした。知識を持つことと、その知識を保存して必要なときに対応できることが重要だと改めて気づきました。またその日は、予約でいらしていた患者さんに、治療の日程を変更していただいたんです。皆さん快諾してくださって、後日治療がうまくいったことを喜んでくれました。患者さんの温かさにもふれることができました。

歯の健康は、人生を豊かにする

ところで、先生が歯科医師をめざしたきっかけは?

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本格的に歯科医師になろうと思ったのは、高校生になってからです。父が土井歯科医院をしていたので、幼稚園時代からいろいろな人に「土井先生のところの子だね」と声をかけられて育ちました。小学校の歯科検診でも、先生に「土井先生の子だ」と言われ、幼い頃から軽い洗脳を受けてきたというか、歯科医師になるのだとぼんやり思っていたのかもしれません。昔は真夜中の2時くらいに急患で来られる患者さんもいて、家族で対応しなければなりませんでした。そのため、私も父を手伝うことがありました。日曜日も診療の手伝いをした記憶があります。幼い頃から歯科医師になると決めていたわけではありませんが、自然な流れの中で父の後を継ぐという選択をしました。

休日はどのように過ごされていますか?

休日はほとんど勉強会やセミナーに出かけています。ですから、休みの日というのは、ほとんどありません。本当に何もない日は、子どもと遊びに行きます。子どもがまだ小さくて魚が好きなので、水族館やテーマパーク、公園に遊びに行くこともあります。毎朝出勤前のひとときも、私にとって子どもと遊べる大切な時間ですね。あとは、最近行けていないのですが、健康のためにジムにも通いたいと思っています。出勤するときも自転車で通っています。歯科医師が体調不良で休むと予約されている患者さんにたいへんご迷惑をおかけすることになります。それは避けなければなりません。今まで急に休んだのは、牡蠣にあたって体調を崩したとき1日だけ、さすがに立てなくなって休みました。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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人が生きていく上で、食べることは非常に大きな楽しみです。老後、仕事をリタイアして朝から晩まで特にやることがない、そんなとき一日の中で必ずやってくる楽しみは食べること。万人に共通の楽しみです。消化器の中で食べ物を物理的に粉砕できるのは、歯だけです。粉砕することによって、胃腸など消化器の働きも助けます。健康でいるためにも、健やかな歯でいることは大切です。歯が悪くなってから慌てるのではなく、その前に歯の健康を保つことの重要性に気づいていただけたらと思っています。患者さんが自発的に、定期的な検診を20年、30年と受けていただけるよう、治療とともに啓発にも力を入れていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療38万5000円~

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