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森山 義和 院長の独自取材記事

森山医院

(世田谷区/等々力駅)

最終更新日:2019/10/07

20190819 bana

「この待合室が私の遊び場でした」そうにこやかに話す森山義和院長。先代である父・森山義雄氏が開院し50年以上の歴史を持つ「森山医院」には、穏やかで心温まる優しい空気が満ちている。この雰囲気づくりに一役買っているのが、看護師でもある森山院長の妻の存在だ。地域医療に尽くす2人の姿を、患者たちも家族のように見守り信頼しているようだ。地域医療の原点とも呼べる心の交流が、この医院の中では今もなおよどみなく交差している。
(取材日2018年7月5日/更新日2019年7月26日)

謙虚さを忘れない医師でありたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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1959年に先代の院長である父がこの地に当院を開院しました。私が学校から帰ってくると、医師として働く父の姿がここにありました。今の待合室は幼い頃の私の遊び場だったんです。ここで患者さんたちに遊んでもらい、とてもかわいがってもらいました。日々、医師である父や優しい患者さんたちとふれ合うことで、私も自然と医師という職業を選びました。高校時代には研究職に就くことも想像したのですが、生涯の仕事として長く続けるなら医師しかないという結論を出しました。医師になってもう20年がたちますが、やはりこの仕事を選んで良かったと実感しています。

先生が医師の道を選んだとき、お父さまの反応は?

とても喜んでくれました。父だけでなく母や姉たちも応援してくれましたね。親戚にも医師が多い家系ですが、父は私に医師になれと強要したことは一度もありません。それどころか、他にもたくさん職業はあると説いたくらいです。しかし、やはり医師になりたい気持ちが強く、医師への道を選びました。父は胃がんで亡くなったのですが、それを最初に発見したのは私でした。私が医師になって1年目のときです。父が調子が悪いと訴えるので、私がエックス線を撮り、怪しい影が見つかりました。父のエックス線のフィルムを大学病院に持っていき、より精密な検査を受け胃がんと診断されました。当時は何の因果かと複雑な思いでしたが、今となってみれば、ほかのドクターではなく私が発見したことを良かったと思えます。

お父さまのような医師をめざしていらっしゃるのでしょうか。

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かつての私の理想はパーフェクトに治療できる医師でした。しかし父から、世の中には無数の病と、それに悩む患者さんがいること、そもそも「医者が治す、治してやる」という考え方が思い上がりなのだと教えられました。病を治そうとするのは患者さんご本人。医師はそれをいかにサポートするかが問われる。薬を飲んだから治るのではなく、それは患者さんご自身の治癒力のおかげ。「治してやる」ではなく「手助けする」のが医師の務めで、そういう気持ちを忘れてはいけないと教えられました。若かった頃は父の言葉がピンと来なかったのですが、今思えば父は私に「医者は常に謙虚であれ」と伝えたかったのでしょう。父は昔の医師らしい剛健なタイプでしたが、私は正反対で、患者さんと話し込むタイプです。患者さんへの接し方は違いますが、父からは医師として大切なことを教えられました。

複数の内視鏡で食道、胃、大腸の検査が可能

先生は内視鏡の検査が得意だと伺いました。

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内視鏡検査は医師の腕が如実にあらわれると思います。私自身、新米の頃には先輩ドクターにコツを聞いたものです。しかしどの先生も答えは同じ。ある程度医師のセンスは影響するが、とにかく経験を積むことが一番だと教えてくれました。現在も当院以外に東大病院消化器内科に後期研修医として在籍しており、多くの上部・下部内視鏡検査を経験しています。また、当院には経口内視鏡のほか、経鼻内視鏡、大腸内視鏡、大腸カプセル内視鏡、狭帯域光観察システムを使った検査が可能です。経鼻内視鏡は吐き気が起こりにくく、検査中もお話ができます。

内視鏡検査を初めて受けるとなると、緊張したり不安を感じたりという方も多いのではないでしょうか。

検査を目的として当院を受診される方は「内視鏡の検査もしなくてはいけないのだろうか」という思いを持ちながら来られるようです。それで「では念のため内視鏡検査をしましょう」となると「やっぱり悪い病気なんだ!」と感じるようで。検査が終わってから「実はとっても怖かった」と言われる方がいます。何があるかわからないから検査するのですが、なぜ検査までしなくてはいけないのかということが気になるのならどんどん聞いてほしいです。細胞を取って検査するというようなことでも、それがどのくらい怖いことなのかとご自身の中に不安を抱えているのではなく、聞いて、説明を求めていただければと思います。一つ一つ丁寧にお答えします。

内視鏡検査を勧められると、重い病気なのでは? と思ってしまいます。

内視鏡検査する=重病決定というわけではないのです。目隠しをして立っているとして、そこが平らで安全なところなのか、崖っぷちなのかというのは、検査をしてみなければわかりません。目隠しを取って、今いる場所を確認するのが検査です。そういう話はしているのですが、皆さん「自分が今いるのは崖のそばなんだ」と思ってしまうようです。不安や疑問は、専門家である私に聞いて、ここで解決していただきたいのです。昔から当院に通われている方はちょっとしたことでも窓口に来て、おしゃべりしていかれます。それくらい気軽に来てもらえればと思います。

内視鏡検査では、どんな病気が見つかることが多いのでしょうか。

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胃がんは今、ピロリ菌の検査や除菌治療が進んでいるので、減少傾向にあります。内視鏡を使って見つかるのは別の病気で、多いのは逆流性食道炎ですね。食道の病気がよく見つかります。それ自体はすぐ命に関わるというものではありませんが、日常生活に障害があるんです。逆流性食道炎から慢性的な咳の症状が出るということもあります。内視鏡検査をすることでそういった病気がわかり、症状を薬で防げたら、日常生活が送りやすくなります。それくらいの感覚で検査を受けていただけると良いですね。

ちょっとでも気になることは気軽に相談してほしい

奥さまが看護師として、クリニックをともに支えていらっしゃるそうですね。

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妻は私と結婚する前は保育士として働いていました。結婚後、寝る間を惜しんで勉強し、看護師の資格を取得して私をサポートしてくれています。看護師となった今、患者さんからとても頼りにされているようです。誰に対しても優しく朗らかな性格なので、彼女がいることで当院の雰囲気もさらに明るくなったと思います。スタッフにも恵まれていて、私が小学校に入る前から当院で働いてくれている看護師もいます。彼女は患者さんの顔をすべて覚えているんですよ。私と妻にとって非常に心強い存在です。一生懸命に頑張ってくれる妻、頼れるスタッフ、そしてフレンドリーな患者さんたち。亡き父や親戚の現役医師などからのアドバイスも受けられ、私は本当に周囲の人間に恵まれていると感謝しています。

休日はどのようにお過ごしですか?

子どもが生まれ、4歳になりました。子ども中心の生活に変わりましたね。休日は子どもを連れて遊びに行くことが多いです。図書館によく行くのですが「図書館にしかないもの」を探すんです。そうすると紙芝居になります。図書館では私が紙芝居を読んであげて、家では妻が読んであげています。私の趣味は読書なのですが、一人でじっくり本を読む時間は減りました。私が本を読んでいると、子どもが「お父さんは暇なんだ」と思うようで、「遊んで」って来るんです(笑)。とてもアクティブな性格で、走り回って遊んでいます。痩せて筋肉をつけたいと思っていたのですが、子どもと一緒に遊ぶようになって、痩せてきましたね(笑)。

読者の方へメッセージをお願いします。

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ちょっとおかしいと思ったら、そのまま我慢したり放置したりせず、気軽に来ていただきたいです。来たらすぐに内視鏡検査をしなければいけないというわけではありません。相談だけでも大丈夫です。小さなことでも、気軽に相談してもらえればと思います。内視鏡についても、やったことがある人にとっては「あんなものか」という感じですが、やったことがない方にとっては大きな検査という印象があるでしょう。内視鏡検査で病気を見つけることで、薬を使って症状を抑え、日常生活が格段に送りやすくなることもあります。あまり深刻に考えず、「ちょっと聞いてみよう」という気持ちで相談していただけると良いですね。

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